保育のプロとしてのスキルとは?~深刻事故を予防するチームワーク
掛札先生の深刻事故予防講座 B-3 を終了いたしました。
今回のテーマは、「人」。
事前のアンケートでも
「職員間の危険に関する温度差があり、どう声を掛けたらいいのか迷います」
~といった声がちらほらありました。
自分だけが意識をしていても煙たがられてしまったり・・・
「そんなこと言っていたら、保育はできない!」
~なんて言われると、委縮してしまったり・・・。
頭を悩ませ、胸を痛めることも多いのではないでしょうか。
深刻事故予防講座の最終回、まとめとして今回は「人」に焦点を当てて
10.穴だらけ手のチーズのスライス=人間
11.職員間の温度差
12.「チーズ・スライス=人間」が強く作用する深刻な出来事(例)
13.「気づき」を価値と考える園、深刻な結果を防ぐ園へ
1)目に見える結果が頻繁に起こる出来事
2)結果はまず起きない。出来事もめったに起きないもの
3)ニアミスやヒヤリハットがひんぱんに起こる出来事
~といったことについて、気づきを深めていく時間となりました。
「気付いてくれてありがとう」「言ってくれてありがとう」
のコミュニケーションがヒヤリハットからの学びを得やすい風通しの良い組織づくりにつながる…
などなど、今回も名言が満載でした。
<参加された方の声を一部ご紹介します>
【知識+技術+スキル+楽しさ】桐だんす職人の例えの話がとても印象にのこりました。
これをもとに、チームワークを大切にしていきたい。
チームワークも定義があることではっきりと明確になり、すっきりしました。
「指さし、声出し」、「応答は一往復半」、
「職員間の共有」大切にしなければならないことなのに、
つもりになっていた自分に気が付き愕然としました。
コロナ渦に心が振り回され疲弊していると思いこみ、
大切なことができていると勘違いしていた自分に気が付けたのは、
この研修に参加させて頂けたからと感謝しております。
何があっても、大切に守らなければならないことは、自分から守り実行していく!
と再確認できました。
「思い」だけでは保育はできないということ。
知識+技術+応用力+楽しさが大切であることが印象に残った。
先輩のスキルを見ながら、吸収しながら、
“”自分はどうするか””を上乗せしていかなければならないこと。
保育をするにあたり、今まで何度となく感じていた温度差。
この温度差に悩むことも多々ありましたが、今回の研修で、
「温度差はあって当然」「温度差がないとできない」とお聞きし、
温度差のバランスが保育の質の向上に必要だとわかり、
改めてチームワークの大切さを実感しました。
『「思い」だけで保育・教育はできない。深刻事故も防げない。』
『まずは科学です』という、何度も登場する「科学」という言葉が、
「保育に科学?」「科学って何?」と疑問でいっぱいでした。
わかったような、わからないような…漠然とした感じです。
これまでは暗黙知であった(ように思いますが)園での教育的価値を,
意識的に,職員間で,更には,保護者にも,共有・発信していく必要性を改めて感じました。
特に,園での「安全」に関するところで。
保育士は、科学+個性を生かす仕事。
科学(知識・技術)+応用力がスキル。
定義すること=具体的な行動をして、同じであることに意味がある。
~というのが大変印象的でした。
★8月の掛札先生講座は「3000万語の格差を保育現場に生かす」です。