男性保育士の働きやすさのために

こんばんは。保育コミュニケーション協会認定講師のたまみです。

秋の気配はするものの、まだまだ日中は気温が高く暑い日々が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。

一昔前は、保育士を目指す人と言えば、圧倒的に女性の方が多く、保育士は女性の仕事というイメージがありましたが、
現在では、男性も保育士を目指すようになり、短期大学でも80人に5~7人くらい男子生徒がいます。子どもが好きで保育士になったとは言え、男性保育士の立場に立つと、
女性ばかりの職場に一人で入り働くことは、何歳であっても勇気がいりますよね。

これからお話するのは、私自身も働く上で、男性保育士が働きやすくなるように工夫をしてきたことをお話します。
何かヒントになればと思います。

男性保育士が働きやすいと感じる職場に

保育現場には20代~60代までの幅広い年齢の保育士が現場にいますが、
女性比率が高く、施設事態も女性仕様になっているところが多いのではないでしょうか。

男性保育士の立場に立つと不便だと感じることが多々あります。

例えば、「更衣室」ですが暗黙の了解の中で、女性が優先なので
一緒に働いていた男性保育士はいつも別の部屋で着替えていました。
普段の着替えはさほど問題ないのですが、プール時期は女性は更衣室で堂々と着替え、
男性保育士は、別の部屋と言っても鍵がない部屋ばかりなので、
海水パンツを穿く、または脱ぐとなるとトイレの狭い中で着脱していました。
更衣室も男性用と女性用があれば、男性保育士が遠慮せずに着替えることができたでしょう。

また、私の園では、普通の様式トイレの1つを男性保育士用として使用できるようにしていました。
男性保育士用は、女性保育士は使用したことがありません。
トイレや更衣室、休憩室などは女性、男性と分けて設けていた方がお互い気持ちよく、遠慮なく使用できます。

また、暗黙の了解と言えば、「給食の量」です。食事って愛情を感じるものですよね。
男性保育士の給食の量は、いつも大盛りでした。お箸も男性保育士用は、色が違うものを用意していました。
些細な気遣いですが、男性保育士が「自分はここで大切にされている」と感じる
小さな工夫をすることによって男性保育士が安心できる居場所になり、働きやすさになると思います。

また、消防管理責任者など、仕事の割り振りを行う上で
男性の力を発揮しやすい仕事をしてもらうとやりがいを持って働けるのではと思います。

保育の中で得意分野を発揮できるように

うちの園では男性保育士がお遊戯会の衣装作りや小物作りにはプロ並みの技術を持っていましたので、
各クラスの先生から配色や作り方などの相談に乗ったり、アドバイスをしたりしていました。
雑誌の衣装などカラーポリ袋などを使用して見事に再現できる技術をもっていました。
また、ピアノは苦手だけれどもギターが得意で、子どもとギターを囲み、
歌を歌い、男性保育士のクラスは時折ミニコンサート会場になっていました。

自分の持ち味を生かして、絵画でも、衣装作りでも、ギターでも、
得意分野である何かを保育に発揮できると、やりがいや喜びが増えるのではないでしょうか。

ママ役、パパ役がいる安心感

以前男性保育士と一緒にクラスを持っていましたが、保護者からは、
「クラスにママとパパがいて安心です」という声を何度もいただきました。

細かく観てくれる丁寧なママ、大きな器で構えてくれるパパ、
この役のバランスがどうも保護者に安心感を与えていたようです。
女性保育士も男性保育士も、子どもと共に育ちあう中で、
お互いの母性と父性を生かし合うことが出来るのかもしれません。

男性保育士が働きやすい職場作りをしていくのは園や同僚の役目。
性別関係なく共に育ちあい、子どもの為によりよい保育が行える仲間になること、
保育園という家族のかけがえのない一員になることを目指していけるといいですね。

 

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