子どもを真ん中に、健やかに働ける職場へ向けて『ハラスメントを防ぐ職場づくりのために大切なこと』

こんにちは。先日、管理職の皆さん向けのハラスメント研修を担当させていただきました。その中で、とても印象深い声をいただいたので、皆さんにもお伝えしたいと思います。

受講された方からの温かい声

研修を受講してくださった方々から、こんな素敵な感想をいただきました。

「ハラスメントと考えると、つい身構えてしまいますが、子どもを真ん中に、日頃のかかわりを振り返りながら声を掛けていくと考えると出来ることがありました」

「やっぱり大切なのは、日頃の関係性をあたためることですね。お互いを知り合う雑談から始めていきたいと思います。」

このお言葉を聞いて、私もとても嬉しく、そして心が温かくなりました。「ハラスメント」という重いテーマでありながら、皆さんが前向きに、そして具体的に職場をより良くしようと考えてくださっているのがよく伝わってきました。

考えてみると、私たちが働く職場は、家族よりも長い時間を共に過ごす場所です。そして、私たちが働く基盤となる、とても重要な場所でもありますね。
とはいえ、どんな職場でも、仕事にはプレッシャーやストレスなどもつきものです。その向き合い方、乗り越え方…そして時には抱えきれなくなった思いと、どう付き合っていくのか?という課題もあります。

だからこそ、できれば「ハラスメント」という形ではなく、お互いを知り合い、尊重し合える関係を築いていきたいものです。

「子どもを真ん中に」という視点の大切さ

受講者の方がおっしゃった「子どもを真ん中に、日頃のかかわりを振り返りながら」という言葉は、本当に素晴らしい気づきだと思います。

私たち保育に携わる者にとって、「子どもたちのために」という共通の想いは、きっと誰もが持っているものです。その想いを軸にして職場での関わりを見直すと、自然と相手への配慮や思いやりが生まれてくるのではないでしょうか。

もう一つの感想「日頃の関係性をあたためることが大切。お互いを知り合う雑談から始めていきたい」というお言葉も、とても心に響きました。

確かに、お互いのことをよく知らないまま一緒に働いていると、ちょっとした言葉や行動が誤解を生んだり、思わぬトラブルにつながったりすることがあります。でも、普段からちょっとした雑談や何気ない会話を通じてお互いを知り合えていれば、そんな行き違いも減っていくはずです。

そんな想いを込めて、8月3日には「ハラスメントを防ぐ職場作り」というテーマで研修を開催いたしました。

研修の内容について

1. 保育職場におけるハラスメントの現状
まずは現状を正しく理解することから始めます。保育現場で実際にどのようなことが起こっているのかを、データと共にお伝えします。

2. ハラスメントの定義と6分類
ハラスメントにはどのような種類があり、どこからがハラスメントにあたるのか、具体的にお話しします。

3. 保育現場でハラスメントが起こる背景
なぜ保育現場でハラスメントが起こってしまうのか、その背景や要因について一緒に考えます。

4. 子どもを真ん中にした保育のために
受講者の方がおっしゃったように、「子どもを真ん中に」という視点で職場の関係性を見直していきます。

5. 関係性とコミュニケーションの工夫
お互いを知り合い、信頼し合える関係を築くための具体的な方法をお伝えします。

6. 職場としての姿勢とチームサポート
個人の努力だけでなく、職場全体でどのようにサポートし合っていけるかを考えます。

子どもたちのために

最終的に、私たちがハラスメントを防ぎ、より良い職場環境を築いていく目的は、子どもたちにより良い保育を提供することです。

私たち大人が互いを尊重し合い、支え合える関係にあることで、子どもたちも安心して過ごすことができます。そして、私たち自身も、毎日を前向きに、やりがいを持って働くことができるはずです。

一人ひとりの小さな心がけが、職場全体の雰囲気を変えていきます。そして、それが子どもたちにとっても、私たちにとっても、より良い環境につながっていくと考えています。


2025年9月17日(水) 開催 保育者のセカンドキャリア

「こんなこと考えてるの、私だけかな…」その想い、一人じゃありません

クローバーラウンジは、保育コミュニケーション協会が主催する
”オンラインサロンを体験していただける場”として、代表 松原美里を交えてお話していきます。
毎月挙げたテーマに沿いながら、日々の保育現場でのお悩みや工夫、気づき「これなら自園で活かせるかも」「自分だけの悩みではなかった」
~など、園を超えて共有し合う場として、2か月に1度のペースで、オンライン開催しています。

詳細・お申込みはこちらから

🌿担当講師:松原美里

北海道網走市生まれ。横浜女子短大 保育科を卒業。
保育士資格・幼稚園教諭二種免許取得。
横浜市の保育園~川崎市の児童養護施設にて保育に携わる中で、
子どもにとって大切な存在である親のサポートの必要性を感じ、退職。

「大人が輝く背中を見せる」ことの重要性を感じてコーチング(米国認定コーアクティブコーチ資格)・心理学・NLPを学び、2007年よりUmehanaRelationsを設立する。

保育の視点を子育て支援に生かすAllAbout「育児の基礎知識」ガイドのほか、子育て支援講座、監修・三幸学園千葉校にて、保育原論・児童心理学等を担当。

大阪での虐待事件の背景に、「一番近くにいる保育士にこそ、コーチングを役立ててもらいたい」と、2008年より保育士向けコミュニケーション講座を定期的に主催。

幼稚園での保護者対応研修・広島での保育士研修・島根県での再就職支援講座等を皮切りに、講師としての活動を開始する。
2011年~2016年までエクレス保育園~認定こども園エクレス保育園部施設長。
2019年より保育コミュニケーション協会 代表。保育士キャリアアップ研修マネジメント等担当。