掛札先生の深刻事故予防講座A-3回目 レポート
掛札先生の深刻事故予防講座A-3回目を終了いたしました!
掛札先生「今回が、私の本業なのよ!」
松原「よっ、本業!!」
~というやり取りから始まった3回目、
今回は「人」を中心とした、深刻事故予防について考えていきました。
たとえば・・・
「しっかり」「片づける」「確認をする」といった言葉一つとっても、
人によって認識している内容が異なるということがあります。
そうすると、どんなに意識をしていても、
人が”チーズの穴”=リスクになることがあるわけです。
そんな時、
「自分は正しい」と思わず、まず、自分を疑いましょう!
そして、相手も疑いましょう。
正しく疑い、対策を打つことが大切です。
という掛札先生の言葉に、一同深く納得。
「温度差があり、言っても伝わらないんです・・・」
という受講者の声には、
「温度差があるから、保育園が運営していけるんです」
と、掛札先生。
楽観バイアスとリスク、
そして保育の価値をどこまで見極め、
園として何を選び、手を打っていくのか。
そのあたりに園運営がかかっています。
こういうのはNGだよね!
~を出し合う中で、
「では、OKなのはどんなことか?」
といった園の足並みをそろえることへとつながるのではないでしょうか。
面白かったのが、”保育者あるある”---よく聞く声です。
・「〇〇させてあげなくちゃ、かわいそう!!」
~それをするのであれば、活動をどう定義し、対策を打っていくのか、
みんなで考えて手を打ちましょう。
・「心配ばかりしていたら、保育はできない!」
~おっしゃる通り!楽観バイアスは大切です。
一方で、心配だからこそ、手を打って保育をしていく必要があるのです。
・「今まで何も起きていないから、これからも大丈夫」
~それはたまたまの偶然であり、運です。
なるほどね…と、
いつぞやの光景が脳裏を駆け巡る一同なのでした。
掛札先生の深刻事故予防講座、木曜日はB-3回目です。
そして、9月には、さらにこの「人」の部分に焦点を当てた
「リスクマネジメント」の3回シリーズを企んでおります。
どうぞ、お楽しみに!
P.S オンラインならではの音飛びアクシデントに、
みんなで「聞こえません」「聞こえます」など
表示を出し合って場を作っていくアイディアを掛札先生が提案くださり、絶賛チャレンジ中です★
<受講された方の声を一部ご紹介いたします>
温度差、違っていいんだ!
少し自分が間違っていたのかも知れないと思いました。
その温度差にイライラしたり、してましたが、みんなそもそも捉え方も考え方も違うんですものね。
これはどう捉えたら、どう考えたらいいのだろうということが、
3回目で謎解きができたという感じです。
先生が時折、ユーモアを交えた話し方をされたり、強調された事柄・言葉に
自分の園が当てはまっていることがあり、
そうなんですと思わず笑ってしまうこともありました。
7時開催のこの講座。なんとかぎりぎり時間に間に合う状態で、疲れもありましたが、
楽しく受けられたことで集中でき、
これからもう一度整理して、何から取り組んだらいいか考えていきたいと思います。
他園の事例で、園児がいなくなった事例を聞きました。
自園でも起こったことが、他でも起こっていることを知ると、
楽観バイアスが一瞬働き始め(なんだみんなあるんだ)と思ってしまいましたが、
最後に掛札先生から、「子どもが出ていくのに時間がかかるようにすること」と
貴重なアドバイスをいただき今まで考えたこともない視点を知る事ができました。
職員の温度差はあって当たり前という話に納得ができましたし、
そうでなければならないと思います。
ただ、先生が定義された「チームワークって何?」の×印5個中4個が当てはまり、
積極的な綱引きや交換が行われていない園だと気が付きました。
怪我の報告書は、会議では話し合われないものの、“またなの?”という雰囲気が漂い、
安全にしなきゃという状態で保育が行われています。
この園で今すぐにできることは何か考えた時に、今やっていることを続けていくこと。
他人事にはしない、指でさしながら声を出していくことを続けていく中で気づく人がいて、
少しずつ変化が生まれたらと思います。
★8月の掛札先生講座は「3000万語の格差を保育現場に生かす」です。