子どもは、なにもしなくても主体的に育つ!?【カトレア事例検討会】2024年8月開催レポート
コミュニケーション協会オンラインサロン「カトレア」の2024年8月のテーマは、「社会的支援の必要なご家庭を支えるために」というテーマで進めていきました。
社会的支援が求められる家庭とは、以下のようなケースが挙げられます。
- 経済的に厳しい環境にある家庭
- 虐待やネグレクトの疑いがある家庭
- 一人親や共働きフルタイムで頼れる方がおらず、追い詰められているご家庭
- 外国籍や多文化背景を持つご家庭
- 発達障害や特別支援教育を必要とするお子さんがいるご家庭
このようなケースに対して、現場でどのような困難が生じたか、どのように関わることができるかを、具体的な事例を通して話を進めていきました。
中でも印象的だったのは、「子どもは何もしなくても主体的に育つのか?」という議論です。しつけや指導と、子どもの主体性との関連性がわからなくなっているご家庭もありました。
園で行っている善悪の区別やルールの共有といった、子どもの成長を支える関わりは、親御さんと一緒に共有していくことが大切なのでは?
最近、子育て支援が進む中で、子育てをメリットやデメリット、損得で考える傾向が見られることがあります。経済的には困っていないように見えても、支払いを避けたり、その時々でお得な選択を優先するご家庭があるかもしれません。また、子どもと向き合う時間を少し負担に感じているご家庭も見受けられます。
子育て支援の本来のあり方とは、一体何でしょう?
長い目で見たとき、本当に大切なことは、親御さんの子育て力を高めていくための支援の場を提供し、子どもを通して社会とのつながりや、支援への理解を深めていく機会を作ることではないでしょうか。その機会を得られず、支援の大切さが十分に伝わらないまま、今に至っているのでは…。
「きっと分かっているはず…」と保育者が感じることは、保育の現場で見えていることが多いからこそ。保育者が当たり前に思っている前提や大切にしている価値観を、言葉にして親御さんと共有することで、親御さん自身の成長にもつながるのではないか、というお話もありました。
このように様々な事例を通して、お互いに支え合い、子どもの健やかな成長を見守るために、あらためて私たちにできる事は何かを考えるひとときとなりました。
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