もどかしいけど、すぐに動きがあるわけでもない…そんな時は?~要保護児童への保育現場のかかわりVol.3~

家庭に寄り添う、具体的なサポートとは?

前回のやり取りから、気になるご家庭があった時、現場はもう少し踏み込んでもいいのかもしれない…ということに気が付いた私たち。

では、ご家庭に寄り添う具体的なサポートとは、いったいどのように行えばいいのでしょうか。

子どもだけでなく、ご家庭を支えるために

実際に児童養護施設の職員として家庭とのつなぎ役をしている田塚さんより、「家庭復帰のためにも、子どもだけでなくご家庭を支えるためのサポートを受けられるように仲介する」といったお役目について、お話しいただきました。

実際のところ、長期にわたるケースが多い中で、「いま──どうなっているんだろう。私たちにできることは?」と、もやもやしてしまうとき、どうしたらいいのでしょう?

児童相談所への働きかけ

元児童相談所にお勤めだったまりかさんより、児童相談所への働きかけとして、優先度を上げていただくために情報共有と進捗確認をすることはできるのではないか、というお話がありました。

連絡によって、家庭訪問をしていただけることも。

児相の方に動いてもらって、その後
・児童福祉士指導(見守り)
・継続指導(ゆるやかな見守り)

──といった段階を踏まえて、今はどのような状態なのか?尋ねてみることで、少し見通しが得られるのかもしれません。

保育園は地域の機関、地域資源

元児童養護施設職員で保育士の雅子ちゃんより、こんなお話がありました。

「保育園は地域の機関、地域資源。だから頼ってください。卒園しても、これからも…」

──と親御さんにお声掛けをしているそうです。

「自律とは、依存先を増やすこと」。

要保護児童対策地域協議会へつなぐケース=要対協ケースこそ、地域のさまざまな資源につなぐ架け橋を必要としています。

その架け橋に、家庭とより密接につながることができる【保育施設】がなっていけるといいですね。

▼詳細は動画をご覧ください

あなたの職場の明日の一歩が、ご家庭の未来への一歩に

完璧な答えはないかもしれません。それでも、一歩踏み出すことで、子どもたちやご家庭の未来が少しずつ変わっていく。

そんな可能性を信じて、できることから始めていきたいですね。


11月のクローバーラウンジでは、「地域との連携どうしていますか?~保育の現場から見える地域の距離~」をテーマに、さまざまな方の取り組み事例や声をもとに対話をしていきます。

🍀雰囲気を体験できる「クローバーカフェ」(初回無料)はこちらから
https://hoiku-communication.com/nyuukaiannai/info_clovercafe/

あなたの新しい一歩を、私たちも一緒に応援させていただきます。

定期的にインスタライブも

勇気を出して向き合ってみたのに、思うような反応が返ってこなかったら──ガッカリしますし、きつい言葉を掛けられると傷つきますよね。
それは、どんな役職であっても、関係性であっても同じこと。
そこには、もしかすると「信頼してもらわなくてはならない」という思い込みがあるのかもしれません。

まずは、自分から「信頼する」ことから始めてみませんか?

とはいえ、「この人とは距離を置きたい」という場合もありますよね。そんな時は──?

じつは、選択できるのです。

・信頼スケール──信頼関係の6段階
・信頼関係における3つのステップ
・「信頼とはなにか?」を分解して理解する

みなさんのコメントを通して気づきを深め、日常に起きていることを理解していく時間になりました。
この気づきをさらに、実感と実体験につなげていきませんか?

▼「つながりが保育を豊かにする~信頼と笑顔あふれる保育チーム」11月1日開催です
https://hoiku-communication.com/schedule/20251101_trust_workshop/

詳しくは、こちらのインスタライブから👇
https://www.instagram.com/reel/DQQMN2Akuv6/?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

▼信頼レシピWSについてのYoutube対談はこちら

ご一緒できるのを楽しみにしております。

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