伝えることに一生懸命で、相手が置き去りになっていませんか?【園内ファシリテーター育成講座】 第5期ZOOM6 ご報告
本日は、保育コミュニケーション協会、園内ファシリテーター育成講座のzoom6でした。
伝えることに一生懸命で、相手が置き去りに!?
より良い園へ向けて、みんなで同じ方向を向くために大切なのが、自分に見えている景色や進めていきたいことを『周りの人に伝えていく』というプロセス。
とはいえ行き当たりばったりでは相手に伝わらないので脳内を整理するとして…
人の頭の中には、さまざまな地図が存在します。
「ロータリー」と言っても、ある人は東京駅のロータリーを思い浮かべるかもしれない。
ある人は静岡駅のロータリーを思い浮かべるかもしれない。
ある人は、長岡の駅のロータリーを思い浮かべるかもしれない。福岡のロータリーだったり、熊本県だったり…つまり、人によって思い浮かべるものは違うんですよ、ということです。
とはいえ私たちは同じ日本語を使っているというだけで、「分かったよね?」と思ってお話を進めていきます。
さて、相手の脳内地図には何が起きているでしょう――?
大事なのは、相手がどう受け取ったか。意外と焦りで突っ走ってしまったり、説明に一生懸命で相手の違和感をスルーしてしまうことがあるかもしれません。
今回はワークを体験するなかで「どっひゃ〜!」といういつものクセに気がつき。
『日常の中のやりとりをどう工夫していくか?』について振り返りを通して気づきを明日からの一歩につなげる時間となりました。
じゅんちゃんの振り返り
まずは前回の振り返りをしながら、宿題として挙がっていた「ジェスチャーを意識してみての気づき」をシェアすることからこの講座はスタートしました。皆さんの話を聞きながら、自分はどう感じたかを全体の場でシェアする中にも、新たな視点からの学びがあり、私自身深く頷きながら話を聞かせてもらいました。
今回は『インストラクションワーク~自分の頭の中に思い描いたものを、相手に伝える工夫を知る~』『コーチングとは』について、学びました。
インストラクションワークでは、職場までの道のりを説明することにチャレンジしました。松原先生の話を聞きながらでしたが、上手く説明しなければと、伝えることに必死になっていた自分がいました。
今回のワークで得られるものは何か、意図は何かについてはブレイクアウトルームに分かれるまで、皆さんも疑問に思われていたかと思います。
今回は「職場までの道のりを説明する」という設定でしたが、意図としては相手にわかるように説明するにはどうしたらいいのかという、「伝え方」を意識したワークだったように思います。聞く側も、ただ何となく聞くのではなく、説明を聞く中で何が伝わりにくくてどうするとわかりやすかったのか、これも相手にわかるように「伝える」ことが求められていたように思います。
私自身、頭の中では地図を描きながら相手に伝わるように表情や反応を見るように心がけたものの、”上手く言わなければならない”という思いが先行し、頭の中が少し混乱していました。
聞く側の方からのフィードバックをいただいて、そこで初めて、自分がどんな状態でいてどの部分が不足していたのか自分自身の言動を振り返りながら、そこで初めて気づくことができました。
ワーク終了時には、皆さんが今回の意図に気づいたことで、自分の癖や課題に気づき、これからどう取り組んでいこうか、新たな取り組みにそれぞれが思いを馳せていたように思います。
今回の講座を通して、今までは受ける側であった皆さんが、場へもたらす側へとシフトをチェンジし始めた意識の変化を見ることができました。
今回得た気づきを活かしつつ、次回は「場へのコーチング」について学びます。
宿題である、「場から引き出す」を日常の中で意識しながら、次回、皆さんと学びを深めていきたいと思います。
参加者の感想を一部ご紹介します
ご感想①
頭に描いていたものを図に描く…。説明する時は自分が毎日通る場所なのでイメージできますが、相手はまったく知らない。その条件下での説明は難しく、イメージしやすい言葉を選んでいました。
確かに相手のために…ひと通りすんでからのシェアで、皆さんそれぞれの感じた言葉が出てきた時に、今までぼ~としていたことに気が付きましたとおっしゃられた先生がいました。私も4期の時はそうだったなぁーと振り返り、それを言葉にできた先生に感服しました。
毎回感じていることなんですが、同じ課題をしているのに、人それぞれの考えや思いを打ち明けていただいているので、あー若い人はそう思っていたんだぁ、等の発見があり非常に勉強になっていますと共に、私自身 いつの間にか、仕事のことを相談できる人がいなくなっていて(年齢的なところと立場てきなところで) この場での気づきはとても勉強になります。あとはチャレンジしてみる勇気かな~
ご感想②
場所を伝えるということ一つとっても、相手に伝えるって難しいですね。
自分と必ず同じ考えではないですから、相手に分かりやすく伝えることの難しさってありますね。 電話で場所を伝えるときに、相手の頭の中を思い描いている地図まで持っていく家族の話を聞いていましたが、共有は本当に大変ですね。だから言葉だけで分かった…で済んでしまい揉め事が起きたり、そうじゃなかったという展開になったりします。 よく上司に自分の頭の中だけで起きていることで話を始めてあっ!と思うことがあります。今回の研修は色々自分を振り返る機会になりました。
ご感想③
松原先生とペアになった瞬間、緊張で汗が吹き出し、そして大失敗に終わりましたが、それでこそ見えてしまったことや気が付いてしまったことがたくさんあり、撃ち抜かれて倒れそうでした。
学びを重ねてきて、分かったつもりになっていたことやできたつもりになっていた自分に、今だ!というタイミングで喝を入れてくださったことに感謝します。今日松原先生と組ませていただけたことは、今の自分の必然、いや必須のことだったんだと後から痛感して鳥肌が立っちゃいました。そしてコーチングまでしていただいたことで、さらに自分を見つめ直すことができ、ぜいたくな時間をプレゼントしてもらえたんだなと、これも後からじわじわと感じています。ありがとうございました!
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