『学ばされる』から『学ぶ』へ【ローズ定例会】2025年2月レポート

園内研修 と聞くと、どんなイメージを持ちますか?

「やらなければいけないから参加するもの」
✅ 「気持ちは乗らないけれど、仕方なく…」

私自身、コーチングの研修に出会うまでは、園内研修にそれほど興味を持っていませんでした。「現場の疑問を解決できたらいいな」 という程度の感覚だったのです。

しかし、研修のあり方が変わると、学びへの向き合い方も大きく変わります。

「園内研修から学ぶ 〜育てるから育ち愛へ〜」

保育コミュニケーション協会オンラインサロン(毎月第4水曜日開催)では、2025年2月のローズ定例会で 「園内研修から学ぶ〜育てるから育ち愛へ〜」 をテーマに、斬新な取り組みを実践されている園の取り組みの様子を、さわこ先生にお話しいただきました。

100年の歴史を持つ法人が実践する、進化する「学びの姿勢」

この法人は 100年以上の歴史 を持ち、現在の理事長先生は 80歳を超えてもなお学び続けている そうです。興味深かったのは、時代の変化に応じた 学びの進化 です。

📌 園内研修の変遷

「学ばされていた」時代
→ 当時は、認知能力に重きを置いていた。

「主体性」に気づき、学びの方向転換
→ 保育の現場で 主体性を育てること の重要性に着目。

海外研修を取り入れ、保育の在り方を改革
→ 現場の戸惑いがありながらも、変化に適応。

保育指針の変遷に合わせた「自ら学ぶ仕組み作り」
→ 「今、必要なことを学べる」環境 を整えた結果、保育者自身の 学ぶ意欲 が向上。

このように、学びの形が変わると、保育の現場も大きく進化 します。そして、それを 10の園で実践 されているというのは本当に素晴らしいことです。

園内研修は「やらされるもの」ではなく「成長を実感できる場」へ

これまでの 「学ばされる研修」 から、「主体的に学ぶ研修」 へ──
園内研修が 「保育の質」 を向上させ、現場に良い影響を与えていることがよく分かります。

私たちも、こうした研修のあり方を学びながら、保育現場で 「育てる」から「育ち愛」 へとつなげていきたいですね。

<参加メンバーからは、以下のような声が>

園内研修を上手に活用するには?
🔹 Q1. 研修の参加率に差があるのはなぜ? どうすれば全員が参加しやすくなる?
 ● 新人とベテランでは、求めているものが異なる ため、それぞれに合った内容を提供することが大切
 ●「学ばなければならない」ではなく、「学びたい!」と思える内容を設計 する

🔹 Q2. 「学びの楽しさ」を広めるには?
 ●先生たちの ニーズに耳を傾ける ことが重要
 ● アンケート を活用し、興味関心に合わせた研修を企画
 ●「楽しさ」を感じられる研修 を取り入れる

📌 研修のアイデア例
 💡 先生同士の部活動!
 ●安全探検をしながら、園内MAPを作る
 ●栄養士さんと一緒に、オリジナル栄養ドリンク作り
 🌱 → 「学ぶって面白い!」と感じることで、自然と意欲が高まる

🔹 Q3. 「学びたい!」と思える研修とは?
 ●「学ばせる」ではなく「語り合う」 ことが大切
 ●対話を通じて、自分の考えを深める機会を作る

🔹 Q4. 主体的な保育をするための研修とは?
 ●研修の目的を明確にし、実際の保育につながる内容を伝える
 ●「何のために学んでいるのか」 を意識することで、学ぶ意欲が高まる

「行かされる研修」ではなく「学びたくなる研修」にするために
一方で、「やらされている」と感じる方がいるのも事実です。これは、事前の意図共有や、研修後の振り返りコミュニケーションがあるかどうか によっても変わります。

  • 「なぜこの研修が必要なのか」 を伝える
  • 「あなたに期待している!」というメッセージを伝える
  • 研修後に振り返りの場を設ける

また、その時にはピンとこなくても、数年後に「あの研修で学んだことだった!」と気づくことがあるかもしれません。
学びが日常に溶け込み、保育の質が向上するような園内研修を実践していきたいですね!

『大人が輝く背中を魅せる』
保育コミュニケーション協会では、智慧と参加者同士の化学反応から気付きが生まれる場を大切にしています。

ぜひお役立て下さい

毎月、第四水曜日に開催
『保育コミュニケーション協会オンラインサロン』

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 一月スタートですので、ピンと来た方はご連絡ください。

▼主任さんが目の前の課題と向き合っていくための気づきの場
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オンラインサロン新展開の現状と、ご案内~ローズ・リリー・カトレア・プレミアム・法人…


保育コミュニケーション協会のオンラインサロンは、保育に関する様々な思いや知識を共有するためのプラットフォームです。参加者は全国各地にいる保育に情熱を持った皆さんで構成されており、オンラインの利便性を活かして交流を図ることができます。

  • 自分自身の成長や貢献を大切にする方
  • 情報や経験を分かち合いたい方
  • 助け合いや相手の気持ちを尊重することを重視する方
  • そして保育に情熱を持ち、新たなアイデアを生み出したい方
保育コミュニケーション協会のオンラインサロンでは、ご参加いただく皆様の成長と満足感を重視し、様々な活動や情報交換が行われています。自身の目標や志向に合った情報やアドバイスが得られるほか、他の参加者との交流を通じて新たな視点やアイデアを見つけることができます。

保育に情熱を持つ方々や、自己成長を望む方々が集まる場として、ぜひ当サロンをご活用ください。一緒に工夫し、刺激し合いながら、輝かしい未来へ向けて共に歩んでいきましょう。

ご参加を心よりお待ちしています!

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