保育の日常で役立つコーチング 4つのアプローチ
こんばんは、松原です。
コーチングには様々な側面があり、とても奥深いスキルがあります。
プロとして人の人生を支えていくためには
120時間以上のトレーニングの積み重ねが必要とされていますが、
今回は保育の中で役立つ4つのスキルに絞ってご紹介いたします。
たとえば、
・子どもとの会話の中で
・保護者との立ち話や面談の中で
・後輩や先輩との情報共有の中で
こういったことを取り入れながら
会話をしてみてはいかがでしょうか。
コーチング4つのアプローチ
①【認知】
例:「勇気ある選択を重ねてきましたね」「いつでも人を思いやる姿が素敵」など
その人の魅力・強み・素晴らしいところ・・・“人となり”を伝えることです。
認知は、心の栄養になるので、心が温かくなるような承認の言葉かけを!
⇒自信が付き、モチベーションが高まります。
②【問い掛け】
例:「体験から何を得ましたか?」「大事にしていることは何ですか?」など
学びを自分の力に変える“質問”。 人は問い掛けられると、思考が回り始めます。
⇒受け身だった人にも、スイッチが入る!
ポイントは好奇心を持って「相手は答えを持っている」と信じて問い掛けること!
③【反映】
例:「○○な出来事だったんですね」「ショックでしたね」など
その人の言った言葉を繰り返して言うことです。
⇒本人は自分が言った言葉の深層に気が付いていなくても、
重要な気付きが含まれていることがあります。
④【観察・フィードバック】
例:「○○のように見えます」表情が○○に変わりましたね」など
客観的に相手を観察し、気づいたこと・感じたことを伝えることです。
⇒相手は自分の変化に気づいていないため、自分を受け入れるきっかけとなります。
~日常の会話の中で、こういったことを自然に織り交ぜながら会話をしていくことで
相手の内側で起こっていることに対する「気づき」が生まれてきます。
さて、この時に 主役は誰でしょうか?
コーチングをする「自分」でしょうか?
それとも話ている「相手」でしょうか?
「自分が」という意識が強いと、内容が自分寄りになってきてしまいます。
コーチングの大前提は、「相手は答えを持っている」。
=== 主役はあくまでも「相手」です。
コーチ側は透明人間のような気持ちで
相手の内側で起こっていることに純粋な好奇心を向け、
その世界観を一緒に味わいましょう。
そこには、まだ知らない「相手」の世界を
一緒に味あわせてもらえる贅沢な時間が待っているかもしれません。