感情と向き合うことで、次の扉が開く【保育コーチングベーシック】第0期 ZOOM4レポート
子ども・保護者・上司・同僚・後輩とのやり取りで、イラッとしてしまうことはありませんか?
「いかん、いかん」と自分を抑えながら冷静に対応しているように見えますが、実はそれ、漏れているんです。
保育コミュニケーション協会主催。
コーチングを保育に落とし込む中で生かしていく力をトレーニングする保育コーチングの第4回目を開催いたしました。
「怒ってるんでしょう?」
「近づかないようにしよう」
「何かしたっけ?」
「なんで私だけが怒られなきゃいけないの!?」
こうした反感を買い、関係性に溝ができてしまうこともあります。
関係性がある程度築かれている場合は、「思い遣ってくれているんだな」と感じることができますが、そうでない場合はコミュニケーションが途絶えてしまうこともあります。更に『良かれと思って』の場合は、本当にもったいないことです。
しかし、意外にも私たちは感情を面倒なものだと思っていませんか?
私自身もそう思っていましたし、感情にフタをしては我慢する限界に達し、ついつい爆発してしまっていました。
本当は感情とは、大切にしたいことや思い、願いに気がつくための入り口なのです。
無意識の領域にある大事なことに手を添えて息吹を与えるプロセスが、この感情から始まっていきます。
本日は、保育コーチングVol.4。
【感情は気付きの入り口】にて、ワークを通して感情を味わっていくひとときとなりました。
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かおり先生の振り返り
前回は宇宙のような感じでしたが、今回は地球の底に触れるような感じの講座になりました。
最初に美里先生がお話された内容は、「日常の出来事が起こった時には、出来事そのものに目を向ける傾向があります。しかし、その出来事は表面的な情報に過ぎず、本当の本質は見えません。本質とは、『心』が揺れ動いた時に何がそこにあったかです。そこを聴かせてほしい」というものでした。私たちは保育の中で出来事が起こったら、その部分だけを見て判断しているのではないかな、と美里先生の話を聴いて、ジーンと心に響きました。
受講生の方は、そのお話を聴かれていた時は、どのような講座になるのだろうと思われていたと思います。
<前回までの振返り>
保育コーチングも第4回目まで進んできているので、美里先生はたっぷり時間を使って、とても丁寧に振り返りをしてくださいました。
振返りの際に、美里先生が実際に体験されたことを共有していただけることで、その体験を皆さんが身近に感じられるのもこの講座の良いところだなと思います。その体験はもちろんコーチングに関連した内容です。
相手(クライアント)からの質問に対して即座に反論するのではなく、「そうですね。」と受け入れて一旦考えるということ。反映と認知を組み合わせると、クライアントは話しやすくなるということ。そしてもう一つ重要なことは、呼吸を合わせるということです。
美里先生が呼吸の合わせ方について話してくださったので、コーチが呼吸を合わせることで、相手(クライアント)が一緒に居てくれる、寄り添ってくれる、という感覚が生まれ、安心感を得られることを再認識しました。
そして今回の『感情とともにいる』では、最初に感情のグラフ『喜』『哀』を書いてみました。
私は毎回、この感情のグラフを書いていますが、毎回異なります。グラフを書いた後、美里先生と私のデモセッションが始まりました。美里先生は「共に居られない感情は何ですか?」と尋ねられ、私は「虚しさ」と答えました。『虚しさ』なんて普段なら避けてしまう感情ですが、なぜか『デモセッションの時に味わいたいな』と思っていたので、出た言葉だと思います。美里先生は『虚しさ』について、これまで学んだ内容や認知、問いかけ、反省、観察、傾聴を交えてじっくりと話してくださいました。この時、他の受講生の皆さんは、不思議な世界だなと思われたと思います。
美里先生はセッションで感覚を掴むことの重要性について話されました。受講生の方々は、セッションごとにしっかりと自分に戻ってくる姿勢を持ち、地に足をどっしりとついている感じがしました。
感情は表面だけでは見えません。心の奥底に潜んでいます。そこにコーチがクライアントと共に寄り添うことで、本当の感情に気づくことができます…今、書いていて思ったのは、そこには愛があるからこそ、感情に寄り添うことができるのかなと感じました。ありがとうございました。
参加者の感想を一部ご紹介します
コーチングをする上で大切にしていることはなんですか?
◆保育コミュニケーション協会とは
「大人が輝く背中を魅せる」をモットーに、未来を担う子どもや保護者の一番そばにいて影響力を放ち、家庭を支えている”縁の下の力持ち”である保育者が、心からの笑顔で生きられることで子ども・保護者・同僚に好循環をもたらすことを目指しております。