「子どもの命と安全を守る力」子ども安全検定、第一期は10月31日まで
子どもと一緒に過ごしていると、一緒にいる方に「見てて」とつい言ってしまいますよね。
でも実は、何を見ているかまでは共有できていない…。
何かが起きたときに、それが発覚し、ショックを受けることも。「何を見てたのか」を言語化しようとするけれども、うまく言葉にならないもどかしさを感じる──そういったことがあるのではないでしょうか。

子どもの安全を守るオンラインセミナー、一区切り
9月・10月と開催してきました子どもの安全を守るオンラインセミナー。本日で10月検定終了へ向けた一区切りとなります。
挑戦や安全な失敗を重ねる中で、生きる力を育んでいく。そのための必要最低限の土台となるのが、安全意識です。
セミナーでは、以下のような流れでお話ししています。
- 子どもの安全とは
- 安全を高めるために大切な3つのポイント
- 現場で実際に起きたヒヤリハット事例
- 書籍を活用して”気づきのアンテナ”を立てる
- “気づき”のアンテナを立てよう
皆さんの体験談にお互いに学ばせていただく時間となっています。
受講された方との対話から見えてきたこと
受講された方との対話の中で、たくさんの大切なキーワードがありました。その中からいくつかご紹介いたします。
- 静かな噛みつき…!
どう読み解く?発達・状況・気配・関係性・行動予測・観察…。振り返りからチームの学び共有へつなげることが、メンバーの意識を高めることにつながる。 - 子ども主体の前提に、安全の概念
事故を防ぐことだけではなく、安全に保育を支える目線が重要。 - リーダーと他の保育士との意識ギャップをどう埋めるか?
振り返りから「問の力」を活用し、意識のアンテナを立てていく。 - 既往歴がない中での幼児の痙攣
思いもよらない異変に気づくアンテナを持つには、「自分事」として常に意識を持つこと。 - 「子どもの本能って、すごい!」
と気づいて、見方が変わった体験。そこから、「防げる危険」と「必要な体験」を考えるようになった。 - 怪我をさせるのが怖い!?
現場の先生たちの中には、その意識があるのではないか。 - 壁に衝突!
見ていたはずなのに…Just Watchingになっていた。経験値がさまざま、他の保育者から学ぶ機会がない中で、どう意識を育んでいくか? - 出ていってしまった…!
見ていたはずなのに、ザルになっていた…。「何を見てほしいのか」を言語化するのが難しい。 - 共通の言葉を通して認識を共通にしていくことが大切
- 行事の場面
意外と見落としがちな盲点がたくさんある。必要性に気づけていないと、二度手間・三度手間になることも…。 - 「いつもと違う」子ども・親御さんに気づくアンテナを持つには?
日々”見て”いる情報の蓄積の中で、わずかな異変に気づく視点を養う。
安全に関する暗黙の了解を、言語化する
こういったやり取りを通して、あらためて「安全に関する暗黙の了解を言語化し、共通認識をもって子どもたちと向き合う」ことの大切さを感じています。
気づき・学びを、振り返りを通じて日常のチームワークにつなげていただけるよう、子ども安全検定をお役立てください。
第一期は10月31日まで、オンラインで受講が可能です。
次回は2026年2月、6月の受験となります。
▼子ども安全検定は、こちら
https://kodomoanzenkentei.com/
▼「分かりやすくて、いいですね!」と好評のテキスト書籍
「子どもの安心安全を守る場面別保育のチェックポイント」
https://www.amazon.co.jp/dp/4824302439
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【9月4日静岡県焼津市にて開催】あれっ…と感じる事例を通じて気付きのアンテナを深めよう 「子どもの安全を守る「チェック」と「アセスメント」

