【掛札先生の深刻事故予防講座 第二回目 報告】リスクと価値を考える

掛札先生による深刻事故予防講座、A/Bの第二回目が終了いたしました。

今回は

6.深刻な結果を予防する第一歩:出来事の特徴理解【大枠】
1)怪我につながる可能性のある漸新世の出来事
2)怪我につながる可能性のある、体の一部に起こる出来事
3)息ができない出来事

7.出来事の特徴から予防へ:怪我につながる全身性の出来事
*園での議論へ!
~遊具はどれも同じように危険?
どれも見守って注意していれば大丈夫?
★登り棒 VS ジャングルジム/滑り台
★鉄棒 VS 跳び箱 VS 雲梯
★ターザン・ロープ、鉄棒、雲梯はいつから?

8.出来事の特徴から予防へ:怪我につながるからの一部の出来事

事故を防ぐために・・・
「正しい」「しっかりと確認」「適切なもの」「細心の注意を払って」
「点検」「見守る」「死角を作らないよう」「連携」
~あいまいな表現を、具体的に!

9.できごとの特徴から予防へ:息ができないできごと
1)溺れる・首が絞まる/押される・ふさがれる
2)食べ物がのどや気管に詰まる

~といったことについて、事例をもとに気づきを深めていきました。

<参加された方の声を一部ご紹介いたします>

今まで、こんなに詳細に危険個所を考えたことがなかったが、
今回の講座を聞きながら、危険な箇所がどんどん浮かんできて、
さっそく対策をしないといけないと思った。危機意識が強くなった。

私の視点にない部分、一つの例に対しての意味づけ、価値をどう捉え
何処で線引きをするべきなのか。
自分で、どう判断をしていくのかを考えるきっかけになりました。

登り棒vsジャングルジムなど遊具の危険度の競い合い(?)をするのはおもしろい。
どれが危険というより、それぞれの危険、特徴がわかる。
クラスの同僚(年下)にもきいてみよう。優しく!

ゼロ歳児は沢山転ばせろ。→転ばせないようにしてました!
あえて不安定ながらところを作る。なるほどと思いました。
発達には順番があり、スキップはないのですから、ゼロの時から育ちを考えて関わる必要があるのですね。

先生のお話から改めて職員が話し合うことの大切さを実感しました。
早速登り棒と鉄棒の話をして盛り上がりました。
4~5名で話をして色んな意見、疑問が出て、
正解不正解よりもじっくりと理解し会えた気がしています。ありがとうございました。

リスクと価値。ヒヤリはっとの記録、これどのように振り返りするんだといつも思っていました。
掛札先生の講座をきき、納得。大きくうなずきました。
現場で振り返るためにも自分に力をつけなくてはと改めて思いました。

結果にとは無関係に「保育、教育として適切なできごとだったか、不適切なできごとだったか」で判断する。
という部分が印象に残りました。
ヒヤリハットとでも不適切だったなら見直すことで保育、教育の質が向上する。
小さな事に気付き改善していくことが大切であるとわかりました。
保育者が見ていない状況が長くあることが危険なことであったり、
誤嚥に関しても対応を練習しておくということの大切さを改めて感じました。

 

★8月の掛札先生講座は「3000万語の格差を保育現場に生かす」です。

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