自園・法人・地域がより良くなるための提案をしたいあなたへ
こんにちは、保育コミュニケーション協会 松原です。
所属している園・いくつかの園や事業所を抱えている法人・
地域の仲間や団体など、
思いがあって所属をしているはずなのに
なんだか前に進まない感じにもどかしさを感じることはありませんか?
みんな、よかれと思って対処はしている。
話し合いの場:会議もしている。
けれども、人が集まるほどに決定が遅くなり
本質的な議論からはどんどん遠のいていくような・・・。
そこではないところで、余計に火が引火してややこしいことになっていることに
上の人は気づいていないのだろうかーーー?
そんな風に感じること、あるのではないでしょうか。
たしかに、まずは目の前のことが大切です。
「いま、どうするの!?」に対応すべく話し合いは必要。
とはいえ、本質的なところに光を当てる取り組みがなされないと
問題はどんどん起こり続けますし
ともすれば、人も辞めてしまう・・・。
このまま私がここにいても、何も変えられない・・・。
~そんな無力感から、いらだちが募ることはありませんか?
その状況、もしかしたら・・・
研修の機会を提案をするチャンスかもしれません。
実は、松原自身もお世話になっていた学校法人に提案をし
数回にわたり、管理職研修にコーチングを入れてもらうことができました。
提案をする前と、その後では関係性が変わり
(その前は、なんとなくイライラして意見を上げるものの
周囲から取り合ってもらえず、一参加者以上になれなかった)
その後は、何かあると「松原先生はどう見てる?」
「先生なら、どう考える?」と意見を尋ねられるようになりました。
そこでモヤモヤを感じている方は
じつは 高いアンテナを持っている人なのではないでしょうか?
ご自身の内側にある思いを前に進む力に変えて
状況を整理すべく、以下の提案をさせていただきます。
ぜひ以下の流れを踏まえて、
愛着ある園や法人さんがより良くなるためのきっかけにしていって下さいね。
課題を見つけたら、提案をまとめよう
あなたがモヤモヤすることには、原因があるはずです。
その原因は、何でしょうか?
紙に書き出してみましょう。
・気になっている事象
・繰り返されるパターン
・課題と思われるもの
・打開策~具体定期な提案
~これらをA4一枚にまとめてみるのです。
まとめながら、頭の中の整理にもなりますし
本質的な課題が見えてくるかもしれません。
注意:誰かを批判したり、泣き言を訴えるのは提案ではありません。
人を憎まず、システムの課題を解消する視点を持ちましょう。
気になることについて、決裁権のある人にヒアリング
上記のことがまとめられたら、一旦冷静になる時間を持ちましょう。
もしかすると、自分の色眼鏡が掛かっていて
(思いや思い込みが強くある状態・
ごくまれに、自分自身が引き起こす渦に加担していることもあります)
他者からはそう見えないこともあるからです。
その上で、「やっぱりこれは、大事な課題だ」と感じたら、
その提案を、決裁権のある方(そうだね、というと物事を動かす力がある人)に見ていただき
「どのように見えているか、お話を聞かせていただけませんか?」と
直接 ヒアリングをする時間を持たせていただくのです。
松原の場合は、法人に入るきっかけになった理事長から代替わりをした
新理事長が、その「決裁者のあるキーパーソン」でした。
この時、大事なのは、ひたすら
相手の世界から見えている景色を分かち合わせていただくことです。
もしかすると、ご自身の中では
さまざまな思いが沸き上がってくることもあるかもしれませんが
人には立場によって、それぞれ頭を悩ませる課題が存在します。
ただひたすら、その方のお話を通して
見えてくる世界をイメージしてみましょう。
~すると、思いもよらなかった出来事の背景や奥行き・
様々な事情がそこにはあることに気がつくことと思います。
そして、その方にとっての理想の状態を尋ねてみましょう。
本当はどうなったらいいのか?
理想の状態になったら、なにが起きるのか・・・?
~これは、上司のイメージをふくらませるコーチングにも当たります。
今後の道筋を提案しよう
キーパーソンである方の視点から
さまざまなお話を聞かせてもらい,見えてきたことと
ご自身が最初に思い描いていた理想の状態は 一緒でしょうか?
もしも、想定外の状況や背景が見えてきて
理想の状態がズレていたら・・・一旦持ち帰らせて戴き、
再度提案をまとめ直しましょう。
「想定外のことはあれど,向かい方向は一緒」
~だとしたら、
「こんなアプローチをしてみたいのですが、いかがでしょうか?」
~と 具体的な計画・それによって見えてくるであろう変化の道筋を
言語化し伝えて行きましょう。
この時、一方的に話し続けるのではなく
相手の反応を織り交ぜながら
一緒に 変化していく景色がありありとイメージできるよう
キーパーソンの方が使っていた言葉や
気になっていることがクリアになる様子などを
(仮説ではありますが)織り交ぜてお話をしていきます。
結論は、キーパーソンにゆだねる
提案を終えて・・・すぐに結果が欲しいところなのですが、
相手の頭の中で聞いたこと・見えてきた景色を消化する時間が必要です。
「聞いてみて、いかがですか?」と
感想・疑問・課題などを お話し戴ける範囲で聞かせていただきましょう。
理想の状態へ向けて、全力でお尽くしする姿勢を
ここで、提案だけして
「じゃっ!伝えましたよ!!あとはよろしくお願いします」
では、物事は動きません。
新しいことを取り入れていくのには、
これまでのやり方を変える手間や障壁が存在するのです。
そこで、
「私がお役に立てそうなことは、どんなことがあるでしょうか?」
~と同じ方向を向いていくパートナーとして
お尽くしできることを一緒に棚卸しし、
今後へ向けた一歩につなげていきましょう。
「これなら、できる」と感じていただくことが、第一歩です。
私の場合は、「みんなはこの現状をどう思っているんだろう?」
ということが気になったので
管理者に課題と理想の状態を伝えてアンケートを取らせていただき、
その結果を踏まえて 課題の再設定と今後への方向性を共有しつつ
実質的に動かしていくお役目をされている方と相談をさせていただくようになり
次年度以降の計画に入れていただくようになりました。
今思うと、法人全体に一体感や和やかな雰囲気が生まれたきっかけは
研修を入れさせていただくプロセスの中にあり
全体で同じ概念を共有しながら前を向いて行ったことで
無意味な葛藤やぶつかり合いから
「同じ方向を向いていく仲間だよね」
という意識に変化していったように感じます。
個別のアプローチも大切。
一方で、全体を巻き込む大きなチャレンジも大切です。
思いのある場所・園・法人・団体さんをより良い方向へ支えていくためにも
ぜひ、長い目で見て作戦を練り、取り組んで行って下さいね。
この「課題」や「本質的な変化につながる一歩」など見極める視点に
認定ファシリテーター講師育成講座のプログラムがじつは役立ちます。
ピンと来た方、是非お役立て下さい。