成長が楽しみになる、コーチングコミュニケーション
こんにちは、松原です。
育成・・・立場が上になってくるにつれて後輩を育てる機会が増え、
役職が付くと、自分以下のメンバーを引き上げていく必要が出てきます。
とはいえ、自分が育ってきた時代とは気風も違う、保育者の質感も違う。
そんな中で、どうしたらいいものか・・・と
途方に暮れてしまうこともあるのではないでしょうか。
思うようにいかないもどかしさ
「この人には、力があるはず。なのに、どうして・・・?」
~期待しているからこそ、思うように前に進んでいかない後輩にもどかしさが募り、
優しく接したいと思いながらもついきつく当たってしまうこともあるかもしれません。
「え、そこ!?」
~自分では詳しく説明をしたつもりなのに、行動を見守っていると
言ったこととは違うことをしていたり。
「何回言ったら、分かるの?」
~本当は仲良くやりたい。
指導やお小言なんて言いたくないし、嫌われたくない。
それなのに、何度も言わざるを得ないなんで、本当に嫌になっちゃう・・・。
どうして自分で考えてくれないの!?
相手を成長させてあげたいという使命感があるからこそ
相手に期待している思いがあるからこそ、
そんな気持ちになることもあるかもしれません。
もどかしさを感じてもやもやしている・・・
そのせいでイライラが募り、ついきつく当たってしまう。
そして、そんな自分がじつは、いやなんですね。
私自身、そうでした。
ですが、これは主語(主役)は誰になっているのでしょうか?
ーーーそう、「わたし」です。
成長してほしい相手ではなく、
自分自身のもどかしさがフィルターになり、
その人なりの成長やチャレンジ・気づきなど
“相手が見えなくなっている状態”かもしれません。
育成には、「育成側」「育成を受ける側」両面ある
「育成」というと、相手に意識が向きがちですが
「育成を受ける側」の成長のステップ=課題と、
「育成側」に立つ人の「育てていく」というご自身の成長の課題
その両面があるのではないでしょうか。
「育成を受ける側」はチャレンジの積み重ねでもあるので
上手くいかないことが続くと自信を失ったり
ときに逆切れ!?をする人も最近はいらっしゃるようですが・・・。
葛藤しながら、新たなやり方を獲得していきます。
対して、「育成側」はというとーーー
つい、プレイヤー側の視点から
″自分がやった方が早い”と思ってしまいがちなところを
リーダーとして一歩引いて、やり方を見つめ直しながら
”人を育てる”ことにシフトするという心の筋トレが必要になるのです。
それが、最初に述べた「もどかしさ」の正体。
じつは、育成者のもどかしさ・もやもやした気持ちは、
受ける側に、もれなく伝わっています。
そしてそのもやもや・イライラが相手にとっては
プレッシャーになり、
空回りをして自信を無くしてしまうことも・・・。
じつは伝わっているのは
「上手くかかわれない自分が嫌」という意識セットの悪さ=不快感 なのですが
残念なことに、相手には
「不快な気持ちで自分のことを見られている」
というネガティブな感覚が伝わってしまいます。
本当は応援したい、育ってほしい、期待している。
それなのに、残念なことですね。
このもやもやをすっきりと受け入れ、自分と上手に向き合っていくために
コーチングコミュニケーションがオススメです。
育成に生きるコーチングコミュニケーション
コーチングとは
対話によって自発性を引き出すコミュニケーションの手法です。
馬車が人を目的地まで運ぶことに由来しており、相手を目的達成へと導きます。
その大前提は、「相手の中に、答えがある」
自分が何かしてあげよう、どうにかしようとすること以上に、
相手の中の答えに耳を傾けていく姿勢が大切です。
コーチングを育成する相手に生かしていくことで、
・伝えた内容をどう受け取ったか?
不安なことはないか?
伝えたこととのギャップを把握していく
・相手の考えを整理し、後押しをしていく
・理想の状態を引き出しながら
実現のための一歩を一緒に見つけて行く
~といったコミュニケーションが図れるようになり、
気負いを手放し、「今ここ」の瞬間から
相手と一緒に保育を一緒に創っていくのが楽しくなります。
育成者を支える「自分との対話」
今回の中では、そんなコーチングのコミュニケーションを
育成をする「自分」に焦点を当て、自分との対話をしてみましょう。
「自分は今、どう感じているんだろう?」
「もどかしさの奥にある思いはなんだろう?」
~ただただ、答えを感じてもらいます。
そうする中で気づかずにいた自分自身の思いに気が付くと
「そうだったのか」
~と自己受容ができ、育成者自身の気持がラクになります。
その状態で相手と向き合うことで
すがすがしい自分でいることが出来、
まっさらな “その人自身” を受け入れながら
一緒に保育について考え、創っていくことが自然とできるようになります。
自己受容の幅は、他者受容の幅。
自分自身の葛藤を受け入れられるほどに
相手が成長しようと向き合っている壁にも
寄り添うことが出来るようになるのです。
あなたの心には、どんな思いが浮かんでいますか?
ぜひ、自分との対話を大切にしてみて下さいね。
今回、8月31日の講座の中では
こちらを実際にワークで実感ししていただき
明日への力に変えていただきたたいと考えております。
お役立てください。