【オンライン】2022年7月18日:主任のためのマネジメント研修開催レポート
4年目になります、主任のためのマネジメント研修を開催いたしました。
スタート時に
- 「あれ…!?」という感度を上げていきたい
- 事務仕事が増えてしまい、なかなか現場を見に行けない…。
- 様子を見に行ってあげたい気持ちもあるが、
「見られている」という緊張感を生んでしまうのでは…!? - 正規が少なく非常勤や立場のちがう人が多く、仕事が進めづらい
- キャリアアップで学んだけれども、一番聞きたいところが分からなかった。
~とお話しをされていたみなさん。
1.主任の役割とは
プレイヤーとリーダーの視点や立ち位置のちがいに驚愕される方もいらっしゃったり。
つい、プレイヤー目線で子どもを見てしまうけれども、子どもの姿は大人のあり方が出てくるので、大人を「うちの子」と思って生きるサポートをするという視点に頷いていたり。
園内の役割分担として、人のメンテナンス・フォローアップの重要性を感じた方や、保育のあり方を現場目線で底上げしていくことを期待されていることに気がついたり、一人一人への声掛けや気配りの重要性を痛感された方もいらっしゃいました。
2.マネジメントとは
もしドラを入り口に「保育の顧客とは?」―――迷ったら顧客:子どもに戻る。
園内で何かが起こるときには 常に「子どもにとって、どうなのか?」を軸に対話を重ねていくことで
大事なことが見えてくる―――という点に深く納得されていました。
多様な視点から捉える、ということで社会の変化を時間軸で捉えていく中で、教育のあり方・仕事への価値観・保護者の葛藤・こどもの姿に変化を感じ取るアンテナが立ち始めました。
3.環境マネジメント
社会の変化を踏まえて、子どもたちが豊かな大人に育っていくために、どういう園でありたいか?
現状を客観的に受け止めた上で、いまの園に必要な取り組みはなんだろうか?
当たり前だと見過ごしている“お宝”はなんだろうか?
お宝=資源を活用して、より良い園へ向けた仕掛けを創っていく視点にスイッチが入りました。
資源はありがたい。
とはいえ、良い面があれば、課題となる側面も出てくる。
そこで…
4.リスクマネジメント
起こりうるリスクを園内で意識化・認識・共有することの重要性と共に、「自分ごと」になる仕掛けを、どう作っていくか?
小部屋での情報共有を通して、ある園さんの公園の危険箇所をそれぞれが紙に書いて提出し、まとめたものを叡智として園内で共有していく取り組みに、「うちでもやってみよう!」と希望の兆しが見えたひとときでした。
5.人は園の宝
園を支えていくのは、人。
とはいえ、さまざまな背景や立ち位置・価値観の人がいるなかで
どうやって同じ方向を向いていったら良いのか―――?
年上の職員に、どう指導や声掛けをしていったら良いのか?
~波をイメージして、お腹の部分に「懐を借りる」ように力を貸してもらうコミュニケーション・日頃からの関係性を…というお話しで、深く納得されていました。
また、「中堅になると辞めてしまう…」という園さんでは、
それぞれの立ち位置に期待していることややりがいを共有し、それぞれの人が生きる機会を作ることで、生き生きと可能性を発揮することができる工夫を園づくりの中で取り入れてみては?
価値観がさまざまでぶつかってしまう…という園さんには、
「どんな大人になって欲しいか?」という問を理念にくぐして全体で対話する中で、園の向かう方向性が一つになると力を発揮しやすくなる…。
といったお話しもさせていただきました。
みなさんからは、
「主任の役割が分からなくて悩んでいたので、出来ることが見つかりました!」
「まずは保育の場面で、現場に寄り沿いながら出来ることを考えていきたいです」
「苦手ではありますが、職員の心に届くように 自分から声を掛けて行きたいと思います。」
~といった声が聞かれておりました。
声掛け…といったときに、オススメなのが、経営軍師二期のお仲間でもある牧野祝子さんの「ポジティブフィードバック」です。
国際エグゼクティブコーチが教える 人、組織が劇的に変わる ポジティブフィードバック
主任は、園のみなさんの心の支え。
職員のみなさんを後押しするあたたかなお声掛けでぜひ、笑顔あふれる保育現場を創っていっていただきたいと思います。