<不適切な保育は、対岸の火事ではない ~ 保育士Cは私の物語>
いまでこそ、
保育コミュニケーション協会の主催や
保育者研修を担当させていただく私ですが…
かつては葛藤の渦の中にいました。
子どもが好きで、保育の仕事を選んだものの
実際に就職が決まって、喜びとともに勤務が始まると…
「ああ、子どもが好き、だけでは務まらない仕事なんだ」
「集団生活だから、やむを得ないんだ」
「子どもが好きと保育は別物なんだな…。」
~と暗黙の了解を感じて、粛々と求められる保育に染まっていきました。
子どもと上手にやり取りをする先輩たちを横目に
私自身は見られている緊張感に試されているような気がしたり。
”なめられてはいけない”という焦りから
強い口調で子どもにかかわることもあり、
「子どもが好きで保育士になったのに、私は何をやっているんだろう」
と悶々とする毎日を過ごしておりました。
そんな毎日の中で、岐路となる衝撃的な出来事があり…
涙とともに、子どもたちに気づかせてもらいました。
そこからが、本当の意味での
保育者としての私のスタートだったように思います。
人のこころや成長・発達・心理学・
セルフリペアレンティングなどに興味を持ち、
断続勤務の合間に図書館で本を借りてむさぼるように読み始め、
コーチングに出会って決定的に人とのかかわり方が変わりました。
菊地奈津美先生と河合清美先生の共著で
『言葉かけから見直す
「不適切な保育」脱却のススメ』
~こちらの執筆に際して、なつみ先生の
「かつては、私も知らずにしてしまっていた。
同じようにもがいている方たちのきっかけになれば」
という思いに深く共感し。
少しでもお役に立てれば、とお話をさせていただきました。
第3章 不適切な言葉かけやかかわりをなくすために
の中の保育士Cさんは、私の物語です。
こちらの本、
・現場のリアル
・自覚のない不適切な保育
・不適切な保育が子どもにもたらす影響
・不適切な保育が起こらないための風土のあり方
・各園での取り組み事例
・もしも起きてしまったときの姿勢と対応
〜など、とてもかゆいところに手の届く
構成となっております。
ぜひみなさんの園のより良い園づくりのお供にして下さいね。
これから私からは、
目の前の子どもや保護者・同僚との
手をつなぐコミュニケーションにお役に立てていただけるよう、
2019年に発行しました書籍
「輝く保育者のコミュニケーションスキル34」の内容を
事例を交えて一つずつ動画でご紹介させていただきますね。
子どもを真ん中に、
大人たちが手をつなぐチームでありますように。