空回りしてしまう…コミュニケーションがうまくいっていないから?
保育に入った初めのころ、
子どもたちを「見ていて」といわれて現場に入るも…
私は、「見れない」「気づけない」「動けない」とご指導をいただく新人でした。
今思うと…
・「見る」とは、どういうことか?
~子ども一人一人が集まる「個」であり、「集団」。
それぞれの様子を定点観測的にキャッチし続け、
時に声を掛けたり、危険があれば止められるように臨機応変に対応ができること。
子どもたちと場が必要としている行動を取れること。
・気づくとは、どういうことか?
~子どもの気持ちの変化・求めているものやこと・本当に必要なことは何か?
同僚や先輩が今これからしようとしていることは何か?
どういう意図のもとに、その行動をとろうとしているのか?
…それらを仮説を立てて一緒に握りながら行動をする中で、
チームとしてサポートをし合える状態になること。
・何を求められているのか?
~よく、「臨機応変に…」といいますが、
体調の悪い子がいれば、その子の様子を観察し、手当をし、
嘔吐があれば必要なグッズを持ってきて対応をする。
それぞれの場面に適した行動ができるようになるには、
一通りの場面の把握と、具体的な対応の仕方を
それぞれ学習していく必要があります。
…といったことが、見えていなかったのです。
そのため、自分では一生懸命にやっているつもりでも
頑張れば頑張るほどに空回りをしてしまい、コミュニケーションが嚙み合わず…
どんどん自信を失い、先輩の目が怖くなりました。
そうすると、先輩の一挙一動にビクビクしてしまい、
子どもが見えなくなるーーー保育の「主役」の動きが見えなくなるため、
さらに的外れな行動をとり、怒りを買う…というまさに悪循環、
空回りの構図にはまっておりました。
では、どうすればいいのでしょうか?
大切なのは、意図のすり合わせをすること
あるとき、行き詰った私は
先輩たちが立ち話をしているのを聞いてハッとしました。
「最近の新人って、聞いてこないよね。
質問されないと、答えようがないし、教えようもないよね。」
~と。
当時の私は「どうして教えてくれないんだろう…。」と思っていましたが、
じつは先輩からすると、何に困っているのか?
何を知りたいと思っているのか、私たちの気持ちが見えないのでした。
そこから、「これでもか!」というほど、質問をするようになりました。
「○○って何ですか?」
「○○をしようと思うのですが、これで大丈夫ですか?」
~と。
「聞いてばかりいないで、自分で考えたら?」
~とご指導をいただいたので、
「こんな風に考えたのですが、○○でいいでしょうか?」と
思考回路を共有するようにしたところ
「○○ね。いいんじゃない。○○もあるかもしれないね。」
~というお声をいただけるようにもなりました。
そうこうする中でだんだん、
自分がどう物事を捉え、動いていけばいいのかが見えてきて
仕事が前に進むようになりました。
保育は一人ではなく、チームで行うもの
保育の勉強をしているときは、
「子どもと自分」というイメージが頭の中にあるのではないでしょうか。
とはいえ、実際に仕事を進めていくとなると
自分と子どもだけでは何事も前には進めません。
準備をして下さる方がいる
声を掛ける人がいる
見守る人がいる
後片付けをして下さる方がいる
そして、自分もまたそのチームの一員です。
自分だけ、と思わず 子どもを真ん中にみんなで手をつなぐように
目線を送り合い、声を掛け合ってみませんか?
始めはドキドキするかもしれませんが、
ボールのパス回しをするように うまく流れを支えていけるようになると
関係性チームでの喜びを味わうことができます。
ぜひ、にっこりと笑顔でアイコンタクト(目線を相手に合わせる)から
声を掛け合うことを始めてみてくださいね。
仕組みを見直すことで改善される流れがある
「どうしてうまくいかないんだろう…。
私は向いていないのだろうか?」
~そんな風に考えてしまうこともあるかもしれません。
人が悪いのではなく、うまくいかない仕組みや心のクセがある。
~そんな風にとらえてみませんか?
子どもを真ん中にしたチームのための関係性がやわらぎ、
少しでも楽になり、気を許せる笑顔の時間が増える工夫について
ご自身の職場に思いを馳せて工夫を考えるきっかけとなるよう
ワークを交えた2時間の講座を開催することにしました。
心が温まる関係性を築いていくためにどうぞお役立てください。
<日時>
2023年12月17日(日)10:00~12:00
10分前よりご入室いただくことが出来ます。
開始前に、お名前の変更等ご協力お願いいたします。
<プログラム>
1.園内の人間関係とは
2.園内の空気感を客観的に捉える
3.人間関係を円滑にする 4つのポイント
4.明日への一歩
<受講方法>
オンラインツール:ZOOM
ZOOMの使い方は、こちらをご参照ください
●ZOOM研修を受講する方へ ①ZOOMのダウンロード方法・セットアップについて
●ZOOM研修を受講する方へ ②受講する際の ミュート・ビデオ・名前の変え方・背景
●ZOOM研修を受講する方へ ③声が出ない時、画面に映らない時、バーチャル背景について
●ZOOM研修を受講する方へ ④アップデートの仕方
<料金>
・一般参加 3,900円 (税込:4,290円)
・無料Line会員、紹介参加 3,800円(税込:4,180円)
・オンラインサロン会員・講師研究会メンバー 3,700円(税込:4,070円)
・法人の場合、3名以上は10,000円(税込:11,000円)
・動画受講(松原レクチャー・レジュメ・個人ワーク部分のみ) 一律4,500円 *キャンセル等での振り替えは無しとさせていただきます
<お申し込み・詳細>
<お支払いは、こちらから>
お支払いはこちら
※【保育コミュニケーション協会自己主催コミュニケーション研修】よりお支払いをお願い致します。
<ファシリテーター講師:松原 美里>
認定こども園エクレス 保育園 前施設長・UmehanaRelations/保育コミュニケーション協会 代表。 横浜女子短大 保育科にて保育士資格・幼稚園教諭二種免許取得。 保育園・児童養護施設にて保育に携わる中で子どもを支える大人のサポートの必要性を感じ、コーチングを学ぶ。 米国認定コーアクティブコーチ資格取得。 All About「育児の基礎知識」元ガイド。 認定こども園 エクレス(保育園)施設長時代、こども園への転換時の混乱・職員の離職・育成・働きやすい職場作りの課題に直面する中で、さまざまな学びが道を切り開く助けになった体験からコミュニケーションと学びの手法を活用して、参加者それぞれの中にある答えを引き出す研修を行う。 現在は各地の保育士キャリアアップ研修(マネジメント)を担当しながら、保育コミュニケーション協会代表としてファシリテーター育成の傍らで自己主催研修・コーチング研修・子育て支援研修・監修等を行っている。