保育者同士のつながりが生み出す、新しい学びの形『クローバーラウンジ』
「今日もお疲れさまでした」
――そんな言葉を誰かにかけてもらったのは、いつのことでしょうか?
保育という仕事は、子どもたちの笑顔に支えられ、成長を見守る喜びに満ちた素晴らしいお仕事です。でも時には、一人で立ち止まって考えてしまう瞬間もあるのではないでしょうか。
保育の現場で働いていると、毎日が学びの連続です。子どもたちから教えられること、保護者の方々との関わりから気づかされること、同僚との連携の中で発見すること――本当にたくさんの学びがあります。
でも、その学びをより深いものにするために大切なのは、実は「人との対話」なのかもしれません。自分一人では気づけなかった視点や、思いもよらなかった解決策は、往々にして他の人との会話の中から生まれるものです。
「あ、そんな考え方があったんだ」
「うちの園でもやってみよう」
「なるほど、それは思いつかなかった」
――そんな瞬間の積み重ねが、私たち保育者としての成長を支えてくれるのです。
私たちが普段働いている園には、それぞれ独特の文化や方針があります。それはとても大切なことですが、時には「他の園ではどうしているんだろう?」「この方法以外にも、何かあるのかな?」という疑問が湧いてくることもあるでしょう。
そんな時、園の枠を超えて様々な保育者の方々と交流できる場があったら、どんなに心強いことでしょうか。異なる環境で働く仲間たちの経験談は、きっと新しい気づきや学びをもたらしてくれるはずです。
保育コミュニケーション協会では、そんな新しい学び合いの場、交流の場を、クローバーラウンジとして開催しています。
Contents
変わりゆく保育環境の中で
近年、保育の現場は大きく変化し続けています。ICTの導入、多様な家庭への対応、インクルーシブ保育の推進、働き方改革への対応――新しい課題が次々と生まれる中で、私たち保育者にも柔軟性と継続的な学びが求められています。
そんな変化の激しい時代だからこそ、一人で全てを抱え込むのではなく、仲間と共に学び合い、支え合うことの重要性が増しているのではないでしょうか。
「こんな取り組みを始めたけれど、どうだろう?」
「この課題について、みんなはどう考えている?」
「実際にやってみた人の話を聞いてみたい」
――そんな率直な想いを共有できる場が、今の保育者には必要なのかもしれません。
保育者という職業は、高い専門性と深い愛情が求められる、とても意義深いお仕事です。でも同時に、心身ともに多くのエネルギーを必要とする仕事でもあります。
一生懸命に子どもたちと向き合い続けるうちに、時には疲れを感じたり、「このままで良いのかな」と迷いを感じたりすることもあるかもしれません。そんな時、同じ想いを持つ仲間たちとつながることで、改めて保育への情熱を思い出したり、新しい視点を得たりできるのではないでしょうか。
学び合いのコミュニティがもたらすもの
安心して本音を語れる場の価値
日常の保育現場では、なかなか本音を語り合う時間を作ることが難しいものです。忙しい毎日の中で、同僚との会話も業務的なことが中心になりがちで、「実はこんなことで悩んでいる」「最近、こんなことを考えている」といった深い部分まで話す機会は限られているかもしれません。
でも、同じ立場の人たちが集まる場では、普段は言えない想いも自然に話せるものです。「あ、私だけじゃなかったんだ」「みんなも同じようなことで悩んでいるんだ」――そんな安心感は、心を軽やかにしてくれます。
様々な園で働く保育者の方々が集まる場では、本当に多様な経験や考え方に出会うことができます。規模の違う園、理念の異なる園、地域性の違う園――それぞれで培われた知恵や工夫は、きっと新鮮な驚きをもたらしてくれるでしょう。
一回の交流で終わるのではなく、継続的に学び合える関係性が築けると、保育者としての成長も継続的なものになります。
「前回話したあのこと、実際にやってみたらどうだった?」
「最近、新しい課題が出てきて…」
――そんな継続的な対話の中で、実践と振り返りを重ねていくことができるのです。
率直な悩みの共有から始まる学び
実際に保育者同士が集まる場では、どんな話が生まれているのでしょうか。多くの場合、まずは日頃感じている率直な悩みから話が始まります。
「最近、保護者対応で困っていることがあって…」
「新しい取り組みを始めたいけれど、どこから手をつけたらいいのか…」
「チームワークを良くするために、何かできることはないかな…」
こうした身近な悩みから始まった対話が、やがて深い学び合いへと発展していくのです。
成功体験と失敗体験、両方からの学び
交流の場では、成功体験だけでなく失敗体験も率直に共有されます。「こんなことを試してみたけれど、うまくいかなかった」「振り返ってみると、こうすれば良かったかも」――そんな正直な振り返りこそが、実は一番価値のある学びになることも多いのです。
失敗を恥ずかしいこととして隠すのではなく、みんなの学びのために共有する――そんな温かい雰囲気があるからこそ、本当に有意義な学び合いが生まれます。
一人で考えていると限界があることも、複数の人が集まって対話することで、思いもよらないアイデアが生まれることがあります。そんな瞬間は、集まって交流することの醍醐味です。
クローバーラウンジ:新しい学び合いの場
保育者のための、保育者による交流の場
そんな学び合いの価値を大切にして生まれたのが、「クローバーラウンジ」という交流の場です。保育コミュニケーション協会が主催するこの場は、全国の保育者の方々が園の枠を超えてつながり、率直な対話を通して学び合うことを目的としています。
月に一度のペースで開催されるこの場では、その時々のタイムリーなテーマを設けながら、参加者の皆さんが自由に想いを語り合います。オンラインでの開催なので、全国どこからでも参加でき、忙しい保育者の方々にも参加しやすい環境が整っています。
アットホームな雰囲気の中での対話
クローバーラウンジの特徴の一つは、そのアットホームな雰囲気です。堅苦しい研修や講義の場ではなく、まるで友人同士が集まって語り合うような、リラックスした環境の中で対話が進んでいきます。
お酒や好きな飲み物を片手に、本音で語り合う――そんな時間の中で、普段は言えない想いも自然に話せるようになるのではないでしょうか。
一人ひとりの声をしっかりと聞き、丁寧な交流ができるよう、参加人数は限定されています。大人数では話しづらいことも、少人数の温かい雰囲気の中でなら、安心して話すことができます。
「発言が苦手で…」という方も、小さなグループに分かれて話す時間があったり、無理に発言を求められることはありません。まずは他の方の話を聞くことから始めて、徐々に自分の想いも話せるようになっていけば大丈夫です。
クローバーラウンジに参加するために、特別な準備や完璧な答えは必要ありません。今感じていることや悩んでいることを、そのまま持ってきていただければ十分です。
「うまく話せるかな」
「こんなことを聞いても良いのかな」
――そんな心配は無用です。皆さん同じような想いを持って参加されているので、きっと温かく迎え入れてもらえるはずです。
オンライン開催の気軽さ
オンラインでの開催なので、自宅からリラックスして参加できます。移動時間も交通費も必要なく、忙しい保育者の方々にとって参加しやすい環境が整っています。
保育者という道は、決して平坦ではありません。喜びもあれば悩みもあり、成功もあれば失敗もあります。でも、その道のりを一人で歩く必要はないのです。
同じ志を持つ仲間たちと手を取り合い、お互いを支え合いながら歩んでいく――そんな保育者人生があったら、どんなに素晴らしいことでしょうか。
クローバーラウンジは、そんな仲間との出会いの場であり、学び合いの場であり、支え合いの場です。あなたの参加を、心からお待ちしています。

9月17日(水)クローバーラウンジ詳細
日時: 9月17日(水)20:00〜21:30
場所: オンライン(Zoom)
一般:一般・無料会員:初回参加の方は無料(2回目以降は1,100円)
オンラインサロン有料メンバー:無料
定員: 12名(少人数制で安心してお話しできます)
▼ お申込みはこちらから https://forms.gle/sxAwjoQQR56KdKYL7
保育コミュニケーション協会代表の松原美里も参加します。お一人お一人のお話をじっくりと聞かせていただき、一緒に未来を描いていきましょう。
あなたの「次の一歩」を、ぜひ応援させてください。
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