ハラスメントにならない伝え方とは?『職場で「伝える」ことの大切さと難しさ』
職場でのコミュニケーションについて、こんな風に感じたことはありませんか?
「良くなって欲しいから、伝えたいけど…ハラスメントになったらどうしよう」
そんな風に感じている方や、
「気をつけながらやり取りしているけど、ときどき言葉が強かったかなぁと反省することがある」
…という方も、きっと多いのではないでしょうか。
また、そういった状況の間に入る立場にいらっしゃる方も多いことと思います。
今日は、そんな皆さんに向けて、子どもを真ん中に一緒にお互いを尊重し合い、伝えたことでお互いが成長していけるような働きやすい職場づくりへ向けた”伝え方の提案”について、お話しさせていただきたいと思います。
「伝えたい」気持ちの背景にあるもの
職場で誰かに何かを伝えたいと思う時、その根底にあるのは「良くなって欲しい」という純粋な想いであることが多いものです。
子どもたちのために、チーム全体のために、そして相手の方の成長のために――そんな前向きな気持ちから生まれる「伝えたい」という思いは、決して悪いものではありません。
むしろ、お互いの成長を願い、より良い保育を目指そうとする、とても大切な気持ちです。
でも、どう伝えたらいいのか分からない
しかし、その想いをどのように伝えたら良いのか、多くの方が悩まれているのも事実です。
「ハラスメントになったらどうしよう」という不安は、現代の職場では誰もが感じる自然な感情です。相手を傷つけたくない、関係性を壊したくない、でも大切なことは伝えたい――そんな複雑な気持ちを抱えながら、日々を過ごされている方も多いのではないでしょうか。
振り返ってみませんか?コミュニケーションの在り方
「気をつけながらやり取りしているけど、ときどき言葉が強かったかなぁと反省することがある」
このような経験は、多くの方がお持ちなのではないでしょうか。その時は良かれと思って言った言葉が、後になって「もう少し優しく伝えられたかな」「相手の気持ちを考えられていたかな」と振り返ることがあります。
こうした反省ができること自体が、相手を思いやる気持ちの表れですし、より良いコミュニケーションを目指そうとする成長の証でもあります。
間に入る立場の難しさ
また、そういった状況の間に入る立場にいらっしゃる方も多いことと思います。
双方の気持ちを理解しながら、どちらも傷つけることなく、建設的な方向に導いていく――そんな役割を担うことの難しさは、実際に経験された方でないと分からないものです。
保育の現場で働く私たちには、共通の大切な目標があります。それは、子どもたちの健やかな成長を支えることです。この「子どもを真ん中に」という視点を持つことで、個人的な感情や立場を超えて、建設的な対話ができるようになることがあります。
「どうしたら子どもたちにとって良い環境を作れるか」
「子どもたちの成長のために、私たちにできることは何か」
――そんな共通の想いを基盤に置くことで、お互いを責めるのではなく、一緒に解決策を見つけていく姿勢が生まれます。
お互いを尊重し合う関係性
子どもを真ん中に置きながら、お互いを尊重し合う関係性を築いていくことが大切です。
相手の立場や気持ちを理解しようとする姿勢、そして自分の想いも適切に伝える技術――この両方が組み合わさることで、建設的なコミュニケーションが可能になります。
伝えることで生まれる成長
適切な方法で想いを伝え合うことができれば、伝える側も受け取る側も、そして周りの皆さんも、共に成長していくことができます。
「ありがとう、そのおかげで気づくことができた」
「そんな風に伝えてもらえて、とても分かりやすかった」
「一緒に考えてもらえて嬉しかった」
そんな風にお互いが感謝し合えるような関係性を築くことができれば、職場全体の雰囲気も自然と良くなっていきます。
働きやすい職場づくりへ
一人ひとりが相手のことを思いやりながら、必要なことを適切に伝え合える職場は、誰にとっても働きやすい環境になります。
意見を言いやすい雰囲気、お互いの成長を応援し合える関係性、そして子どもたちのために一丸となって取り組める団結力――そんな職場を作っていくことで、保育の質も自然と向上していくのではないでしょうか。
完璧なコミュニケーションを一気に身につける必要はありません。まずは、相手を思いやる気持ちを大切にしながら、少しずつ伝え方を工夫していくことから始めてみませんか?
子どもたちの笑顔あふれる環境を作るために、私たち大人同士も笑顔で支え合える関係性を築いていけたら、きっと素敵ですね。
皆さんの職場でのコミュニケーションが、より温かく建設的なものになることを心より願っています。
▼より詳しい”伝え方の提案”については、こちらをご覧ください。
Instagram: 伝え方の提案
一人ひとりの小さな心がけが、職場全体の大きな変化につながっていきます。一緒に、働きやすい環境を作っていきましょう。
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