ICTで保育業務が変わる?ICTの特徴やメリット、活用事例もご紹介!

こんにちは!

世の中のIT化が進む中で、保育の現場でも「ICT」という言葉が浸透してきていますね。

今日は「ICTって何?」「ICTでどういう風に現場が変わるの?」「実際の現場ではどんなことが起こっているの?」ということについてお話ししていきたいと思います。

ICTは便利な反面、今まで使ってこなかったサービスを導入していくとなると、難しく感じる部分も多いのではないでしょうか。

しかし「働きやすい職場づくり」という側面でも、ICT化は大きな役割を持っています。

保育コミュニケーション内のオンラインサロンでは、各自の園で困っていることを共有しながら

「うちの園ではこうしているよー!」という情報共有が、日々行われています。

実は、この「ICT」に関してもよく情報交換がされているので、今日は保育者同士のサロン内での様子をこちらで共有していきます。

他園の取り組みが、自園の取り組みのヒントになることは多くあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

〈話の流れ〉

  1. ICTとは?
  2. ICT活用のメリット
  3. ICTで保育の現場がどうなっているのか
    (サロンメンバーの実体験と情報共有)
  4. 「園での困りごとをみんなで考えていきませんか?」

<保育のICT化に関しては動画でも詳しくお話ししているので、ぜひご覧ください>

ICTとは?

ICTとは、「Information and Communication Technology」の略称で、日本語では情報通信技術と訳されます。

IT(情報技術)を生かし、ネットワークを使った情報や知識の共有をすることを含めて使われています。

例えば、小学校などの教育現場では、ICT教育と称して、パソコンやタブレット、インターネットを使用した教育手法が取り入れられています。

ICT教育の導入によって、海外の学校に通う生徒や先生とビデオ通話でコミュニケーションが取れたりと、授業の幅が広がるなどのメリットがあります。

では、保育の現場にICTが導入されると、どのような変化があるのでしょうか。

保育現場のICT化とは

保育園や幼稚園でのICT化は、園業務に特化したITサービスを導入することを言います。

保育の事務作業には、園児の出席確認や情報管理、書類作成、職員の勤怠管理、保育料の計算などがあります。

これらの事務作業は、保育以外の時間に行われることも多く、残業が続いたり、休みをとりにくい環境が作られることも考えられます。

保育者の仕事量の多さは、離職理由になることも多く、保育士不足、待機児童などさまざまな問題と関わっています。

 

引用:保育士の現状と主な取組(厚生労働省)

そして、保育のICT化によって、園での業務の効率化を図り、労働環境を整え、保育を取り巻く問題を改善していくことが期待されています。

ICT導入でできることには、このようなことがあります。

園児情報管理機能園児や家族の情報を管理できるので、必要な情報を探しやすくなったり、職員間での引き継ぎがしやすくなる。
登降園管理ICカードなどを使うことで、登降園や早退時などの時間も簡単に記録することができる。
職員のシフト調整様々な雇用形態を踏まえたシフトや、国が定める職員の配置に関して把握しやすく、調整しやすい。
職員の勤怠管理出退勤管理や、集計が容易となる。給与ソフトとの連携をすることもできる。

保護者への連絡

一斉送信などができるため、緊急連絡が必要な時などに早急な対応ができる。また、日々の連絡帳も保護者のスマホへ送ることができるため、忙しい保護者さんとの連絡漏れなどが防げる。

保育者同士の情報共有

保育士の週案・日案の作成時に修正しやすく、データ化することで新人保育士さんなどが参考にしやすい。

このように、保育現場のICT化によって、事務作業の効率化を図れることができます。

以下では、ICT化によって保育の現場でどのようなメリットが生まれるのかをお話しします!

ICT活用のメリット

 

園のICT化は、園にとっても保護者にとっても、子ども達にとってもメリットがあります。

ここでは、ICT導入におけるメリットについてご紹介します。

 

1.保育者のメリット


保育者は、保育以外にも事務作業を多く抱えています。行事の前には、計画立案や打ち合わせなどの業務も増えていきますよね。

そんな中で、ICTを導入することによって、業務負担を減らすことができるようになります。

例えば、スマホを使用して日誌を書くことができれば、隙間時間を有効に使って進めることができたり、

保育料の計算やデータなどの集計を自動的におこなってくれるため、計算ミスや手作業による負担が軽減できます。

また、週案などをデータ化することで、新人さんへの教育としても活用できるのではないでしょうか。

 

⒉子どもたちへのメリット


園での保育以外の業務が効率化されることによって、子ども達と時間に余裕を持って過ごすことができるのではないでしょうか。

朝の登園時間は特に、保護者や保育者ともにパタパタしていますよね。

そんな時に、ICカードで登降園記録ができれば、手作業での業務負担が軽減され、子どもたちと関わる時間を増やすことができます。

また、子どもたちの情報に関してデータ化することで、進級時や担当の先生が不在の時でも、

子ども達一人一人の情報を共有・確認することができるため、安全な保育を進めていくことができるのではないでしょうか。

 

⒊保護者へのメリット


今まで紙ベースだった園からの連絡を、スマホなどを通して一斉送信で送ることができれば、

仕事が忙しい保育者も、いつでもメッセージを確認できるようになり、連絡漏れを防ぐことができます。

また、最近では保護者が保育園を選ぶときには、スマホ上で調べるケースも多くなっているので、

HPを通して園の雰囲気がわかったり、アプリを通して園での様子が見れる、安心して子ども達を預けることができますね。

 

園でのICT化が、安心・安全な保育や
「働きやすい職場作り」の一助となると良いですね♪

【体験談】ICTで保育の現場がどう変わっているのか

では、ここからは「実際にICTを導入してどう変わったか?」ということについて、オンラインサロン内で共有されていることについてお話ししていきたいと思います。

今まで使ったことの無いツールを導入すると、慣れるまでは結構大変だったり、準備段階が大変だったりと、色々な現状があるようです。

新年度から連絡帳・身体測定結果など、スマホで発信に変わるため勉強中です。
操作してみないとわからない。。。使用されている実践例を教えて下さい。

 

  • うちではハグノートというアプリで、日々の活動の様子、クラスだより、園だより、お知らせ、アンケート、保護者面談などの希望日などの入力を行なっています。登園降園予定、夕飯などの保育日数予定はパステルというアプリに入力になっています。
  • 日々の活動は毎日投稿でどんな遊びをしたかを伝えられるから良いと思いますが、写真の取り扱いは、プライバシーに配慮して画像加工などを加えて、慎重にしないといけないです。
  • コドモンを使っていて、新年度からハグモとの連携が加わりました。事前研修とマニュアルだけではピンと来なかったことがたくさんあり、毎日が手探りです。システムとしてはハグセーフティといって、非接触型体温計で検温したものが、コドモンの連絡帳とドキュメンテーション画面に自動転記されるんです。
  • うちの園は「コドモン」を今年から導入しました。現場は「入力のための時間確保希望」の声も上がってます。「クラスだより」等はまだまだ手書きで「手書きの良さがある」との声もあります。
  • キッズビュー(タッチビュー)のバージョンアップをして2週間が経過しました。保護者様からの欠席連絡や連絡帳・朝の検温チェックを受けて、午後全クラス今日の活動の内容を配信、乳児は全員健康チェックと連絡帳機能を。幼児は必要に応じて連絡帳機能を使用し、園だよりやクラスだよりはpdfにして一斉配信してみました。
    手書きや手作業が減り事務作業を分担できそうな感じです。まだまだお互い慣れていないので、掲示や声かけもしつつ保護者様との新しいツールを活用しつつ、事務作業の軽減や保育の楽しい発信方法を考え進めていきたいです。
  • 紙媒体ではなくスマホを見ればいいのも保護者にとっては楽チンみたいです。内科検診や歯科検診結果も全員分打ち込んだら配信設定すると、それぞれのお子さんの結果のみ見ていただけるというのも良かったです。

(〜2021年12月時点のやりとりより掲載)

いかがでしたでしょうか。

現場によって、アプリの使い分けがされているところも多い印象です。

また、使用感としては「慣れるまでが大変、手書きの良さもある、入力する時間を確保したいとの声がある」ということや、「毎日写真付きで配信できて、保護者もスマホで確認できるので良い、事務作業の分担・軽減ができそう」というお話しがありました。

また、ICTには得手不得手あるので、園内での業務分担も必要という声もありました。

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保育コミュニケーション協会では、定期的にクローバーカフェを開催しております。

9月20日は「素敵な園作りの工夫」についてサロンメンバーと共にお話しします。

素敵な園作り作りには

  • ICT導入で業務効率化を図りたいけど、うまくいってない状況
  • 主任・園長・若手など、立場や雇用形態の違うもの同士が上手にコミュニケーションを取る上での工夫
  • 多様性を受け入れながらも「みんなで園を作る」にはどうしたら良いのか。

などなど、色々な側面からのアプローチが必要なのでは無いでしょうか。

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最後までご覧いただきありがとうございました!

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