熱い人と、早く終わりたい人が敵対!? ~ロールプレイからファシリのコツを読み解く
「地域の人にも声を掛けたらどうですか?」
(そこまで広げちゃうと、大変なんじゃ…
ま、でもひとまず笑顔で受け止めておこう)
「何部作ります?」
「地域の人も含めて、多めに600部は」
「余ったらどうするんですか?」
「大丈夫ですよ、みんなでやれば」
「適当に答えないでください!」
「聞いてます?」
「どこまでを想定しますか?」
(今日はそこまで話を広げなくても…)
~これらは、先日の
ファシリテーションロールプレイの一場面。
新しい行事を企画したいという思いはありつつも、
時間通りに話し合いを終わらせたい人。
熱い思いがあるけれども
どんどん話が膨らんで行ってしまう人。
あんまり聞いていない人…。
ファシリテーションロールプレイは、
園内ファシリテーター育成講座の中で取り上げる
ある場面での”ファシリテーション”を
ファシリテーター役と参加者役にそれぞれがなりきり、
じっさいにロールプレイをすることによって
「ああ、この場面はこういうことが大切だったんだ」
「この時、こんな気持ちが湧いてきました。
「~では、どうしたらよかったんだろう?」
…という振り返りを通して、
実際の現場へポイントを持ち帰ることを目的としております。
「役をやってみて、分かりましたが…
そういう姿勢でいると、
だんだんと目的・ゴールを見失ってくるものなんですね。」
~都度都度、目的を確認するお声掛け、大切ですね。
「新しい企画を…と思っていたはずなのに、
どんどん進めることに頭が行ってしまい
気が付けば当たり障りのない企画になっていました。」
~時間は一緒でも、囚われを手放すことで
ぐっと深まる場にすることもできたかもしれませんね。
「ただ聞くだけではなく、実際に体験することで
登場人物の気持ちを知ることができ
必要な配慮に皆さんの言葉から気づくこともできました。
自園でも意識してやってみたいです」
…そんなエキサイティングな場となりました。
終了後の感想では、
「ファシリテーターは1人ではなく、
一人ひとりが意識できると園全体で成長していける…
というのが、気になっていたことだったので印象的でした。」
「会議には、それ以外のふだんの場の関係性があらわれる。
日々のやりとりを通して、関係性をあたためていきたいと思いました」
「大事なところをギュッと握る、
~を意識していきたいと思います。」
~といった声もいただきました。
気が付いたことから、
明日への一歩を現場に持ち帰っていただくことで
保育現場のコミュニケーションがより良くなることを
願っております。
こちらのファシリテーションロールプレイは、
園内ファシリテーター育成講座
12回シリーズの中の一コマです。
具体的なかかわり方や
場面の捉え方などに興味が湧いた方は、
ぜひ園内ファシリテーター育成講座もお役立てくださいね。
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