「それでも、子どもたちの挑戦を守りたい」オンラインサロン【ローズ定例会】定例会2025年10月 開催レポート

「遊具でケガをしたら、すぐに撤去する」
「リスクを避けるために、”させない”を選ぶ」

そんな社会の風潮に、保育の現場は揺れています。
けれど、私たちは知っているのです。本当に必要なのは、”安全に挑戦できる場”であることを。

「野育の会」から学び、園庭を変えていった園の実践

今月のローズ定例会では、「野育の会」から学び、自園の園庭を変えていったある園の実践とともに、”子どもたちの挑戦”とどう向き合うかを見つめる時間となりました。

遊具の入れ替えを機に、フィールドワークや専門家の伴走のもと、ロープワーク、砂場の拡張、やぐらの制作…など、子どもたちの「やってみたい!」を後押しする環境づくりに取り組んできた園。
でも、同時に浮かび上がったのが、リスクとハザードの存在。

「ケガをさせない」が目的になってしまえば、子どもたちの”育つ瞬間”を奪ってしまう。
そんな葛藤を、参加者同士でたっぷり共有しました。

それぞれの園の視点を持ち寄りながら

ブレイクアウトでは、こんな声が上がりました。

「ヒヤリ・ハット、書いてはいるけど共有が形式的になってない?」
「”なんとなく”で流していたものに、きちんと向き合っていきたい」
「けが=ダメ じゃなくて、”そこから学べる場”にもできるんだ」

他園と一緒に建築士と遊具を作っている園、都市部ゆえに他園の視線が気になり遊ばせ方に悩む園、保護者とのかかわり方にも一工夫している園…。
それぞれの園の視点を持ち寄りながら、「どうしたら”安全にチャレンジできる保育”が叶うのか」という問いを、言葉にし続けました。

事故のない日々を「奇跡」にしないために

本当に子どもたちの育ちに必要なものは?

安全と自由を、どう両立していく?

保護者と”育ちの意味”を、どう共有する?

そして何より、”保育者自身が前向きに語り合える時間が必要”という実感を、みんなで分かち合いました。

あなたの園でも、きっと何かが動き出すはず。

「うちでもやってみようかな」
「私も、誰かとこういう話がしたかった」

そんな気持ちが芽生えたら、ぜひご一緒しませんか?

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▶ https://hoiku-communication.com/rose/

参加者の声

内容が深く、今まで何となくの周りの先生の雰囲気や園の方針に従っていたことを見つめ直す良い機会となりました。
正解がない内容ではあるけど、子ども達の遊びの環境、子どもの成長ために、私はどうしたいのか改めて考えたり、園として本当に大切にしたいことは何なのかを確認したいという気持ちが溢れてきました。
みなさん、子どもの挑戦を後押ししたい気持ちを持ちながらも、怪我がないように…また、怪我してしまった時は抜かりのない対応の方に重きを置いてしまう現実があるのだな、ということを感じました。しかしそれを超えていけるのは、子どもの挑戦を支え、理解しながら見守り、親御さんへも伝えていける保育者なのだということを、あらためて気づかされました。

オンラインサロン新展開の現状と、ご案内~ローズ・リリー・カトレア・プレミアム・法人…


保育コミュニケーション協会のオンラインサロンは、保育に関する様々な思いや知識を共有するためのプラットフォームです。参加者は全国各地にいる保育に情熱を持った皆さんで構成されており、オンラインの利便性を活かして交流を図ることができます。

  • 自分自身の成長や貢献を大切にする方
  • 情報や経験を分かち合いたい方
  • 助け合いや相手の気持ちを尊重することを重視する方
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保育コミュニケーション協会のオンラインサロンでは、ご参加いただく皆様の成長と満足感を重視し、様々な活動や情報交換が行われています。自身の目標や志向に合った情報やアドバイスが得られるほか、他の参加者との交流を通じて新たな視点やアイデアを見つけることができます。

保育に情熱を持つ方々や、自己成長を望む方々が集まる場として、ぜひ当サロンをご活用ください。一緒に工夫し、刺激し合いながら、輝かしい未来へ向けて共に歩んでいきましょう。

ご参加を心よりお待ちしています!

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