ことばの奥に耳を傾けよう ーーー本人も気づいていない、心の奥にある思い・ねがいを聴く
こんにちは、保育コミュニケーション協会
代表の松原美里です。
部下や後輩から
「うまくいかないんです…。」
「クラスが回らなくて。」
「悩んでいるんです」
「悩んでいるんです」
~といわれると、つい
『どれどれ…、、なんかお役に立てることはあるかな?』
…と、アドバイスモードに入ってしまうことはありませんか?
かつての私は、
すぐに
「何をアドバイスしてあげたらいいんだろう…?」
というモードに入り、良かれと思って
「こうしてみたら?」
「こういうやり方もあるよ。
○○が足りていないんじゃない?」
「こちらがいいと思いますよ。」
~と、言葉通りに受け取り、アドバイスをしていました。
ところが…
「え、でも…○○なんですよ、
それができたら、苦労しません。
だって、○○ですし…。
やっぱり○○にしておきます。」
…と、相手からは反論が返ってくることも少なくなく。
気が付けば、2時間が経過していることも。
どうして私の意見の押し付け合いのようになっているのだろう…?
え、悩んでいるって言ったたよね…?
解決したいんじゃないの??
「こんなこと言われちゃって…。」
と後で行っているのを知り、ガッカリすることも。
私の時間はなんだったのーー?
~と、しょぼんとした気持ちで
部下を見送ることがありました。
みなさんにはありませんか?
こういうこと。
私は良かれと思って熱くなるほどに、空回りしてしまうタイプ。
その時に思い出したのは、
「相手は答えを持っている」というコーチングの大原則でした。
じつは相手は、答えを持っている
うまくいっていないことには、もしかすると
私たちには見えない 本人たちなりの課題や盲点があるのかもしれません。
とはいえ、いつもの思考回路の中だけでは
本人もループにはまり、前に進めなくなってしまいます。
まずは、困っている状況・苦しいと感じている今の本人の心の内を
呼吸を合わせ、ひとつの椅子に一緒に座り、同じ方向を眺めるように
味わってみましょう。
そうすると、いろいろな気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。
「もどかしいですね…。」
「モヤモヤしますね…。」
~というように、感じたことを分かち合ってみてください。
人は”分かってくれた”と感じると、ここで初めて心の扉が開き、
相手の言葉に耳を傾けられるようになります。
とはいえ、あくまでも相手のペースに合わせて。
先走るのはNGです。
ここで、魔法の問いかけがあります。
どうなったらいいか?理想の状態を聞いてみる
気持ちを一緒に分かち合った上で、
「本当は、どうなったらいいのでしょうね?」
~と尋ねてみてください。
ポン、と目標とする状態が思い浮かぶ場合は、
そのイメージを一緒に味わいながら、膨らませてみましょう。
けれどももし、途中で
「でもーーー現実的には○○ですよね」
~と、現実の事情に引き戻されるようであれば、
「理想としては、どうなりたいですか?
諸事情はいったん横に置いて、まず理想の状態をイメージしてみましょう」
…と、現状の囚われを外し、うまくいっている状態を
イメージでも、体感でも、広げてみるのです。
「理想としては、○○がいいです。」
…と出てきたら、そこを膨らませて
身近な一歩を引き出していけるといいですね。
その身近な一歩が、現実を変える一歩になります。
こういった「問いかけ」や「質問」は
とても重要なコーチングのスキルになります。
つい、自分の意見や気持ちがはみ出してしまい
相手の答えに耳を傾けるのが難しいーーーという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
じつはこのコーチング、スキル=技術 なのです。
何度も実践をしながら、練習をして体得していくものになります。
実際に体験・練習ができる 保育コーチングをお役立てください。
人はなかなか、自分の中の答えに気が付けないもの
「答えを持っているなら、相談しに来る必要はないのでは?」
~そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
ですが…じつは、自分では自信がなかったり
思いついてはいても不安が強く、言葉にできずにいるなど、
無意識のゾーンに秘めていて自分では気が付けていないことが多いのです。
心の奥にある願いや思いからくる
本人の中にある「答え」を後押しすることで、
「そうか、そうですよね…!」
「やってみます!!
アドバイス、ありがとうございました!」
~と、意気揚々と帰っていくことが増えていきました。
いえいえ、じつはアドバイスはほとんど言っていないんですよ。
ただ、本人の中にある答えに耳を傾け、後押しをしただけ。
私は保育の現場を8年離れ、コーチングの学びを得ていたのですが
かかわりの中で意識をするようになってから、
私自身がもやもやすることが減り、
部下や職員がきらきらすることが増えていきました。
相談という名の、「背中を押してほしい」というサイン
・リーダー
・ミドルリーダー
・主任
・園長
~のお役目を担っている方へ。
・ミドルリーダー
・主任
・園長
~のお役目を担っている方へ。
もしかすると…職員さんたちは、
あなたに背中を押してほしいのかもしれません。
ぜひ、コーチングのかかわりを意識してみてくださいね。
とはいえ、「実際に見てみないとイメージが湧かない…。」という方へ。
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