陰も踏まえて光を後押しする 心強い存在へ【保育コーチングベーシック】第0期 ZOOM5レポート
「どうして○○と思ったんですか?」
~コーチが自分にとって興味関心のあることを聞いてしまう
「そのとき、どうしたんですか?」
~クライアントにとっては知っている情報をコーチのために状況説明してしまう
これらは通常の会話であれば良いのですが、《相手の中に答えがある》コーチングにおいては、主役がクライアントではなくコーチへと置き換わってしまいます。
コーチングとは、相手の心の中にある「答え」にコーチは透明人間となって寄り添い、心の奥の本当の思いや願いに気づき、行動を引き出すコミュニケーション手法です。2023年3月よりスタートした保育コーチングベーシック、最終回となるVol.5を終了いたしました。
今回のシリーズは、子ども・保護者・同僚とのやり取りに特化する形で日常を振り返り、深めていく中で、日常の中での関係性が変化していったという嬉しい報告もたくさんいただきました。
第五回目は、これまでのアプローチを踏まえた総集編。
可能性溢れる未来へ向けて一歩を踏み出す後押しをするコーチングということで、光(希望)が強ければ影も濃くなるため、恐れや不安に戸惑う姿もありました。
実は、一番怖いのは自分自身の可能性を信じることなのかもしれません。怖がって踏み出さずにいれば、傷つくことはありませんものね。しかし、本当に踏み出したい未来へ向けて、自分一人では怖くて見ることができない未来へ向けて進むときこそ、寄り添ってくれるコーチの存在が大きいのです。子どもや保護者、同僚にとって、あなたがそんな心強い存在でいてくださったなら、きっと保育の現場に希望が溢れることでしょう。
久しぶりの開催となります『コーチングアドバンスコース』も8月から始動します。
次回の保育コーチングは、2024年3月スタートの予定です。
ご興味をお持ち下さった方は、スタート時に情報をお届けしますので気軽にお声掛け下さいね。
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かおり先生の振り返り
3月から始まりました、保育コーチングベーシックが最終となりました。
今回は新しくなったということで、私も興味津々でアシスタントで参加させて頂きました。
今回の目玉は、保育に特化した内容のコーチングでしたので、回を追うごとに受講されたみなさんも身近に感じられたような気がします。
前半は、第1回から第4回までの振返りをしました。
コーチングの大前提は「相手の中に答えがある」ということです。相手の答えを見つけるためには、①認知、②問い掛け、③反射、④フィードバック・観察、を通じて内側にある可能性を呼び起こします。これらの4つのエッセンスを知るだけで、普段の保育中での会話も変わってきたように感じます。
また、コーチングには人生全体を取り扱う必要があるのではないかと思われたかもしれません。実際は『人生の輪を書くこと』がメインなのではなく、それはコーチングをするための入口に過ぎません。傾聴では、この受講ならではの手法でコーチがクライアントと話します。この、”手をつける”という手法が意外に分かりやすく、受講生のみなさんが楽しく取り組まれていたのが印象的でした。受講生同士で振返りをされたことで、思い出されて笑顔が見られました。
そして、今回の集大成!「理想の状態をありありと思い描く」
ありありと思い描けるかなと思うのですが、実は一人だと怖さが出てくるのです。美里先生が「理想の状態を思い描くとき、嬉しいと怖さが正反対でいます。」とお話された時、私は受講した時のことを思い出しました。怖がってしまい、コーチの方がそばに居てくださっても怖さのままに終わったことがあります。しかしコーチが一緒にクライアントの景色を見てくれると、理想の状態が見え、明日への一歩を踏み出すことが出来るんです!
コーチがクライアントと景色を見て、呼吸を合わせることでクライアントは踏み出せるようになります。コーチとは、クライアントの背中をそっと押すことができる存在です。私は、コーチのあり方次第で、クライアントの答えを見つけることができるんだなと感じました。
後半のセッションを受けた後、参加者の顔には少し不安そうな表情が見受けられましたが、これは良い機会だったと思います。保育現場に戻られたら、今回受講した内容を実践してみてください。きっと「こんな時は、こうすればいいのか」という体験が実際にできると思います。これからも色々な状況があるかもしれませんが、コーチングの大前提である「相手の中に、答えはある」ということを信じて取り組んでいただくことを願っています。
この5ヵ月間ご一緒に勉強をさせていただき、至らない面もあったと思いますが、皆さんに出会えて感謝です。
ありがとうございました。
参加者の感想を一部ご紹介します
コーチングをする上で大切にしていることはなんですか?
◆保育コミュニケーション協会とは
「大人が輝く背中を魅せる」をモットーに、未来を担う子どもや保護者の一番そばにいて影響力を放ち、家庭を支えている”縁の下の力持ち”である保育者が、心からの笑顔で生きられることで子ども・保護者・同僚に好循環をもたらすことを目指しております。