イヤイヤ期の子どもとの関わり方
こんにちは、松原です。
「自分で!!」
こんな言葉で自己主張をする子どもを目にするようになるのは
1歳の後半ごろからでしょうか。
それまではとっても愛らしい様子で
心癒してくれていた子どもが
さまざまな感情を表現しながら自己主張を始める様子を
第一次反抗期、または「イヤイヤ期」と呼びます。
生活の中では、
・靴を履こうとする
~けれども、実際にはうまく吐くことが出来ず、大泣きしてしまう・・・
・袖を通そうとする
~けれども、上手く袖に手が通らず、つっかえてしまい
悔しさから大泣きし始める・・・
・トイレにて排泄が終わった後、
「自分で拭く」というので様子を見ていたら
いつの間にかトイレットペーパーをほどいて遊び始めていた・・・。
・聞こえていても、意に沿わないと聞こえないふりをする
~聞こえないのかな、と思い大人が動かしたり片づけ始めると
「まだやってる!!」と怒り出し、地団太を踏み始める・・・
~などなど、子どもの様子に手を焼く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Contents
イヤイヤ期は子どもの自立の第一歩、成長の証
松原は保育士になりたての頃、
こういった様子の子どもたちとうまくかかわることが出来ず
自分を拒否されたように感じて、
「いいから!」
「自分でできないでしょ。やってあげるから」
・・・と、ムキになり、手を出しては
子どもが悔しさで大泣きし、収拾がつかなってしまったり。
「ちょっと様子を見てみたら?」と先輩に声を掛けられても
いつまでどう様子を見ていいのか分からず、泣きが弱まったあたりで
また畳みかけるように正論を言っては
大泣きをあおるという、悪循環に途方に暮れていました。
ですが、この「イヤイヤ期」
成長発達の視点から見ると、とても自然な自立のプロセスなのです。
子どもは生まれてから、お母さんと一緒にいることで
「母子一体感」という安心感を感じ、
安心感から様々なチャレンジをしながら成長していきます。
(保育園の場合は、まずは保育者にじっくり甘え、安心感を得る段階とも言えます)
安心感を得られたからこそ、その延長線上で、
「あ、自分はお母さんと一緒ではない。別の人間なんだ。」
ということに気が付いて、自己主張を始めます。
これが、子どもにとって大切な自立の第一歩になります。
人は安心感のもとにチャレンジを重ねて
できることが増える中で、徐々に発達段階に応じて
成長し、自立していきます。
イヤイヤ期はまさに、
そのために第一歩の「自己主張」です。
そう思ってみると、いかがでしょう?
子どもの主張が自信につながる
子ども:「自分で!」
保育者:(心の声) わ~、なんて素晴らしい!!
人間としての自立へ向けた自我の現れです!
「そうか、自分でやってみるんだね。分かったよ。がんばってね!」
~と、意欲を応援し、見守ります。
( ※放置ではありません。
常に子どものチャレンジする様子を見ながら
目線で応援が感じられるようにします。)
もしもチャレンジがうまく行ったたら・・・
「やったね!!」と一緒に喜び合いましょう。
それが子どもの自信につながり、
さらにさまざまなことにチャレンジをし始めます。
行き詰ったら、
子どもができるようにポイントだけサポートを
・・・とはいえ、実際にチャレンジをしてみたものの
なかなか思うようにいかず、行き詰っていたら・・・
サッと大人や保育者がやってあげるのではなく、
【何に困っているのか?】をじっくり観察しましょう。
そして、困っているところだけ、さり気なく少しだけ手伝います。
たとえば、
・「靴のつま先がうまく入らない」のであれば、
つま先の部分が入りやすくなるように一緒に靴を手で抑えてみる、など。
・「トイレットペーパーがうまく切れない」のであれば、
子どもが自分で切りやすくなるように
トイレットペーパー事態を一緒に抑えて動かなくなるようなサポートをし
自分で切ることができるように、サポートをしてみる など。
子どもの様子を見ていても、
何に困っているのか分かり兼ねる場合には
「手伝いましょうか?何に困っているの?」
~と聞いてみるのも一つの手ですね。
時間にはゆとりをもって
ただ、子どもが思う存分にチャレンジをするには
大人が思い描いている以上に時間を要することも多いでしょう。
この場合、何が大切かを考えてみましょう。
大人は時間通りに物事を進めることや
より多くのことをやらせてあげたい、
いろいろなものを見せてあげたい・・・と
良かれと思って子どもをせかしてしまうことがあるかもしれません。
ですが、イヤイヤ期の子どもにとっては、
「いま、この瞬間のチャレンジ」自体が、大切な体験です。
ぜひ、想定外のチャレンジにも子どもがじっくりと取り組み、
大人が余裕をもって見守ることができるよう
前後の時間にゆとりをもって準備をすることをおススメします。
子どもがチャレンジと達成感を感じられる体験を大切に
こういった「自分で!」の意欲を尊重していくうち、
子どもには生活の中でできることが少しずつ増えていきます。
そうなってきたら、保護者や保育者は‟直接手を出す方法”ではなく
”見守り、支援する愛”によって子どもを支えていきましょう。
そうすると結果的に保護者や保育者は「動く必要」が減り
ゆとりと見通しを持って子どもとの時間を楽しむことができるようになります。
「イヤイヤ期」という子どものチャレンジ期を頼もしく支え、
子どもと一緒に成長していきたいですね。