伝わらない!? 黄金ルールであなたの「当たり前」を言語化しましょう
「リーダーだから、お願いね!」と任せたものの、いざ蓋を開けてみると、進捗が見えない…。
「やってます」と言うけれど、実際にはあまり進んでいない…。
そんな場面に遭遇したことはありませんか?
「リーダーなのだから、こうすべき」 という考えが、相手にとっては当たり前ではないこともあります。
経験がなければ、何をどう進めればよいのか分からないのは当然です。
では、どのように伝えれば、相手がスムーズに動けるようになるのでしょうか?
今回は、効果的な伝え方の「黄金ルール」をご紹介します。
伝え方の基本は、次の3ステップです。
- 相手にとって意味があることを伝える
- こちらの意図や期待を具体的に伝える
- 最後に相手の意見や気持ちを確認する
この流れを意識するだけで、コミュニケーションの質がぐっと向上します。
🔹 具体的な伝え方のポイント
❶ 相手にとって意味があることを伝える
相手が「なぜこれをやる必要があるのか」を理解できるように、フォローを入れましょう。
例:「リーダーの役割って、少し分かりにくいよね」
「何をすればよいのか分からなかったかな?」
「リーダーの動き方について、一緒に確認しよう!」
最初にこのような一言を添えることで、相手も安心して話を聞く姿勢になります。
❷ こちらの意図や期待を具体的に伝える
「リーダーとはこういうもの」と一方的に伝えるのではなく、実践しやすい形で説明しましょう。
例:「リーダーはこんなふうに進めるといいよ」
「みんなが気づいていない部分をサポートするのが役割だよ」
「進捗を確認しながら、声をかけていくことが大切なんだ」
「困っている人がいたら、フォローするのもリーダーの仕事だよ」
このように、具体的な行動を伝えることで、相手もイメージしやすくなります。
❸ 最後に、相手の意見や気持ちを確認する
伝えっぱなしではなく、相手が理解できたかどうかを確認することも大切です。
例:「どう? 分からないことはある?」
「知らなかったんだね。でも大丈夫、次からやってみよう!」
「まずは何から始めるといいと思う?」
このように問いかけることで、相手も自分の考えを整理しやすくなります。
🔹 言語化の難しさと向き合う
相手に伝わる言葉を選ぶことは、簡単ではありません。
「相手にとって意味があることって何だろう?」
「どう伝えれば、気持ちよく動いてもらえるかな?」
そんなときは、自分が新人だった頃を思い出してみるのも一つの方法です。
私自身、新人の頃は失敗ばかりで、正直なところ 「また怒られるかも…」 と思いながら仕事をしていました。
うまくできずに叱られることが続くと、どんどん萎縮してしまい、 「こんなこと聞いたら注意されるかな?」 「期待を裏切ったらガッカリされるかも…」 という不安が先に立ってしまうものです。
だからこそ、指導する立場になった今、「相手にとって意味があること」 を意識して伝えるようにしています。
「先生はどう思う?」と問いかける
「聞きづらかったかな? 言いづらかったかな?」とフォローする
こうした一言を添えるだけで、相手が安心して話せる雰囲気を作ることができます。
また、 「なぜうまくできなかったのか?」 を考えながら伝えることも大切です。
「自分が新人だったらどう感じるか?」を想像しながら、相手の気持ちに寄り添った伝え方を心がけることで、より円滑なコミュニケーションにつながります。
🔹 伝える力を鍛えるために
私たちはつい、自分が伝えたいことを最初に言ってしまいがちです。でもまず、相手の立場に立って 話をすることが大切です。「この人の話を聞いてみよう」と思えたときに、初めて耳を傾けてもらえます。
もしそこで 「当たり前でしょ!?」と強い言い方をしてしまうと、相手は 「え? どういうこと?」 と戸惑い、素直に受け取れなくなってしまいます。
伝え方ひとつで、相手の反応は大きく変わります。
✅ まず、背景を説明する
✅ 次に、具体的な行動を伝える
✅ 最後に、相手の意見を確認する
「あれ? ちょっと待って。今の状況に至るまで、どんな背景があったんだっけ?」
「こういう経緯があって、この人がこう言っていたから、今これが必要になったんですよ」
「結局、何を伝えたかったんだっけ?」
「あ、こういうことだ!」
~のように、セルフ突っ込みを入れながら伝えるのも効果的です。
最後に、具体的に整理したうえで、「じゃあ、終わったら声かけてね」と、相手に伝わる言葉に落とし込んでいきます。
この 「言語化の練習」 を意識することで、より伝わりやすいコミュニケーションができるようになります。
「言っても伝わらない」
「託したことと違う結果が…」
「もう無理かも…」
そんな経験、ありませんか?
今回、MMOTというメソッドにヒントをいただき、保育現場向けにアレンジしました。
ロールプレイを通じて体感し、現場に持ち帰る学びの場を作らせていただきました。
職員が成長し、チームワークが向上し、保育の質が高まります。
一緒に、より良い保育環境を作りませんか?
関連リンク
心が届く”伝え方”の工夫【園内ファシリテーター育成講座】ZOOM5 ご報告
11月20日 保育リーダーのためのオンライン研修 「相手を導く伝え方・あり方とは」
【オンライン開催】相手を導く「伝え方」「あり方」~保育リーダーのための成長し続けるチームを作る育成講座