動けるための 「時間・チームの視点・個と集団」

こんにちは松原です。

 

せっかく夢をかなえて保育の仕事についたものの、
いざクラスに入ってみると、
流れていく日常の傍らで何をしたらいいのか
何を求められているのか、分からない・・・。

そんな不安を感じている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

前回は「動ける」とは?についてご紹介しましたが、
(動ける保育士とは?記事)

「動ける」そのためには、

1.時間
2.チームワークの視点
3.集団と個のバランス

~といった3つの要素があるのではないでしょうか。

お部屋に入ったときに
「見ていて下さい」といわれた場面を例に取って考えてみましょう。

1.時間

自分では、○○をしてから○○をしたらいいと予定が立っている。
けれども実際にそれをしていると
先輩たちは次々と行動を進める様子がある。

目の前の子どもはもちろん大事ですが、
保育は生活の場面も含んだ様々な要素で成り立っています。

もしかすると、あなたには見えていない
動きや配慮があるのかもしれません。

そんな時は前後でどんな予定があったのか、
思い出してみましょう。

もしかすると、優先順位や事情・
なにか理由があるのかもしれません。

身近な保育者に声を掛け、
確認をすることも大切です。

全体の様子を踏まえて、保育の中での
時間のマネジメントを意識してみましょう。

2.チームという視点

目の前の子どもの声に耳を傾けること・
体いっぱいに遊ぶこと・
喜怒哀楽を楽しむことは大切なこと。

けれども、一方で、
他の職員がどうしているのかを把握しておくことも大切です。

たとえば、
一緒にお散歩に出ている他の先生が
子どもからの「おしっこー」の声を受けて
周囲を見回して困ったそぶりをしていたら・・・

これは、トイレを探しているのと
抜けていく間、子どもを見ていてくれる人に
声を掛けようと視線を探しているのかもしれません。

そういう時は、目の前の子どもだけではなく
他の保育者がどうしているのか
つねに様子を感じるよう心掛け、
なにかあった時には声を掛け合いフォローがし合えるような
アイコンタクト回し合うことが大切です。

3.集団と個のバランス

たとえば、
「先生、目の前の子どもとばかり遊んでしまわないで。
ほら、そこに変なものを口に入れそうな子がいるわよ。」

えっ!
気が付いて視野を広げてみると、
たしかに危険な場面があり、ヒヤヒヤしたり。

また、別のケースでは
ケンカをしている2人の話を聞いて仲裁をしているつもりが
お話を聞くことに熱くなりすぎて
気が付いたらクラスの他の子どもたちは
お部屋の中に入っていた・・・。

中には、イライラした表情の先輩が一人、
保育を切り盛りしていた・・・。

そんなことが、私はありました。

目の前の子どもは大切。
けれども、保育は集団をお預かりする場です。

目の前の子ども以外のすべての子どもが
大切にされる必要があります。

けれども、自分は一人。
こんな時、どうしたら!?

おそらく先輩たちは、意識の中で
「個人」と「集団のそれぞれが何をしているか」を
常に行ったり来たりしながら
個人も集団もが尊重される達人のような見守りを行っています。

えっ!そんなすごいことを!?

これは、保育の中で意識して行ううちに
気づけば身についている感覚でしょう。

あせらずにまずは、意識的に
「個」と「集団」を見ることから始めていき
保育という「集団」の中での「個」を尊重するための視点や
判断力を磨いていきましょう。

=====

いかがでしたか?
今回は、「時間」「チーム」「個と集団」という3つの軸から
保育の暗黙の了解をひも解きました。

初めからこれらの感覚が分かる人はなかなかいません。

自分一人で判断するのではなく、
一緒にやっている先輩やクラスの先生たちに
「どうですか?」と聞いてみましょう。

終わった後に、振り返りを一緒にしていく。

その中で、
・どう判断しているのか
・その基準は?
~考え方の傾向を知ることで、
現場で大切にする軸が見えてきます。

詳しくは、
2月17日の講座の中でも一緒に考えていきましょう。

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ご一緒できるのを楽しみにしております。

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