園内で“チーミング”が機能する風土へ「オンラインサロンカトレア会」2025年3月開催レポート
私たちが毎月開催しているオンラインサロン『カトレア会』では、全国の園から集まった仲間たちとともに、ひとつのテーマをもとに事例を交えながら「気づき」や「学び」を深め合っています。
今月のテーマは、ずばり 「チーミング」
「人はいるのに、なぜか動かない…」
こんな声、どこかで聞いたことありませんか?
「各園からキーパーソンが集まっているのに、
いざ“どう進める?”となると、誰も口を開かない…」
- 人はいるのに、“誰かがやるでしょ”という空気が流れ、誰も舵を取ろうとしない…
- 力も意欲もあるはずなのに、リーダーシップを発揮しようとしない…
- 保育の現場でよく聞かれる、そんな“もやっ”とした空気感
「やる気がないわけじゃないのに、なんで…?」と、思わずイライラしてしまったり、
「じゃあ、私が決めます!」と強引に仕切ってしまいたくなることも…。
今回取り上げた「チーミング」は、
ハーバード・ビジネス・スクールのエイミー・C・エドモンドソン教授が提唱した概念で、
『変化が多く不確実性の高い状況の中で、協働しながらより良い仕事のやり方を模索していく』というもの。
この考え方、保育現場にとてもフィットすると思いませんか?
集団保育から「主体性」へと移行しつつある今、子どもの権利や個別支援、保護者支援、要対協対応など、保育者には日々、複雑で多様なチームワークが求められています。
忙しすぎると、人は“守り”に入る
とはいえ、現実は忙しさの中で“思考停止”してしまうことも。
「ここから先は私の担当ではないので…」
「これ以上は抱えられません…」
そんな“線引き”のような空気が流れる場面も、少なくありません。
でも、本当に必要なのは「一人で抱え込まずに、チームで打ち明け合うこと」。
そして一緒に考え、走りながら試行錯誤していくこと。
「それができるときもあるけれど、守りに入ってしまう時もあるんです」
そんな声に、みんなが大きくうなずいていました。
弱さを見せられる“安心の輪”をつくろう
「なんで動かないの?」と感じる背景には、過去に傷ついた経験が影響していることも。
「本当はこう思っている」と打ち明けた時、受け入れられるどころか否定された、責められた、笑われた…。
そんな経験があると、人はつい“自分を守る”方向に入ってしまいます。
でも、チームに本当に必要なのは、弱さを見せたときに刺されるのではなく、「よく言ってくれたね」と受け入れられる関係性。
「安心安全な場」は、ただ静かで穏やかということではなく、本音を出し合っても“壊れない”信頼の土台のことかもしれません。
「子どものために」手をつなげる組織へ
現場では、ときに部下の声が「批判」に聞こえ、上司が構えてしまうこともあります。
でも本当は、そこに子どもの育ちを願う気持ちがあるはず。
痛みや違和感も含めて、“手をつなぐ輪”の中に入れていける組織でありたい。
そんな想いを共有しながら、今月のカトレア会も温かな対話で締めくくられました。
🌸学び合い、励まし合える仲間とともに
保育コミュニケーション協会のオンラインサロン『カトレア会』では、園の垣根を越えて、前向きな風を取り入れていく仲間たちが集まっています。
「現場で悩んでいるのは、私だけじゃないんだ」
「気づきを明日からの一歩に変えていきたい」
そんな方にこそ、ぜひこの場に来てほしいと思っています。
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👉 保育コミュニケーション協会 オンラインサロン『カトレア』
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あなたの一歩が、チームの風を変えていくかもしれません。
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保育コミュニケーション協会のオンラインサロンは、保育に関する様々な思いや知識を共有するためのプラットフォームです。参加者は全国各地にいる保育に情熱を持った皆さんで構成されており、オンラインの利便性を活かして交流を図ることができます。
- 自分自身の成長や貢献を大切にする方
- 情報や経験を分かち合いたい方
- 助け合いや相手の気持ちを尊重することを重視する方
- そして保育に情熱を持ち、新たなアイデアを生み出したい方
保育に情熱を持つ方々や、自己成長を望む方々が集まる場として、ぜひ当サロンをご活用ください。一緒に工夫し、刺激し合いながら、輝かしい未来へ向けて共に歩んでいきましょう。

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