新年度、新しい保護者との関係づくりが不安なあなたへ

こんにちは。
保育コミュニケーション協会認定講師 上野里江です。

3月中旬は1年のまとめをしながら新年度への準備を進める、
大忙しの時期ですね。

特に新年度のクラス担任が発表になると、
これから始まる新しい人間関係に思いを馳せながらドキドキしたりワクワクしたり、
気持ちが落ち着かないこともあると思います。

新しいクラスの子どもたちとの関係はもちろん、
保護者との良い関係をつくっていくにはどうしたらいいのか?
何をしたらいいのか分からない…そんな不安を抱えてしまうこともあるかもしれません。

今回のコラムでは、そんなあなたへ保護者との関係作りのヒントをお届けします。

 

私が今でもよく覚えているのが、
転勤した園でいきなり4歳児クラスを担任した時のことです。

実は、そのクラスはそれまで園の事情で毎年担任が変わり、
3歳児クラスの時は年度途中で担任変更があって大変だった、と転勤早々知った事実にとても驚きました。

子どもからの切ない声

そして、出会ってすぐ子どもたちに「先生、ずっといる?」と聞かれたことで、
とても切ない気持ちになりました。

それと同時に、クラスの保護者はどんな気持ちなのだろう?
もしかしたら、担任に対して不信感を持っているかも?

どうせまた…って思っているかも?

私は、転勤したばかりで慣れないこともあり、不安でいっぱいになってしまいました。

 

あの時、そんな私の不安を救ってくれたのは
「あのクラスの子どもたちはとっても甘えん坊なんだけど、
今まで担任にあまり甘えられなかったのよ」
「子どもたち、先生がずっといるって聞いて、喜んでいたわよ」

という園長先生のことばでした。

そのことばを聞いて、

「今、一番大事なことは子どもたちと仲良くなることだ!
 子どもたちと笑い合って楽しく過ごそう」

と、ひとりひとりと仲良くなることを意識するようにした私。

子どもたちの名前をたくさん呼びかける、クイズや手遊び、
面白い本の読み聞かせなどなど、
クラスみんなで笑い合う時間を作っていきました。

子どもとのエピソードが保護者との懸け橋に

新年度が始まってしばらくすると、
子どもが帰宅後園で楽しかったことを話すのを聞いて、保護者の方から
笑顔で話しかけてくれることが増えていきました。

保護者がどう思っているのか?と不安だった時は、
何を話そうか、どうやって話そうか、と緊張していましたが、
子どもとのやり取りや楽しいエピソードを話すように心がけていくと、
がんばらなくても保護者と笑い合えるようになっていったのです。

 

今振り返って実感しているのは、保護者の願いは、
「我が子には園で楽しい時間を過ごして欲しい」ということ。

そして、特に担任に求めることは、
子どものことを語り合える「安心感」ではないかと思います。

保護者の「安心感」は子どもたちの笑顔から生まれるんだ!
そんなことに気づいた1年でした。

 

保護者とのより良い関係は、
子どもとのより良い関係とつながっている

そして、毎日のコミュニケーションの積み重ねで
作られていくのではないでしょうか。

 

不安をどうにかしようとがんばるより、
毎日を笑顔で保育を楽しんでいきましょう!

 

4月12日の講座保護者とのかかわりの不安や悩みを解決するヒントでは、
より具体的な保育の場面ごとに
不安や困りごとの解決ヒントを皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

あなたの不安も、きっと解決の糸口が見つかりますよ。
是非、ご参加お待ちしています。

コメントを残す