頑張ったことを、認められる自分へ ~主体的な保育者になるための88の思考法~

子どもたちのために一生懸命頑張る日々の中で、ふと気づくことがあります。
それは「自分の気持ちをちゃんと感じているかな?」ということ。

保育の現場で直面する様々な場面において──

「今、私はどう感じた?」
「この思いを、言葉にするとどんな風になる?」
「この子には、どんな言葉をかけたら届くだろう?」

そんなふうに、自分自身に問いかけながら保育に向き合っている方も多いのではないでしょうか。

保育者自身の“自分軸”を見つめ直す時間

かつて私自身も、他者の意見を気にしすぎて判断がぶれたり、混乱したりしていた時期がありました。ですが、保育者としての“自分軸”を見つけることで、少しずつ「こうしたい」「こうありたい」という輪郭が見えてきた気がします。

そんな時に出会ったのが、臨床育児・保育研究会でご一緒した檸檬会の青木一永先生の著書
『主体的な保育者になるための88の思考法』です。

この本は、保育のさまざまな場面での思考のヒントをわかりやすく88の視点で紹介してくれていて、まるで「ここから考えてみては?」と優しく差し出してくれているような一冊。
保育現場で「もやもや」していた霧が晴れたような感覚に出会えるかもしれません。自分の歩幅で、しっかりと進んでいくヒントがたくさん詰まっています。

私自身、コーチングの学びを通じて自己啓発の本が好きになり、読んでは自分に置き換えて試してきましたが、この本は保育者ならではの視点で綴られていて、「現場で使える」「明日から試してみよう」と思える実践的な内容ばかり。

私のおすすめ5テーマはこちら!

  • 「運がいい人は、自分を大切にする人」

  • 「『でも』『だって』は言い換える」

  • 「仕事の報酬は仕事」

  • 「不機嫌なオーラを放っていませんか」

  • 「『誰かのために』『何かのために』行動するときが、もっとも力が出る」

この言葉たちに、ドキッとしたり、背中を押されたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あなたの保育が、もっと“自分らしい”ものになるように。
ぜひ一度、手に取ってみてくださいね。

担当講師:松原美里

北海道網走市生まれ。横浜女子短大 保育科を卒業。保育士資格・幼稚園教諭二種免許取得。 横浜市の保育園~川崎市の児童養護施設にて保育に携わる中で、子どもにとって大切な存在である親のサポートの必要性を感じ、退職。 「大人が輝く背中を見せる」ことの重要性を感じてコーチング(米国認定コーアクティブコーチ資格)・心理学・NLPを学び、2007年よりUmehanaRelationsを設立する。 保育の視点を子育て支援に生かすAllAbout「育児の基礎知識」ガイドのほか、子育て支援講座、監修・三幸学園千葉校にて、保育原論・児童心理学等を担当。

大阪での虐待事件の背景に、「一番近くにいる保育士にこそ、コーチングを役立ててもらいたい」と、2008年より保育士向けコミュニケーション講座を定期的に主催。 幼稚園での保護者対応研修・広島での保育士研修・島根県での再就職支援講座等を皮切りに、講師としての活動を開始する。

2011年~2016年までエクレス保育園~認定こども園エクレス保育園部施設長。2019年より保育コミュニケーション協会 代表。保育士キャリアアップ研修マネジメント等担当。