製作活動での“安心・安全”と、子ども・職員へのちょっとした配慮
製作活動と聞くと、楽しそうなイメージを持たれる方が多いかもしれません。
でも実は、保育の現場ではちょっとした「配慮不足」が安全面でのヒヤリに繋がったり、
子どもの気持ちがついてこなかったり…ということもあるのです。
今回は、製作活動を進める際に気をつけたい、[子どもと職員の両方に対する“安心・安全の視点”] についてお話しします。
✂️ 製作が苦手だった頃の話
実は私自身、かつて製作活動に苦手意識を持っていました。
準備をしていてもイメージが湧かず、どう進めたらよいかわからない。
導入もうまくいかず、結局「先生、もう私がやるから」と先輩にバトンタッチ…。
何度も無力感を味わい、「私は向いてないのかも」と感じていた新人時代。
ところがある日、児童養護施設での保育士時代に、4歳児クラスを2年連続で担当することになりました。
限られた時間と環境の中で毎日子どもたちと向き合い、
「どうしたら安全に、楽しく製作できるんだろう?」と考える時間が増えました。
失敗しながらも試して、少しずつ積み重ねていった経験が、
“子どもと一緒に場をつくる”感覚を育ててくれたのです。
🌱 少しずつでいい。“できること”から始めよう
製作が苦手だった私も、失敗と工夫を重ねる中で、
いつの間にか「なんとなく進められるようになってきたな」と思えるようになりました。
最初から完璧にできなくてもいいんです。
子どもと一緒に育っていく感覚を大切にしながら、自分自身にも「がんばったね」と声をかけてあげてくださいね。
あなたの園では、どんな工夫をしていますか?
小さな気づきや工夫を、誰かと共有することも、保育の安心・安全を支える大切な一歩です。
製作活動を、もっと“たのしく、あんしん”に🌼
ご参考になれば嬉しいです。
00:40 製作のための準備
01:10 松原新人時代の製作の失敗
01:36 大人の想定と、子ども一人一人の経験値がちがう!?
01:58 はさみがない!?なにも出来なかった・・・。
02:30 この活動には、なにが必要なのか?使えるように準備をする
03:16 当日はNG!事前に準備を
03:56 大人は経験があるので、イメージが湧く。子どもは・・・?
04:27 やり方・使い方の指導について、見て分かる準備から始める
05:03 これからの活動について、期待が高まる前振りでモチベーションを支える
05:55 子ども(年齢ごと)に分かるように、説明を工夫する
06:36 道具の使い方から伝えよう~使えるための練習を
07:13 はさみのルールを伝えよう
07:45 はさみで・・・怪我をさせてしまった!?側でサポートを
08:50 「テーブルについて」で求められていること
10:07 はさみを使っている周りで走り回る子への声掛け
10:42 チームで連携・役割分担しながら子どもを見る
11:21 視線が重ならない、連携が図りづらい方とのチームワークのために
12:30 気が乗らない子にどうかかわる?
12:45 子どもの力を借りてみよう
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