「夢と魔法は安全の上に咲く」ディズニーの行動基準に学ぶ「安全第一」長井菜穂子さん

園は、”毎日が小さなテーマパーク”ともいえるのではないでしょうか。

子ども安全検定をきっかけに、いろいろな角度からお話を聞かせていただく機会に恵まれています。
今回のゲストは、帝王学の学びのお仲間であり、学生時代に東京ディズニーランドでアルバイトをされていた長井さんです。

ディズニーランドの「安全第一」

東京ディズニーランドでは、SCSEという概念のもと、研修の初めはまず「安全」に関する意識を学ぶという、興味深いお話を聞かせていただきました。

<SCSEとは>

  • Safety(安全)
  • Courtesy(礼儀正しさ)
  • Show(ショー)
  • Efficiency(効率)

どんなに魅力的でも、事故があっては楽しむことができません。夢の世界は「安全第一」の上に成り立つ世界なんですね。

不安全行動・不安全状態というキーワード

その中で、着目すべき「不安全行動・不安全状態」というキーワードを教えていただきました。

不安全行動・不安全状態とは…「このままにしていたら危ないな!?」と感じること。
安全パトロールという取り組みの中では、ヒヤリハット以前のところに目を向け、扱っていくのだそうです。

大切なのは、想像力。

「もしかしたら…こういうこともあるかも!?」と想像する。すべては難しくとも、想像できる範囲で。

そのためには、どうしたらいいのでしょう?

気づきを全体の叡智にしていく仕組み

当時のディズニーランドでは「安全週間」という期間を設けてキャストに紙を配り、不安全行動・不安全状態に気づいたら書くようにしていたのだそうです。

提出された内容は

現場で共有

責任者・リーダー、マネージャー

本部で検討

結果を現場へフィードバック

──といった流れを通じて、全体の叡智にしていくのだそうです。

責めずに、改善に向けて取り組む

身近で毎日通うことができる、子どもの居場所である園。
読めない子どもの行動・ヒヤリハットの宝庫。
嫌な予感って…振り返りの材料にすること。責めずに、改善に向けて取り組む姿勢。

私たちも大切にしていきたいですね。