職員それぞれが心の奥で求めていることとは?~それは、園内ファシリテーター育成講座ZOOM2
園を導くファシリテーター育成:園内ファシリテーター育成講座のzoom2を開催いたしました。
今回から合流の方もいらっしゃり、
事前に動画を見ておいていただき、フォローアップを開始前に行わせていただき。
まずは、
「前回からの宿題で 日常の中でほっと心を和ますアイスブレイク、
どのようなことがありましたか~?」
の問いかけに、
・子どもの話で相談しやすい雰囲気を作る
・折り紙やおやつを置くなど、ちょっとした仕掛け
・他己紹介をする
・保護者同士で子どもの名前の由来を話してもらうと、盛り上がる!
・・・などなど、笑顔の広がるひとときから始まりました。
今回は、
●園で起こっていることをフラットにとらえる
●職員それぞれの持っているニーズとは?
~表面的な言動の裏側にある「求めていること」に耳を傾ける
・・・をテーマに気づきを深めていきました。
「園をより良くしたい」という意識の高い人がいる一方で、
今のままでいいという人・日々に追われてそれどころではなく帰ったら魂が抜けてしまう人・
新たな波を受け入れられず、葛藤している人・
コロナの不安で落ち着かない人・・・様々な人がいます。
この状態で無理矢理園を改革していこうとすると・・・
かつての私のように、
「施設長、なんか頑張っちゃってるよ」
「やるのは現場なのにね・・・勘弁してほしいよね」と陰で言われることになるわけです。
ここで、やる気のない人を批判しても前には進まないわけで、大切なことは時間がかかる。
ついつい「こうあるべき」「こうあってほしい」というねがいのめがねを掛けてしまうのですが、いったん横に置いてみるのです。
それぞれの職員さんたちが、どんなところにいるのか。
その背景や気持ちを まずは受け入れて、寄り添いながら、それぞれの職員さんが
「この人の言っている景色を見てみるのもいいかも」
という気持ちになるような関係性を築いていくことが大切ですね。
何を求めているのか?
どんなかかわりをしたらいいのか・・・?
~というところでは、
・特性のある職員に、ミスの指摘が重なったことで本人が萎縮してさらなるミスを呼んでしまっているケース
→本人は、まず自分の混乱を受け入れて安心したいのでは?そこをフォロー・一緒に整理する人がいるだけでも園の雰囲気が変わるかもしれない
・現状のやり方に提案をした、若い職員。実際に任されてみると、思っていた以上に大変だったようで、へこんでしまった・・・。
~ありがちなのは、「ほら、言ったじゃない!」とモチベーションをつぶすシステムだったりしますが・・・
→求めているのは、提案する意欲を認めてもらうことだったのでは? そこを汲んでフォローし、一緒に前に進む心強い仲間として後押ししていきたい
~などなど上がっており、たしかに・・・!と頷く一同だったのでした。
そして、大切なのは・・・園全体が「こうなっていったらいいなぁ」という、子どもを真ん中にした素敵地図を描くこと。
小部屋でそれぞれの課題や気づきを語り合いながら、お互いに「他園の事例が勉強になる・・・!」とつぶやく皆さんなのでした。
担当講師:松原美里
北海道網走市生まれ。横浜女子短大 保育科を卒業。保育士資格・幼稚園教諭二種免許取得。
横浜市の保育園~川崎市の児童養護施設にて保育に携わる中で、子どもにとって大切な存在である親のサポートの必要性を感じ、退職。
「大人が輝く背中を見せる」ことの重要性を感じてコーチング(米国認定コーアクティブコーチ資格)・心理学・NLPを学び、2007年よりUmehanaRelationsを設立する。
保育の視点を子育て支援に生かすAllAbout「育児の基礎知識」ガイドのほか、子育て支援講座、監修・三幸学園千葉校にて、保育原論・児童心理学等を担当。
大阪での虐待事件の背景に、「一番近くにいる保育士にこそ、コーチングを役立ててもらいたい」と、2008年より保育士向けコミュニケーション講座を定期的に主催。
幼稚園での保護者対応研修・広島での保育士研修・島根県での再就職支援講座等を皮切りに、講師としての活動を開始する。
2011年~2016年までエクレス保育園~認定こども園エクレス保育園部施設長。2019年より保育コミュニケーション協会 代表。保育士キャリアアップ研修マネジメント等担当。
その他詳細はコチラをご覧ください 保育コミュニケーション協会 松原美里 担当講座
2021年の園内ファシリテーター育成講座の日程はこちらをご参照ください。