園見学、西堀ひかわ幼稚園 ~子どもの心を大切に、生活に寄り添う~
先日は夕方、
子どもたちが帰った後の景色だったので。
日中の子どもたちの様子に触れたい❣️
〜ということで、彩の国さいたま保育士交流会の翌日、
ひかわ幼稚園さんにお邪魔させていただきました。
https://hikawa-ageo.info/
Contents
遊びが、ちゃんと続いているということ
前日はお餅つきだったそうです。
園内では、その経験がそのまま遊びへとつながっていました。
子どもたちは、お餅つきをなぞらえた遊びを自然に展開していて、「行事が終わって終わり」ではなく、体験が遊びとして生き続けている。
そんな印象を受けました。
私も一緒に「のり」を取りに行きました。
特別な役割があるわけではなく、ただ同じ空間で、同じ流れの中にいる。
それだけで、子どもたちは
「一緒にいる人」として関わってくれます。
「あのね」と言える空気
子どもたちは、先生に何度も「あのね」と声をかけます。
先生たちは、急がず、遮らず、一人ひとりの心や世界観を大切にしながら、あたたかく受け止めていました。
何かを教え込むというより、寄り添い、見守る関わりが重なっていく。
子どもたちの表情が、とてもやさしく、愛らしかったのが印象的でした。
きっと、日々の中で、たくさん大切にされているんだろうな、そんなことが伝わってきます。
すべり台に見えた、さりげない工夫
おもしろかったのは、すべり台です。
すべる子よりも、奥側につかまってヒョイヒョイと登っていく子のほうが多い。
「園によっては、下から登るのはNGのところもありますよね」
そう聞くと、「ここは、あのエリアだけ登っていいことになっているんです」
と教えてくださいました。
よく見ると、確かに矢印が描いてあります。
子どもたちの「やってみたい」「おもしろそう」という気持ちを尊重しながら、集団としての安全やルールもちゃんと大切にされている。
そのバランスが、とても自然でした。
日常に溶け込むツリータワー
気になっていたツリータワーは、子どもたちも、わかこ先生も、身軽にヒョイっと登っていきます。
特別な遊具、特別な時間、というよりも、そこにあるのが当たり前の日常の一部。
だからこそ、子どもたちの身体にも、心にも、無理がないのだと思います。
子どものワクワクと、集団の中で生きること
子どものワクワクを尊重することと、集団の中で過ごすこと。
どちらかを選ぶのではなく、両方を大切にするという姿勢が、あちこちの場面から伝わってきました。
声高に語られなくても、環境や関わりの中に、ちゃんと表れている。
そんな保育に、静かに心を動かされた時間でした。

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