「慣れ」という恐ろしさ ~ 子どもを真ん中にした保育のために

こんにちは。
保育コミニュケーション協会認定ファシリテーター講師のたまみです。

さて、世の中はコロナ禍ではありますが、
子どもの命を預かっている保育園では日々保育を行なっていますから
コロナ対策を行うとは言っても、
子どもと距離をおこう、あまり近づかないように・・・なんてことはできませんよね。

目に見える変化の中でコロナの対策も現場では当たり前になっているのではないでしょうか。

人は、どんな状況下の中でも、生きていくために慣れていく。
それがある意味、人間の逞しさかもしれません。

「慣れ」によってもたらされるマイナスの側面

また、職場環境の中での慣れについて考えてみると、

コロナに関わらず、職場環境をテーマにしたら常に上位に上がってくること。

 

○子どもの安全面での慣れ

○子どもへの関わり方の慣れ

○クラス運営の慣れ

○保護者対応の慣れ

○職場の人間関係の中での慣れ

○同僚との関係性の慣れ

○上下関係の中での慣れ

 

など目には見えないものの、

職場では確実に誰の中でも、誰との関係性の中でも

どんな職場でも慣れというものが存在します。

 

目に見えない慣れは、ある意味、危険を伴います。

 

例えば、同僚との関係性、上司との関係性、

パートの先生との関係性の中で慣れてしまった故に苦い経験や失敗、

ヒヤリとしたことはなかったでしょうか?

 

例えば、、、

子どもへの視点の慣れ。

クラス運営の慣れ。安全面での意識の慣れ。

など様々な形で目には見えないけれど確実に存在する慣れ

 

この慣れというものがもしも人間関係の中に埋もれてしまうと

どのようなことが起きるでしょうか?

また、関係性の中にパワーが働いたならば、、。

慣れはどう変化していくでしょうか?

 

私も関係性の中での「慣れ」の恐ろしさを身をもって経験してきた者です。

 

「慣れ」というものは、よく言えば

「相手を知り尽くしている」と感違いしたものとイコールになる側面を持っています。

その「慣れ」から相手を判断し、

「慣れ」からどんなに頑張っても認めてもらえないという結果さえ招くものでもあるのです。

 

気付かぬうちに掛けている「色眼鏡」

周りを見渡して見てください。

 

自分を中心に周りを見た時、自分から見た子ども、自分から見た職員を

自分の色眼鏡で見ていませんか?

この人はいい人、この人はこんなところがあるから嫌い。

この人は仕事ができない人、できる人。

など自分の判断の基準に沿って出来上がった人間関係を見る目の「慣れ」があらゆるところに存在しています。

 

また、人に影響を与えるパワーについては、

職場環境や離職の問題ときっても切り離せないことと言えます。

 

同僚との関係性の中でのパワーの働き。

上司との関係性の中でのパワーの働き。

もしもパワーが負の方向に流れて行けば、たちまち負の流れの関係性ができてしまいます。

 

あなたは、毎日8時間、負の流れの中で仕事ができますか?

保育士としての本業よりも自分をまもるためだけに働いてしまってはいませんか?

 

職場環境は私達保育士にとってはとても大切なものです。

職場環境が良くなければいくら良い保育を目指してもあなたの輝きは埋もれてしまいます。

理不尽なパワーや圧力がある職場にいると、

あなた自身がその場所に慣れてしまい、知らぬまに人に圧力与えているかもしれません。

もしかすると、もう既にパワーハラスメントに慣れ、

自分を傷つけられていることに慣れてしまっていませんか?

 

パワーや圧力、関係性は目には見えない分、偏ったパワーであることが多く、

偏ったパワーであればあるほど慣れという形で当たり前になると危険が伴います。

 

役職がある人ほど影響力があり、人に負のパワーを与えてしまいます。

私は、約30年間、たくさんの職場環境を経験する中で

パワーの影響力によって保育者の道を断念してきた人を何人も見てきました。

 

職場環境やパワーの影響力で職員が育たない現場、

毎年、職員の離職が続く職場がある一方で、

「あたたかさ」「やさしさ」「思いやり」が感じられる職場が多くありました。

あたたかな職場、職員一人ひとりを大切にして、

ずっと長く勤務できる職場はどのような職場であったか、

職員一人ひとりが生き生きと輝く職場の秘訣はどのようなことから作っていけるのかを今回の講座でお話できたらと思います。

 

一人が頑張っても職場環境は決して変わるものではなく、

全職員の気持ちを同じ方向に向かせるにはどのようにしたらいいのか。

 

うなぎ上りに良くなるというものではなく、

を建てる時のように土台から丁寧に積み重ねていく具体的な方法をお伝えしていきたいと思います。

また、負の「慣れ」から始まり、エスカレートしていくパワハラなどでお悩みの方、

理不尽な理由でいつも自分だけ悪者にされると悩んでいる方へ。

どう断ち切るのか、どう対処していくのかを一緒に考えていきましょう。

 

自分を大切にしていきましょう。

もう負の慣れは断ちましょう。

理不尽なパワーや出来事に振り舞わされ、

本来、自分が持っている保育への熱い思い、

子どもが大好きで保育をしたくてそこに居るはずなのに保育以外のことに毎日振り回され疲弊していくのはもうやめませんか?

 

職場で輝く存在になり、楽しい毎日になるスタート地点に還りましょう。

▼詳細はこちらから

<講師> 認定ファシリテーター講師:水津玉美

保育士養成校を卒業後、認可保育園、幼稚園、学童保育、私立保育園など約30年間保育の仕事を行い、
最後の6年間は私立の認可保育園の主任業務を行う。
在職中は「保育士一人一人の個性を引き出す保育」「子どもの心を育てる保育」「子どもの人権 職員の人権」
「働きやすい職場環境」などの指導や園内研修に取り組み若い世代の育成に力を注ぐ。
長年、保育や若い世代の育成に携わる中で子どもと現場で活躍する保育士にコーチングの必要性を感じ、
学び続けてきた。現在は保育士養成校の講師として、若い世代に合わせた「わかりやすい授業」を目指し、
コーチングを取り入れながら授業を行う。
現在、保育士の原石を磨きながら「自信」を養い、未来の子ども達の為に日々取り組んでいる。

 

<開催情報>
【日にち】2020年8月30日(日)
【時 間】13:00~15:00
【料 金】一般:4000円、保育コミュニケーション協会会員:3500円
●お申込みはこちらから
●お支払いはこちらから(お振込みも可です)

 

保育コミニュケーション協会の詳細はこちら↓

https://hoiku-communication.com/communication-omoi/

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