理想の保育へ向けた一歩――話せるのに動けない。そのもどかしさの正体|保育現場で使えるコーチングスキル

話をしていると、相手はうなずいている。

「分かります」「そうですね」「やってみます」――そんな言葉も返ってくる。

出来そうな空気もある。進めていけそうな雰囲気もある。でも、しばらく経って確認してみると、何も進んでいない。そんなやり取りに、覚えはないでしょうか。

決して、やる気がないわけではない。反対しているわけでもない。むしろ、気持ちは前向きに見えるのに、なぜか行動が伴わない。

私たちはそのとき、どこかで戸惑います。

「どうして?」と。

そして同時に、もやもやとした感情が湧いてくるのです。

こうした状況に直面すると、私たちは戸惑います。「あんなに話したのに」「理解してくれたと思ったのに」。そして、少しずつもどかしさが募っていきます。

でも、少し立ち止まって考えてみたいのです。

本当にその人は「やる気がない」のでしょうか。本当に「分かっていない」のでしょうか。

もしかすると――

話してはみたものの、具体的なイメージが湧いていない。でも、実際に何から始めたらいいのか、どんな風に進めたらいいのか、その先にどんな状態が待っているのか。それが見えないから、一歩目が踏み出せない。そんな状態なのかもしれません。

私たちは、つい「分かったならやれるはず」と思ってしまいます。けれど実際は、「分かる」と「動ける」の間には、大きな溝があります。
「分かった」という言葉を聞くと、相手の中に明確なイメージができたと思いがちですが、実際には、言葉の意味は理解できても、それを自分の現場に落とし込むイメージまでは描けていないことが少なくないからです。

私たちのモヤモヤの正体

相手が動いてくれない。その状況に直面したとき、私たちの心にもモヤモヤが生まれます。

「何を言っても伝わらない」「どう支援したらいいのか分からない」「自分には力がないのではないか」。そんな思いが、心を重くしていきます。

このモヤモヤは、実は「何もしてあげられないもどかしさ」や「無力感」から来るものが多いのかもしれません。
相手のために何かしたい。力になりたい。より良い保育を一緒に実現したい。そう思っているのに、うまくいかない。そのギャップが、私たちを苦しめます。

でも、ここで視点を変えてみましょう。本当に「何もしてあげられない」のでしょうか。本当に「無力」なのでしょうか。

相手の中に眠る可能性を信じる

もしも、相手の中に可能性が眠っているとしたら。その可能性を引き出すことが、私たちにできる支援なのだとしたら。

「分かっているのに動けない」という状態は、決して「やる気がない」わけでも「能力がない」わけでもありません。ただ、その一歩を踏み出すための何かが、まだ見えていないだけなのです。

その「何か」を一緒に探していく。それが、私たちにできる支援なのかもしれません。

相手に答えを与えるのではなく、相手の中にある答えを一緒に見つけていく。そのプロセスを共に歩むこと。それがコーチング的なアプローチです。

もどかしさを希望に変える

「何もしてあげられない」と感じていたもどかしさは、実は「一緒に可能性を探求する」という希望に変わっていきます。

私たちは、相手に答えを与える存在ではなく、相手が自分の答えを見つけるのを支える存在。そう考えると、関わり方も自然と変わってきます。

相手を変えようとするのではなく、相手の中にあるものを信じる。そして、それが形になっていくのを、一緒に見守り、応援する。そんな関わりの中から、理想の保育へ向けた一歩が生まれていくのではないでしょうか。

コーチングスキルは、相手の可能性を信じ、引き出すためのもの。それは同時に、私たち自身の無力感を希望に変えていくものでもあります。

一緒に見つけていきませんか?

毎日の保育の中で湧いてくる様々な感情。それらと上手に付き合っていくことは、簡単なことではありません。でも、一人で抱え込む必要もありません。同じように感じている仲間がいて、一緒に考え、一緒に気づいていくことができます。

感情の奥にある大切なものを見つけていく。そのプロセスを共に歩むことで、保育の毎日がより豊かなものになっていくかもしれません。

相手の中にある『何か』を一緒に見つけていく。そんなプロセスを一緒に学びませんか?

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◆保育コミュニケーション協会とは

「大人が輝く背中を魅せる」をモットーに、未来を担う子どもや保護者の一番そばにいて影響力を放ち、家庭を支えている”縁の下の力持ち”である保育者が、心からの笑顔で生きられることで子ども・保護者・同僚に好循環をもたらすことを目指しております。

北海道網走市生まれ。横浜女子短大 保育科を卒業。保育士資格・幼稚園教諭二種免許取得。 横浜市の保育園~川崎市の児童養護施設にて保育に携わる中で、子どもにとって大切な存在である親のサポートの必要性を感じ、退職。 「大人が輝く背中を見せる」ことの重要性を感じてコーチング(米国認定コーアクティブコーチ資格)・心理学・NLPを学び、2007年よりUmehanaRelationsを設立する。 保育の視点を子育て支援に生かすAllAbout「育児の基礎知識」ガイドのほか、子育て支援講座、監修・三幸学園千葉校にて、保育原論・児童心理学等を担当。

大阪での虐待事件の背景に、「一番近くにいる保育士にこそ、コーチングを役立ててもらいたい」と、2008年より保育士向けコミュニケーション講座を定期的に主催。 幼稚園での保護者対応研修・広島での保育士研修・島根県での再就職支援講座等を皮切りに、講師としての活動を開始する。

2011年~2016年までエクレス保育園~認定こども園エクレス保育園部施設長。2019年より保育コミュニケーション協会 代表。保育士キャリアアップ研修マネジメント等担当。

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