二秒の思考回路を言語化するために「保育コミュニケーション協会 主任のためのマネジメント研修」2月7日開催レポート
保育コミュニケーション協会、主任のためのマネジメント研修。法人さんより主任さん達が参加されて、開催いたしました。
中でも印象的だったのが、良かれと思ってアドバイスを伝えるものの、現場には現場の思いがあり、「難しいですよね…。」といわれると、つい自分が動いてしまう、とのこと。
何を難しいと感じているのでしょうね?
もしかして、みなさんが何気なく見て、二秒くらいで状況把握をして判断し、行動する”二秒”の思考回路が見えていないのでは――?
じつは、主任さん達はこれまでに1500人を超える子どもたちを見てきているので
『あんな子も居たなぁ~。』
『あの時、こういう困りごとがあって、勉強をしに行った。この行動にはこういった背景があることを踏まえて捉えていくと…。』
『いま、どういう場面なのかな?』
『この子は、何に困っているのかな?』
『クラス全体の流れとして向かいたい方向は?』
『この子の心の内側で起きていることは?』
~といったことを、子どもたちの目線・動き・仕草のサイン・時間の兼ね合いを全体として捉えながら「このかかわりがベストな可能性が高いので、こうしてみよう」と、二秒くらいで判断し、そっと子どもに声を掛けているのです。
こういった思考回路の背景が見えないと「○○したら?」と言われても、「え…でも、○○なので。」と現場との間にもどかしさが生まれてしまうのかもしれません。
そこで今回は、みなさんの思考回路を言語化し、現場の先生達の「こどもを見る目」や連携のポイントを伝えられるようエクササイズしていきました。
「言葉にするのって、難しいですね。」
「苦手意識があったんですが、なんとなくコツが分かってきた感じがします」
~とキラッと光るまなざしが素敵でした。
保育コミュニケーション協会のオンラインサロンは、保育に関する様々な思いや知識を共有するためのプラットフォームです。参加者は全国各地にいる保育に情熱を持った皆さんで構成されており、オンラインの利便性を活かして交流を図ることができます。
- 自分自身の成長や貢献を大切にする方
- 情報や経験を分かち合いたい方
- 助け合いや相手の気持ちを尊重することを重視する方
- そして保育に情熱を持ち、新たなアイデアを生み出したい方
保育に情熱を持つ方々や、自己成長を望む方々が集まる場として、ぜひ当サロンをご活用ください。一緒に工夫し、刺激し合いながら、輝かしい未来へ向けて共に歩んでいきましょう。
参加者の感想を一部ご紹介します
「保育リーダーのマネジメント力40」のご紹介
<松原美里>
認定こども園エクレス 保育園 前施設長・UmehanaRelations/保育コミュニケーション協会 代表。
横浜女子短大 保育科にて保育士資格・幼稚園教諭二種免許取得。
保育園・児童養護施設にて保育に携わる中で子どもを支える大人のサポートの必要性を感じ、コーチングを学ぶ。
米国認定コーアクティブコーチ資格取得。
All About「育児の基礎知識」元ガイド。
認定こども園 エクレス(保育園)施設長時代、こども園への転換時の混乱・職員の離職・育成・働きやすい職場作りの課題に直面する中で、さまざまな学びが道を切り開く助けになった体験からコミュニケーションと学びの手法を活用して、参加者それぞれの中にある答えを引き出す研修を行う。
現在は小川大富福祉会にかかわりながら、保育士コミュニケーション講座・コーチング講座子育て支援講座、監修等を行っている。
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