子どもの見え方が変わる「立ち位置」

こんにちは、
保育コミュニケーション協会 松原です。

 

私はさんざん新人の頃に「見て!」
とご指導をいただきながらもその意味が理解できず、

とっても遠回りをした経験がありますが・・・

 

後輩や部下・実習生さんなどのかかわり方やスタンスを見ていて
「ああ、こういうことだったのか」と確信を得ることがありました。

「見る」とは、
ただ目に入るものを見ることではなく、
目の前で繰り広げられている子どものドラマを読み解きつつ
起こりうる危険を頭の片隅に想定しながら 
そうならないように
いつでも動いて守ることができる場所でスタンバイをしつつ
(気持ちは反復横跳び、スタンスは片足膝立ち)

いい笑顔で場を包み込みながら、
同時に展開される子どもたちのドラマをキャッチし
子どもの成長を鑑みた上で、必要なかかわりを選択する

~という高度な技のことでした。

これを体得していくのにしばらく時間を要しましたが(笑)

鍵となるのが、立ち位置です。
子どもを「見る」時の自分の立ち位置を意識すると、

子どもの見え方が変わってくるのではないでしょうか。

 

じつは、立ち位置を変えたことで
噛みつきが起こるのを防ぐことができるようになった体験もあります。

* * * * *

 
たとえば、目の前の子にフォーカスすると、見えるのは1~2人。
この状態、「もっと視野を広げて」といわれることがありますが、
おそらくご本人はピンとこず、戸惑うこともあるのではないでしょうか。
 
では、慣れている保育者はどうしているかというと・・・
一人のこどもを見ているようでありながら、
全体を視界いっぱいに見えるぎりぎりの範囲までーーー
「見る」ように意識することで170℃くらいの角度がカバーされます。

そうすることによって、なんとなく全体の動きが見えてきて

成長の見守りや子どもが何をしているかだけではなく危機管理や、
その後の「何が起こっていたか?」の振り返りもしやすい状態になります。
 
たとえば、一人の保育者が子どもの身近でかかわっている時は
他の保育者はさりげなく後ろに引いて、
仲間の保育士と死角がないように配慮をしながら全体をカバーします。
 
保育者の視野が重なり合う空間の中に、
幾重もの視点から見守られている子どものドラマが立ち上がってくるーーー。
 
これを後で分かち合い、
振り返りながら子どもの成長を読み解くのも、保育者の醍醐味の一つですね。
ベテランの保育者は、「見て」いないようで「感じて」キャッチしていたり、
さりげなく立ち位置を変えながら、ゆったりと見守りをしていたりします。
 
とはいえ、日々目の前のことで必死だったり、
「何を求められているのかわからない・・・!」
という心境になると、なかなかそうも言っていられないのが現実。
 
気が付くと、肩の力が抜けて 保育者間での連携を取りながら
ゆったりと子どもを見守ったり、
笑いあったりするゆとりが生まれるかもしれません。
 
●どんな風に見ているか?
●どういう立ち位置でいるのか?
●どんなことを考えて動くのか?
~など、動画を見ながら一緒に考えてみませんか?
■日 時 1:2020年6月19日(金)19:00~21:00
お仕事後のもやもやリフレッシュにお役立てください

■日 時 2:
2020年6月30日(金)13:00~15:00
 園から参加のオンライン研修としてもご活用いただけます
 * ご希望があれば、領収書を添付させていただきます。

■参加方法:オンラインツールZOOM
 *レジュメは各自でご印刷下さい コンビニプリントはこちらから
■料  金:一般 4,000円
      会員 3,500円
【保育コミュニケーション協会 会員登録はこちら!】

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~ご一緒できるのを楽しみにしております。

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