保護者との関係に悩んだとき…実はそこに大切な気づきが【保護者とのコミュニケーション研修】5月開催

保育園にとって、保育者と保護者の良好な関係はとても大切です。けれど、人と人が関わる以上、時にはうまくいかないこともありますよね。

たとえば、どこか苦手だな…と感じる保護者の方がいたり、緊張してうまく話せなかったり。
夜、布団の中で
「どうしてもっと丁寧に伝えられなかったんだろう…」
と悩んでしまうこともあるかもしれません。

実は私自身も、保護者とのやりとりに悩んだことがありました。あるお父さまから、ことあるごとに強い口調でご指摘を受けることが続いたのです。

「駐輪場の自転車が道路にはみ出していて危ない」
「エアコンが壊れたままなのはありえない」
「古くて重い扉で子どもがケガをしたら責任問題だ」

どれももっともな指摘でした。ですが、施設の老朽化や予算の関係で、すぐに対応できるわけではなく…。
思うように改善できないことが続き、私は緊張するようになり、そのお父さまと向き合うたびに頭が真っ白になってしまいました。

結果として、対応が遅れ、それを抱え込むことでさらに事態が悪化する――そんな悪循環に陥ってしまったのです。

「強い言葉」の背景にある思い

当初は、そのお父さまの言葉の強さに心を奪われ、どう対応すればいいのか分かりませんでした。
けれど、時間が経ち、冷静に振り返ると――彼が伝えたかったのは

「子どもの命と安全を守ってほしい」

という思いだったのではないかと気付いたのです。
それは、決して私個人を責めたかったわけではなく、園全体で考えるべき課題を示してくださっていたのかもしれません。

そう考えたとき、

「今すぐすべてを改善することはできなくても、今できることをみんなで探そう」

と思えるようになりました。

職員全員で話し合い、1日かけて駐輪場の改修を行ったことで、園全体が「すぐやる課」に。
問題を抱え込まず、みんなで共有し、行動するチームへと変わっていったのです。

保護者の言葉を「園全体のリクエスト」として捉える

大きな課題に直面したとき、一人で背負おうとすると、とても苦しくなります。
心が壊れそうになることもありますし、中には仕事が続けられなくなってしまう人が出てくるようなこともあるかもしれません。

けれど、 保護者の声を、職員個人に向けられたものではなく
「園全体へのリクエスト」として捉えることで、
ひとりで抱え込まずに済む のではないでしょうか。
みんなで共有し、分かち合い、考え、実践していくことで、園全体として前向きな一歩を踏み出せるはずです。

もし今、

「こんな時どう対応したらいい?」
「保護者とのコミュニケーションが難しい…」
「苦しんでいる同僚や部下をどう支えたらいい?」

そんな悩みがある方へ。
この研修の中に、きっとヒントがあります。
同じ課題を持つ仲間と悩みを共有し、解決の糸口を見つけませんか?

🌼 こんな方にこそ

「保護者対応、どうしたらいいのか分からない」
「いつもどこか、距離感に悩んでしまう…」

そんな方に向けた、保育コミュニケーション協会の研修を開催します。
保護者との関係づくりを、やさしく、具体的に紐解いていく2時間です。

📝研修のご案内

📅【開催日】2025年5月18日(日)10:00〜12:00
💻【場所】オンライン(Zoom)
🌿【対象】保育者・保育関係者のみなさま(どの立場でも歓迎です)
💰【参加費】一般:3900円 (税込:4290円)
      無料Line会員・ご紹介:3800円 (税込:4180円)
      オンラインサロン会員:3700円 (税込:4070円)

🔗 詳細・お申込みはこちらから
👉 新学期に知っておきたい 保護者とのコミュニケーション

保育者の想いと、保護者の願いが、少しずつ重なり合っていくように──
対話の種を一緒にまいてみませんか?🍀

📚研修内容

  1. 私たちが育った環境を振り返る

  2. 子育て支援の現状を知る

  3. 保護者のニーズを読み解く視点

  4. 「要望」を「リクエスト」として受け取る工夫

  5. 気持ちに寄り添うコミュニケーションの姿勢

  6. 相手に伝わる“伝え方”の工夫

“ルールを伝える”ではなく、“思いを届ける”
そんな関係性づくりに向けて、少し立ち止まり、考えてみませんか?

あなたの現場での声を持ち寄りながら、一緒にヒントを探していきましょう。
きっと、明日からの関わりが少し変わって見えるはずです。


<講師:認定ファシリテーター講師>

小方久美講師 (5月18日10:00~12:00担当)

認定ファシリテーター育成講座7期生終了。

東京都内の公立保育園にて保育道一筋40年。現役プレイヤー、リーダー(主任・主査)、施設長を経験する中で、4500人以上の子どもたちの育ちとその家庭の支援に関わってきた。「人生の根っこを育む」「遊びがド真ん中」をモットーに職員たちと保育を展開し、保護者や地域に向けても、自己肯定感と自尊心を育む保育を発信している。

職員とのコミュニケーションや保護者対応で苦悩と葛藤を抱えていたところから、コーチングやファシリテーションについて学びを深める。「答えは相手の中にある」という視点を通して、園長としての在り方が職場を変えていくという大きな気付きを得、傾聴とボトムアップによる職員の意欲向上と支え合えるチーム作りへと舵を切った。成長を喜び合える前向きな職場づくりをサポートしている。

保育者たちのその先には、未来を作っていく子どもたちがいる。子どもたちの笑顔と、豊かな未来を支えるために、保育者たちが勇気をもって1歩踏み出すことができるような後押しをしていきたい。現在、園長業の傍ら、ファシリテーター講師としての活動も展開中。

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