異例の環境から創り出すためのファシリテーション~園内ファシリテーター育成講座ZOOM2

こんにちは、保育コミュニケーション協会 松原です。

本日は、園内ファシリテーター育成講座ZOOMの2回目
1.アイスブレイク
2.それぞれの今を感じる
3.誰の中にもある「ニーズ」に耳を傾ける
4.変化・成長の段階
5.園の理想の状態へ向けて
~という流れでの2時間となりました。

場で気づき合う中で印象に残ったこと・
シェアできるとお役立てるのではないかと感じたことを
以下にてご紹介いたします。

社会全体が揺れる今、大切にしたい本質とは?

アイスブレイク、という切り口で始まりましたが、
そもそもアイスブレイクの目的とはーーー?

新型コロナウィルスの影響で、自粛のご協力をいただくなど
未曽有の保育形態を行うことになっている各地の園において
これまでの「人が集まる」「ふれあいを大切にする」ところが難しくなりましたが、
そこから形を変えても大切にしたい本質とはーーー?

それは、「人と人とをつないでいく関係性づくり」
「安心・安全な場を創っていける人の土台」なのではないか。

そういったところから、本当の意味で心をつなぐ“アイスブレイク”や
場づくりの中での工夫って何だろう?

それは、交代制勤務や少人数に分かれての相談といった形になりながらも
「共有していこう」「一緒に振り返っていこう」とする意識や
お互いを気遣い合う姿勢なのではないか・・・。
それによって、葛藤を感じながら仕事をしている保護者との関係性も
これまでとはまた違った関係に発展している---といったお話もありました。

失敗を恐れず、模索から生み出すチャンス!

コロナウィルスの影響は深刻で不安や危険を感じるものである反面、
だからこそこれまでの「あたりまえ」を意識的に見直し、
失敗してもいいからやってみよう!
とわいわい意見を紡いでいく流れにもつながっている・・・
~というお話も。

また、自分・職員・保護者それぞれの欲求をマズローのご段階欲求説から読み解く中で
いまどんなところにいるのか?
いままでは、どこかで「認めてもらいたい」といった思いがあった人も
全体が不安ないま、自我を手放して
「みんなで、どこへ向かっていこうか?」に目を向けていく機会になっている…というお話もありました。

安全に配慮をしながらの限られた時間と空間の中、
それぞれの持つ不安にを受け止め合いがらも
「豊かな子どもの育ち」へ向けて、どうコミュニケーションを図っていけばいいのか。

そのためには、陰陽五行論やディベートの学びを還元させていただき
それぞれの園の人の視点や現実を理解・尊重しながら
現状を客観的に振り返る心の筋トレも重要です。

・不安で批判や対立からナイフで刺し合うような状態でもなく、
・ポジティブになりすぎて都合の悪い情報を見ないのでもなく。
・対処療法で誰かの肩に荷が集中するのでもなく。

それぞれの居心地の悪い“不安な気持ち””もどかしさ”を受け止め合い、
理想の状態を共有しながら、ネガティブな要因と一つずつ向き合って
チームでの「課題」「リクエスト」と捉えて前に進んでいくことが大切ですね。

意見交換・共有をする場を、どう創るか?

それぞれの場所で起きていることを一緒に振り返る中で、
出てきた保育現場の課題。

それはーーーこれまでのあたりまえを見直していきたい一方で、
全員での会議の場をセッティングすることができないため
意思決定に時間がかかること
交代勤務もあり集まれる場が現実的に少なくなっていることが上がってきました。

これは・・・現実的な課題ですね。
一方で、出てきた声としては
・一緒に振り返る中で意見を紡ぐ仕組み
(付箋にそれぞれの感じていることを書き、掲示してある模造紙にそれぞれの出勤時に張っていく)
・一緒に創っていく意識
(連絡で済むこと・意見を紡ぎたいことを分ける)
ZOOMなどオンラインの活用で、
家庭と双方向のや職員のアイディアを紡ぐ新たな取り組みにチャレンジしていきたいという声がありました。
(ZOOMのセキュリティ面が心配、という方にはこういった情報を常に更新しながら
園で不安を解消できるような説明をして差し上げるといいですね)
~といった声も上がってきました。

子どもの豊かな育ちを真ん中に、新たな仕組みを創り出す

これまでとは形が変わってきても、
「子どもにとっての豊かな育ち」を真ん中にどんなことができそうかを
職員・ご家族と一緒に見つけていくコミュニケーション・
それをスムーズに進めていくための
視野を広く持ちながらのファシリテーションを心掛けていきたいですね。

ZOOM第3回目:5月7日(木)20:00~22:00は、
U理論を活用した変化の道のりとなります。

P.S 動画の限定公開ができます

余談ですが・・・動画を使った手遊びなどの配信を考えたときに、
「顔をネット上にさらされるのは抵抗がある・・・」
という職員さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
(うちの元職員でもありました。)
じつは、youtubeは「限定公開」という仕組みがあります。

こちらでご家庭に「園内だけの特別企画ですので」と
URLを内緒にしていただくようお願いしておきましょう。

 

≪ 受講者の声を一部ご紹介します ≫

・時間配分がしっかりされていて、一つ一つじっくり考えることができました
・当たり前の見直し
・安心な関係、安全な場作りを大切にという目標は大事にしながらも
今の現状でできる工夫をしていかなければならない
・コロナで不安や焦りをみんなが感じている、私もそう思っていることを受け止めつつも、
自分の立ち位置で物事を捉えたり、声に耳を傾けることが大切
~などが印象に残りました。
ゴールを握りつつも、柔軟に関われるファシリテーターでありたいと思いました

 

▼園内ファシリテーター育成講座 詳細はこちら

一緒に激動の中、叡智を引き出し紡いでいく
コミュニケーションの筋トレをしませんか?

次回開催は10月を予定しております。
ご興味のある方は、気軽にメッセージをください。

コメントを残す