保育者は、子どもを真ん中に語り合い、家庭を支援する輝く背中を見せる存在でありたい。

そう願いながらも、現実には 子どもと自分だけでコミュニケーションが完結している人・自分の思いだけで保育を進めてしまう人・これまでのやり方を変えようとしない人……など、さまざまな方がおり、理想の保育への道のりは保育者間のコミュニケーション・人間関係にかかっている部分もあるのではないでしょうか。

私自身、なかなか気付けない動けない中で先輩から厳しいご指導をいただき、鍛えていただいた新人時代。 思うように育ってくれず憤りと模索を繰り返した後輩育成、先輩や関係機関の方にモノを申してお叱りをいただいた中堅時代。 コーチングや心理学・NLPなどの学びを通して見えてきた、保育の中での人間関係がスムーズになるヒント。 さまざまな園を体験をさせていただく中で、保育にかかわる空気感は人が作っているのだということを実感させていただいた派遣保育士時代。 新たな職員たちと一からの信頼関係を築き、一緒に園を進めていくため試行錯誤をした施設長というお役目。

思いつめると出口が見えなくなりますが、学びの力を借りたり、振り返りをしたり、他園の事例を聞いたりする中で突破口が見つかると、前に進む力が湧いてきます。

「人は自分の鏡」といいますが、人が持ってきてくれる課題は自分にとって必要な気付きをもたらしてくれたり、向き合えずにいた真実を受け入れ、成長させてもらうためのきっかけにもなる大切なもの。 そして、何より心強く、喜怒哀楽を分かち合える絆もまた、子どもを真ん中に心を通わせる保育者にとってのギフトです。

現場にはさまざまな年齢・背景・価値観を持つ人がいますが、職場を離れた関係性の中でお互いがヒントを見つけ、のびのびと保育のやりがいを楽しむことができるためのコツをこの場から持ち見つけて行ってほしい。そういった思いを込めて、保育コミュニケーション協会を設立しました。

保育コミュニケーション協会 代表 松原美里
松原美里についての詳細はコチラ