【3月14日開催】危ないから禁止は正解?子どもの安全なチャレンジの支え方――子ども安全検定_実践・探究編
「危ないからやめなさい」
保育の現場で、つい口にしてしまう言葉ではないでしょうか。
子どもたちの安全を守ることは、保育者としての大切な責任です。でも同時に、子どもたちの「やってみたい」という気持ちも大切にしたい。そんな葛藤を抱えたことはありませんか。

Contents
「危険」と「挑戦」の違い
子どもたちは日々、様々なことに興味を持ち、挑戦しようとします。
高いところに登ってみたい。速く走ってみたい。初めての道具を使ってみたい。そうした姿を見るたびに、私たちの心には「危ない」という警戒心が芽生えます。
でも、本当にそれはすべて「危険」なのでしょうか。「危険」と「挑戦」。この2つは、一見似ているようで、実は大きく異なるものかもしれません。
危険とは、予測できないリスクや、取り返しのつかない結果を招く可能性があるもの。一方で挑戦とは、適切な見守りのもとで、子どもが自分の力を試し、成長していく機会です。
たとえば、交通量の多い道路に飛び出そうとする。これは明らかな危険です。でも、園庭の少し高い段差から飛び降りようとする。これは、どうでしょうか。
段差の高さ、子どもの体力、着地する場所の状態。そうした要素を見極めたうえで、「見守りながら挑戦を支える」という選択肢もあるのではないでしょうか。
すべてを禁止する保育は、本当に安全なのか
「危ないから」という理由で、あれもダメ、これもダメと禁止を重ねていく。
確かに、そうすることで目の前の事故は防げるかもしれません。でも、それは本当の意味で「安全」と言えるのでしょうか。
すべてを禁止された環境で育った子どもたちは、自分で危険を判断する力を育む機会を失ってしまいます。何が危ないのか、どうすれば安全にできるのか。そうした判断力は、実際に体験し、時には小さな失敗をしながら身につけていくものです。
園では守られていても、いずれ子どもたちは園を出て、様々な場面に出会います。そのときに必要なのは、「大人が守ってくれる」という受け身の姿勢ではなく、「自分で考え、判断できる」という力ではないでしょうか。
過度な禁止は、一時的な安全は保てても、長期的には子どもたちを危険にさらすことになるかもしれません。
子どもが自分で考え、学ぶ機会をどう守るか
では、私たちはどうすればいいのでしょうか。
子どもたちの挑戦を支えるためには、まず「見守る力」を育てることが大切です。
すぐに「危ない」と止めるのではなく、少し距離を置いて観察する。子どもがどんな表情をしているか、体の使い方はどうか、周囲の状況はどうか。そうした情報を総合的に判断しながら、必要なときにだけ介入する。
また、子どもたち自身に考える機会を与えることも重要です。
「ここから飛び降りたら、どうなると思う?」「どうやったら安全にできるかな?」そんな問いかけを通して、子どもたちが自分で危険を予測し、対策を考える力を育てていくことができます。
もちろん、すべてを子どもの判断に任せるわけではありません。私たち大人が安全の枠組みを作り、その中で子どもたちが試行錯誤できる環境を整える。それが、「安全なチャレンジ」を支えることなのかもしれません。

大人の覚悟とチームでの合意形成
子どもの挑戦を支えることは、大人にとっても勇気のいることです。
「もし何かあったら」という不安は、常に心の中にあります。保護者からの理解を得られるだろうか。同僚は同じ考えを持ってくれるだろうか。そうした心配も、当然あるでしょう。
だからこそ、チームでの合意形成が大切になってきます。
「どこまでは見守るのか」「どこからは介入するのか」。その基準を、チーム全体で共有しておくことです。一人ひとりの判断がバラバラだと、子どもたちも混乱しますし、保育者同士の信頼関係にも影響が出てしまいます。
また、保護者との対話も欠かせません。なぜ挑戦を支えることが大切なのか、どんな配慮をしているのか。そうした思いを丁寧に伝えていくことで、理解と協力を得ることができます。
子どもの安全なチャレンジを支えるためには、保育者自身の覚悟と、それを支えるチームの存在が必要なのです。
保育の価値と安全は、対立しない
保育の価値と安全。この2つは、しばしば対立するもののように語られます。
「安全を優先すると、保育の質が下がる」「豊かな保育をしようとすると、リスクが高まる」。そんな声を聞くこともあります。
でも、本当にそうでしょうか。
安全と保育の質は、対立するものではなく、両立させていくものなのではないでしょうか。子どもたちの挑戦を支えながら、同時に安全も守る。その両方を大切にする保育のあり方を、一緒に考えていきませんか。
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【子ども安全検定_実践・探究編】保育の「価値」と「リスク」を見直す実践研修
📅 開催日時
3月14日(土) 13:30 ~ 16:30
🍃 プログラム内容
保育の現場で明日からすぐに活かせる、深く、優しい学びのプログラムです。
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1.保育の日常は奇跡の連続の上に成り立つ 当たり前のように過ぎる毎日の尊さを、改めて見つめ直します。
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2.社会の変化と子どもの安全 移りゆく時代の中で、今、私たちが意識すべき視点を整理します。
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3.リスクマネジメント 根拠に基づいた守りの技術を、分かりやすく紐解きます。
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4.未来へのねがいと「保育の価値」 安全を守ることの先にある、子どもたちの輝かしい未来について語り合いましょう。
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5.安全を支える保育者のあり方 知識だけではない、安心感を醸成する「心構え」を整えます。
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6.子どもの安全なチャレンジのために 「危ないから止める」ではなく「どうすれば挑戦できるか」を考えます。
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皆さまと共に、子どもたちの笑顔と安全を支える「確かな一歩」を踏み出せることを、心から楽しみにしております🌷

保育コミュニケーション協会 代表/子ども安全検定代表
松原美里(まつばら・みさと)

保育コミュニケーション協会 代表/子ども安全検定代表
全国の自治体研修・園内研修を多数担当。
「子どもの権利」「チームビルディング」「ハラスメント防止」など、
保育現場の安心・安全と働きがいを支える研修を展開中。
著書・監修:「子どもの安心・安全を守る場面別保育のチェックポイント」ほか
松原美里の詳細についてはコチラ
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