「間違えたらどうしよう」という不安から、「一緒に良くしていこう」という安心へ~不適切保育未然防止研修
「不適切保育」
この言葉を耳にするたび、胸がざわつく。そんな保育者の方は、少なくないのではないでしょうか。
子どもに声をかけるとき、『この言い方、不適切じゃないかな』って考えてしまう。
気づいたら、子どもたちの顔じゃなくて、監視カメラを見ている自分がいて…。
こんな風に感じること、ありませんか?

不適切保育報道の後、現場で起きていること
2022年秋の不適切保育報道以降、保育の現場では大きな変化が起きています。
ベテランの先生から「もう、何が正しいのか分からない」との声があったり
新人保育士が「先輩のやり方を見ていても、これでいいのか不安」と感じていたり
中堅の保育士からは「お互いに監視し合っているような、ギスギスした空気が辛い」という声も。
みんな、子どもたちのために一生懸命なのに。
みんな、より良い保育をしたいと思っているのに。
なぜ、こんなに苦しくなってしまうのか。
「評価される」「監視される」という恐怖
「間違えたらどうしよう」
「これって、不適切なのかな?」
「誰かに見られている気がする」
そんな不安の中で、本来の保育の温かさや、子どもたちとの自然なやり取りが失われていく。
保育が、マニュアル通りの作業になっていく。
それは、子どもたちにとっても、保育者にとっても、幸せなことではありません。
本当に必要なのは、「責めない文化」
ある先生がこんなことを。
「不適切保育をなくすために、職員を締め付けるのは違うと思うんです。大切なのは、『あ、これ良くなかったかも』って気づいたときに、素直に『ごめん、どうしたらいいかな?』って言える雰囲気じゃないでしょうか」
その通りだと思います。
人は、誰でも間違えます。
完璧な保育者なんて、いません。
大切なのは、間違えないことではなく、間違えたときに「どうすれば良くなるか」をチームで考えられること。
「あの先生、また怒鳴ってた」と陰で言うのではなく、「最近疲れてない? 何か困ってることある?」と声をかけられること。
そんな「責めない文化」「支え合う文化」が、不適切保育を本当の意味で防ぐのではないでしょうか。
プログラム内容
- 不適切保育とは何か ― 最新の動向と社会的背景
報道やガイドラインの内容を整理し、「不適切保育」の定義を正しく理解します。 - 子どもを取り巻く環境変化とチームの葛藤
保育の価値観がどう変わってきたのか、なぜベテランと若手の間にギャップが生まれるのかを考えます。 - 子どもの権利からはじめよう ― 尊重の原点
ユニセフが示す「子どもの4つの権利」をもとに、日々の保育を見つめ直します。 - エンパワメントと感情マネジメント
子どもも保育者も、「大切にされることで力を発揮できる」というエンパワメントの考え方を学びます。 - 未来を創る保育チームのために
「叱る」から「伝える」への関わり方を具体的に学びます。 - “責めないふりかえり”で安心のチームワークへ
チームで振り返り、改善していくための対話の方法を身につけます。
みんなでより良くしていく
「不適切保育をなくす」ことを目的にするのではなく、”みんなでより良くしていく”ための対話を始めること。
そのきっかけとして、この研修をご活用いただければと考えています。
小さな気づきと行動の積み重ねが、子どもの笑顔と保育者の誇りを守ることにつながりますように。
一緒に学び、考え、そして笑顔で保育ができる明日へ。
開催概要
開催日時: 2026年1月20日(火) 20:00〜22:00
開催方法: オンライン(Zoom)
※URLは、お申込みいただいた方へお知らせいたします。
対象:
- 保育園・子ども園・幼稚園・小規模園・学童保育
- 保育士・主任・園長・管理職・保育従事者など
参加費用:
- 一般:4,290円(税込)
- 無料Line会員・ご紹介:4,180円(税込)
- オンラインサロン会員:4,070円(税込)
詳細、お申し込みは以下から
https://hoiku-communication.com/schedule/20240414futekisetuhoikumizenboushi/


