愛着から広がる主体性の花 ―― 乳幼児の人権を尊重することからはじめよう【カトレア会】2025年12月開催レポート
12月のオンラインサロン・カトレアは、「主体性と人権」というテーマを深く見つめる時間となりました。
「主体性」と「人権」。 この2つの言葉を並べたとき、皆さんはどのようなイメージを抱くでしょうか。
一見すると、別の辞書に載っているような遠い言葉に感じるかもしれません。
けれども、メンバーと対話を重ねていく中で、私たちはある大切な一つの「つながり」に辿り着きました。
それは、「主体性は、人権が尊重されてはじめて育つもの」という視点です。

Contents
尊重されているという安心感が、意志を育む
考えてみれば、本当にその通りですよね。
「自分の存在が認められている」
「ありのままの自分でいていいんだ」
という安心感=人権が守られている感覚があってこそ、はじめて人は外の世界に向かって「やってみたい」「こうしたい」という主体性の芽を伸ばすことができます。
これは子どもだけに限った話ではありません。
保育者も、保護者も。 一人ひとりが尊重されていると感じられる関係性の中でこそ、前向きな意欲が自然と生まれてくるのではないでしょうか。
赤ちゃんは、この世に生を受けたその瞬間から、一人の人間として人権を尊重されるべき存在です。
泣いている理由を探り、その思いを汲み取って応答する。そんな日々のささやかな関わりの積み重ねが、深い「愛着関係」を形作っていきます。
そしてその愛着は、子どもを真ん中にして、親子の絆、保育者との信頼、そして保育者と保護者のパートナーシップへと、波紋のように広がっていくのです。
カトレアではあらためて、「子どもを真ん中に、保育者と保護者が懸け橋となる関係性」を大切にしていこうと、皆で決意を新たにしました。
2026年、共に深めていく「12の物語」
カトレアは、誰かから「正解」を教えてもらう場所ではありません。
それぞれが現場で抱えている問いを持ち寄り、考え、感じ、言葉にし、そしてつながる場所。代表の松原にとっても、ここは大切な「自主研究」の場となっています。
12月のサロンでは、参加者の皆さんと共に2026年のテーマを語り合いました。
「この時期には、こんな悩みが増えるよね」
「今、この社会状況だからこそ向き合いたいことは何だろう」
と、現場の体温を感じながら決まった1年間のテーマをご紹介します。
2026年 オンラインサロン・カトレア 年間テーマ
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1月:インクルーシブ保育 ― 誰一人取り残さない実践
・障害や発達の凸凹、多様な家庭背景を持つ子どもたちを含めた保育とは
・インクルーシブ保育の理念と現場でのギャップ
・施設の構造/人的体制/専門支援との連携の課題、あたたかい社会づくり -
2月:未来を見据えた保育と倫理 ― 子どもの権利と社会責任
・社会変化(人口動態・ジェンダー・多様性)を見据えた保育のあり方
・保育者の倫理観・社会的責任・制度のあり方
・子どもの未来、地域、社会とのつながり -
3月:移行・進級・入園・卒園 ― ライフステージに寄り添う保育
・入園・進級・卒園などの“移行”期にこそ必要な支援
・子どもの不安、期待、変化への配慮
・保護者との関係性、情報共有、見通しの提示 -
4月:保護者・家庭とのパートナーシップ
・多様な家庭背景・働き方に配慮した保育と支援
・保護者の声をどう聴き、支援・連携につなげるか
・園/家庭/地域をつなぐコミュニケーションと支援の在り方 -
5月:子どものメンタルヘルスと安心できる居場所づくり
・子どもの心の安定と成長を支える保育のあり方
・ストレスや不安を抱える子ども・家庭への配慮
・見守り・対話・安全保障・自己表現の保障 -
6月:自然・環境あそびとサステナビリティ保育
・自然の中での遊び、屋外/自然環境あそびの意義(自己表現・感性・協調性の育ち)
・環境教育、エコロジー意識、地域とのつながり、リスキープレイについて
・四季や地域性を生かした保育デザイン -
7月:多世代・地域との共生保育 ― 資源を活かす
・高齢者、地域ボランティア、異世代との関わり
・地域との協働、居場所づくり、防災・見守りのネットワーク
・園が地域の“ハブ”として果たす役割
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8月:遊び・学び × テクノロジー ― デジタルと保育のゆらぎ
・デジタルツール/AI補助/多言語対応など、新しい技術の保育現場への活用
・デジタル化のメリットと、子どもの発達・安心感への影響
・保護者との情報共有、プライバシー、デジタルデバイドの視点
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9月:子どもの主体性と権利 ― 意思表明を保障する
・子どもの人権・自己決定・主体性を尊重する保育
・集団生活の中での個の尊重と集団の調和
・意志表明、参加、自己決定の機会づくり -
10月:多様な家族・文化・言語背景の子どもたちとの共生
・移民家庭、外国籍、異文化、多言語
・言葉・文化・生活習慣の違いを尊重しながら保育
・多様性を力に変える保育の実践 -
11月:遊びと環境のデザイン ― 発達に応じた場づくり
・発達や特性の多様性を前提に、環境・遊び・関わりをデザイン -
12月:働き方改革と保育者のウェルビーイング
・職員の負担・ストレス・バーンアウト予防
・多様な働き方・ライフステージに配慮した職場づくり
・保育の質と職員の心身の両立
未来への舵を、今ここで握る
日々の業務に追われていると、どうしても「今日をどう乗り切るか」という目先のことだけで精一杯になってしまいがちです。
立ち止まって考える時間は、つい後回しにしてしまうかもしれません。
けれど、数年経ったあとに「あの時、もっと本質を考えておけばよかった」と感じる瞬間が来ることも、私たちはどこかで知っています。
カトレアは、荒波にもまれながらも「未来をより良くしたい」と願う保育者が、ふっと肩の力を抜いて集える場所です。
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正解探しではなく、「本質」をじっくり考えたい。
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子どもの人権を、どう現場の言葉に落とし込むか悩んでいる。
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管理職や主任としての孤独な葛藤を、誰かと分かち合いたい
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保育という仕事を通じて、社会や未来に貢献したい。
もし、あなたの心の中にそんな願いが小さく灯っているのなら、ぜひ私たちと一緒に歩んでみませんか?
2026年、カトレアという場での対話を通じて、明日への一歩を共に踏み出せることを楽しみにしています。
▶ カトレアの詳細・お申込みはこちら
👉 オンラインサロン『カトレア』
📌 まずは、気軽に参加できる11月のクローバーラウンジで話してみませんか?
1月21日(水)クローバーラウンジ詳細
日時: 1月21日(水)20:00〜21:30
場所: オンライン(Zoom)
一般:一般・無料会員:初回参加の方は無料(2回目以降は1,100円)
オンラインサロン有料メンバー:無料
定員: 12名(少人数制で安心してお話しできます)
▼ 詳細は以下から
クローバーラウンジ – 保育コミュニケーション協会

