子どもが輝ける職場環境 / 自分たちで作る園内研修 ご報告

8月 30 日(日曜日)子どもが輝ける職場環境 / 自分たちで作る園内研修

保育コミュニケーション協会主催のオープン講座をオンラインにて開催しました。

第一部:「子どもが輝ける職場環境のために」認定ファシリテーター講師:水津玉美

第一部では子どもを真ん中にした職員の影響力について。
ポジティブな影響・ネガティブなかかわりのもたらす影響に気づくワークを通じて、

自覚的にあり方を選んでいくきっかけを提供してくれました。

<こちらにたまみ先生の報告が載ります>

 

第二部:「自分たちで創る園内研修」保育コミュニケーション協会 代表:松原美里

「園内研修」・・・こちら、年度初めに必ずブログの検索数が上がるキーワードです。
それだけ、多くの現場の先生たちが
「園内研修、どんなことをやったらいいの?」と迷われているのでしょう。
変化し続ける社会の中で、目指す保育のあり方も変化し、
外部の研修に参加した一部の人だけが頑張るのではなく
保育者全体の子どもに向かう姿勢が重要になります。
キャリアプランに基づいた学びの機会や園の底上げが必要となる中、
実際のところ、「では、どう行っていけばいいのか?」を知る機会がなかなかないのも
園内研修なのではないでしょうか。
今回は、少しでも園の底上げにつながるよう、
松原自身が施設長時代にとして職員と一緒に作ってきた園内研修の機会や
現在 様々な園の園内研修で関わらせていただいている中でのエッセンスをまとめつつ
園内研修を切り口に「どんなことやっていますか?」課題は…?といったところから、
やってはいるけれども後に続いていかない現状などを聞かせていただき
一方通行や報告だけになってしまっているなどを紐解きながら
「理想の状態へ向けて、ステップを組んで気づきをもたらす仕掛けを作る」ことをテーマに、

みんなで考える時間となりました。

以下、レジュメの一部を紹介しながら、流れを共有いたします。

1.園内研修とは 

「開催実績を提出することが目的になっていませんか?
報告したら終わりになっていませんか?」

~そんな問いかけに、どきっとされる皆さん。

園内研修は、園内の保育に向かう認識・足並み・保育の質を高める学びの機会。
普段は別々の持ち場を担当する職員が一堂に会する貴重な機会であり、
課題を分かち合い、気づきを得ることで共通認識のもと保育に臨むことができる。
日々に追われる中で立ち止まることによってクラスや現場を客観視し
捉え直す視点を持つことができる・・・ということを聞く中で、
次第に真剣な表情へと変わっていきました。

そんな中でも、大切なのが、意図の共有・安全な場作り・相互支援。
職員間のコミュニケーションがカギを握ります。

<一般的な園内研修>

1.外部研修の報告
2.保育の場面について様々な視点からディスカッション
3.公開保育
4.事例検討
5.外部講師を呼んでの研修

~といったことを踏まえて、

小部屋にて「園でどうしていますか?」という現状や課題の共有を行いました。

2.外からの気づきと内からの気づき

よく、「ワークを教えてください!」とおっしゃる方がいるのですが・・・
ワークは目的では、ありません。
園の状態によって、
・どんな成長や変化が大切なのか?
・そのために、どんな気づきがあるといいのか?
~といったことから、きっかけとなる何かを見つけていきます。

そればワークのこともあれば、体験談のシェアのこともありますし
子どもの姿を写真や動画で見て、シェアすることによってもたらされることもあります。

大切なのは一人一人が「得られたもの」「気づき」です。

――― そういったところから、

<外からの気づき>
・話を聞く
・体験
・見学する
・本を読む

<内からの気づき>

・自分が感じたこと
・発見
・振り返り
・自分ごととして捉えたこと
・語り合う中での視野の広がり

*ポイントは「外からの気づき」を「内からの気づき」へとつなげていくこと

~といったことを踏まえて、研修報告を身に付けるために

   インプット 自分の中に情報を取り入れることで知識・認識が増えて視野が広がる
     ↓
  アウトプット 内側にある情報を外に発信すること。
     ↓
  ファシリテーション 聞き手・場に集まる人の気づきを引き出す

~といった流れを意識していくように提案させていただきました。

 

3.気づきのアイディアとファシリテーション

さてさて、ここからがぐっと本題に近づくテーマとなります。

園の“今”にフィットする内容・構成・前提・場作りがポイントーーー
ーーーとはいえ、どのように考えているといいのでしょうか?
講座の中では、整理に役立つ図を活用して

<気づきにつながる課題設定>
・ 園の理想の状態は?
・ 園の現状は?
・ 理想へ向けたプロセスは?

~といったことを書き込みながら整理し、

<どんな気づきがあるといい?>

*気づきのための工夫とは?
ワークありきではない / 必要な気づきに応じて、場の設定を考える
EX:ロールプレイ・写真・動画・ケース検討・ワーク・付箋・・・

Doing(やること)ではなく大切なのはBeing(どうありたいか?)
~園内研修の時間を通して、どんな姿を目指すのか?
そうなるためのきっかけを提供する

<どんなことをやってみたい?>

~について、小部屋にて園を超えた先生同士で
アイディアなもどかしい点を語り合う時間を持ちました。

やってみて、「これ、考えていませんでした!」という人あり、
「本当の意味で、スタートにたった気がします。」
~という人あり・・・お互いの園のお話が参考になったようです。

 

4.明日への一歩

さて、ここまで「園内研修」を切り口に様々な角度から
園の底上げをテーマに考えてきましたが、何より大切なのは「学びを楽しむ」ことです。

子どもたちの姿を見ていても分かりますが、「やらされているとき」には輝かず、成長も少ないもの。
いっぽうで、楽しくてスイッチが入ったときには貪欲に自分から実験をしたり遊び混んでいったりする姿が見られるのではないでしょうか。
そういった中で、大きな成長の階段を上っています。

私たち大人も、一緒です。

本来、学びは楽しいもの。 ワクワクしたときに、人は成長するのです。
園という、日々一緒に生活をしている仲間だからこそ思うとこもありますが、
どんなにもどかしくとも、人はそれぞれにベストを尽くしています。

誰かに言われて変わらざるを得ない状況になるのではなく、
自分らしく参加できる「気づき」の場をマネジメントしてみませんか?

そのためには、リラックスして参加ができる”安全な場作り”も重要です。

保育者の質の向上が、子どもの豊かな育ちへつながる

園内研修は、園の状況に合わせて開催する積み重ねの可能性にあふれたもの
気づきが深まることで変化につながり、自覚的な行動選択が日常につながっていきます。

「やってよかった!」「もっとやってみたい!」という
好循環体験へつなげていっていきたいですね。

<以下は、研修が自分ごとになる流れです>
1.園内の課題・困りごと・今起こっていることを共有する
2.自分事として捉える・ポイントとなる視点への問い掛け
3.気付きの体験 (ワーク・シェア)
4.振り返り・伝えたかったメッセージ
5.それぞれの明日へ一歩

子どもにとって、保育者は大切な存在です。

いろいろな思いや背景を持つ人たちが集う場だからこそ、目指
す方向へ向けて、気づき愛の場を創っていけるといいですね。

一朝一夕を目指さず、ゴールへ向けた試行錯誤を、

仲間を巻き込み楽しみながら重ねていっていただければ嬉しいです。

 

<参加者の声を一部ご紹介いたします>