動ける保育士とは?
「動ける」「動けない」とは?
最近、保育の現場では
保育士養成校を卒業して、新人として現場に入る人の他に
「勉強をして、保育士資格を取得しました!」
「資格を取って、一般企業に勤めたけれども
やっぱり保育の現場で働きたいと思い、転職しました」
「子育てがひと段落したので、
保育士としてもう一度頑張ってみようと思いました」
~と、さまざまな経緯を経て
就業される方が増えてきています。
是非、がんばってほしいですね。
さて、そういったさまざまな方が現場に入った時に、
一様に立ちはだかる壁---
それは・・・「動けない」
ということなのではないでしょうか。
私自身は養成校から保育園に就職をした経緯がありますが、
晴れて保育の現場に立ち、
子どもたちと楽しい毎日が待っているのをイメージして
期待に胸を膨らませていたところが、
まず最初に困ってしまったのが
「何をしたらいいのか、分からない・・・。」
ということでした。
実習生として現場に入った時には、
先生たちの動きを観察しながら必死でいわれたことをやり、
日誌を書くことでヒーヒー言っているうちに
毎日が過ぎていきましたが・・・
保育の現場に入り、
右も左も分からない中での研修期間が終わると
そんな私でも「一人の保育士」として
現場で動くことを求めらるのです。
「先生、ほんとに動けないわね」
「いま、何が必要なのか考えて。」
「私がどうしようとしているのか、言われなくても気づいて。」
何度、この言葉を聞いたことでしょう。
いま何をする場面なのか
見て考えているうちにも、現場は動いていきます。
つねに子どもは活動をしており、
見ているだけでも精一杯でした。
そして先輩の目も気になります。
そんな中で、「動ける」とは、
いったい何を意味しているのでしょうか?
それは、
1.今置かれている状況を見極める
2.今何をする必要があるのかを考える
3.必要な判断をする
4.実際に、適切な行動をする。
~ということです。
言葉にしてみると当たり前なのですが、
これのなんと難しいことか・・・。
なぜなら、子どもを取り巻く保育のシチュエーションは
毎日、似ているようでいて
その日によって起こることが異なります。
そのイレギュラーに対応しながら、
つねに「見極め」「判断」「行動」を
全体の流れの中で行っていく必要があるのです。
たとえば・・・?
その場にあった動きができるようになると
自分自身にもゆとりが生まれ、保育に笑顔が増えてきます。
2月17日のコミュニケーション講座の中では、
いくつかのシチュエーションを切り口に、
一緒に考えて行きましょう。