食事の場面で思わずドキッとしたこと、ありませんか?【離乳食・食事介助・こぼした時の片づけ・アレルギーへの配慮】

保育の現場で迎える日々の「食事の時間」。
どの先生も、一度はこんな言葉にショックを受けた経験があるのではないでしょうか?

「あっちいって!」

実は、私もあります。
そのとき私は“フリーの職員”として、そのクラスに入っていました。
子どもたちにとって、「一緒に食べたい先生」が決まっていたのでしょう。
まだあまり関わりのない私に対して、戸惑いや拒否感があったのだと思います。

「はは…そうだよね~。○○先生がいいよね。」

なんとか笑顔を保ちながらも、心の中ではそっと泣いていました…。
一見なごやかに見える食事の時間にも、実は子どもたちの気持ちの揺れや関係性が表れます。
そうした小さな反応の中に、私たち保育者が気づくべきたくさんのヒントが隠されているのです。

けれど、最初からうまくいくわけではありません。
私自身も、子どもたちとの信頼関係や配慮のポイントを掴むまでには、何年もかかりました。
でもだからこそ、「食事の時間がつらい」と感じている方にこそ、届けたい言葉があります。

「大丈夫。ゆっくりでも、きっとわかっていけるようになります」

そんな視点を持っていただくために、今回は離乳食や食事介助の場面で大切なことを、さまざまなエピソードや視点とともにご紹介します。


🎥 以下の動画に、食事の時間のリアルな気づきが詰まっています。

0:38  離乳食・食事の時間
1:28  慣れない人が介助しようとすると…
2:45  子どもの気持ちを汲んで、受け止め、代弁する
3:38  「ミルク〇cc飲みます」と声を掛け合う!?連携の工夫
5:02  離乳食、なぜ?その形状には理由がある
6:17  せっせと口に運ぶ保育者…リスのようになる子ども
7:46  座る姿勢・距離感・配慮
8:25  ○歳なんだから、スプーンは手で持って!?
    発達と食べ方はリンクする
10:05  うぐっ!?顔色が…様子が…
    一人の子だけでなく、全体に視野を広げて子どもの様子を観察する
11:14  すべってゴン!床が濡れていた…
12:04  片付けで抜けるときは…連携サポートへの配慮
13:16  臨機応変とは…経験値によって積み重ねられた判断と行動
14:38  アレルギー対応、命に係わるアクシデントが!?


日々の保育で「うまくできていないかも」と感じている方も、きっと共感できる場面があるはずです。

小さな気づきが、子どもたちとの信頼を育てるきっかけになりますように。
そして、食事の時間が少しずつ楽しいひとときになりますように──。

担当講師:松原美里

北海道網走市生まれ。横浜女子短大 保育科を卒業。保育士資格・幼稚園教諭二種免許取得。 横浜市の保育園~川崎市の児童養護施設にて保育に携わる中で、子どもにとって大切な存在である親のサポートの必要性を感じ、退職。 「大人が輝く背中を見せる」ことの重要性を感じてコーチング(米国認定コーアクティブコーチ資格)・心理学・NLPを学び、2007年よりUmehanaRelationsを設立する。 保育の視点を子育て支援に生かすAllAbout「育児の基礎知識」ガイドのほか、子育て支援講座、監修・三幸学園千葉校にて、保育原論・児童心理学等を担当。

大阪での虐待事件の背景に、「一番近くにいる保育士にこそ、コーチングを役立ててもらいたい」と、2008年より保育士向けコミュニケーション講座を定期的に主催。 幼稚園での保護者対応研修・広島での保育士研修・島根県での再就職支援講座等を皮切りに、講師としての活動を開始する。

2011年~2016年までエクレス保育園~認定こども園エクレス保育園部施設長。2019年より保育コミュニケーション協会 代表。保育士キャリアアップ研修マネジメント等担当。

その他詳細はコチラをご覧ください  保育コミュニケーション協会 松原美里 担当講座

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