学びの意識が高い方へ――園内研修は、保育の足並みを揃える”底上げ”の時間
子どもが好き。
子どものために、何かできることがしたい。
~そんな思いから、
・保育園・幼稚園・こども園・小規模保育施設・企業内保育施設
・病児保育施設
・学童保育・放課後デイサービス
・児童養護施設・乳児院
…など、子どもにかかわる現場へと就職を決めた。
実際に働いてみて
子どもたちと過ごす毎日はエキサイティングで楽しく
心も体もフル稼働しながらあっという間に1年、2年と月日が流れていきます。
その一方でーーー
「あれ、また同じようなことが起きている…。」
「なんでこうなっちゃうんだろう…?」
~ということはありませんか?
日々、やることは次から次へと出てきますし
あちこちで勃発するトラブル対応に追われてしまいますが
根本的な原因を解決しないことには
同じことが繰り返し起きてしまうことも気が付いており。
意を決して学びの場へと足を運ばれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私自身、
就職してすぐ・十数年後に施設長として 保育園へ。
産後代替から正職員として幼児部の児童養護施設へ。
その後、事業を立てていく過程で派遣の保育士として、各地の保育園・託児所・病児保育へ。
結婚後は夫の運営している学童保育に勤務する機会をいただいたことで
それぞれの現場には、子どもたちがよりよく生きていくために
必要な線も的な知識・実践力を必要としているのだということを
しみじみと感じさせていただきました。
「自分には、○○の視点が足りていない。必要なのは、○○だったんだ!」
と気が付くと
「学びたい」という意欲が内側から泉のように湧き上がり、
学ぶことで子どもを取り巻く世界の捉え方や認識が変化し、
できることが見つかる。
ワクワクして、子どもと過ごす時間が喜びに満ちていくーーー。
その一方で、「なんで○○しないの?」
「そういう時は、○○すればいいのに…。」
「いま、○○すると子どもが○○な気持ちになるからNGなのに…!」
と、かつての自分のように 現場で葛藤している人に対してのもどかしさも
際立って感じられる場面が増えてくるかもしれません。
意識が高く、学ぶほどに
そうではない同僚や仲間に対してのもどかしさが募るーーー
これを解消していくために、何ができるのでしょうか?
研修や勉強会を主催して、学んできたことを仲間と分かち合おう
自分だけで学びをとどめるのではなく、
ともに現場に向き合う仲間と、知識や視点を分かち合うことができれば
子どもも大人も、お互いのかかわりが楽しくなり、
現場にも余裕も生まれてくるのではないでしょうか。
共に子どもたちを支える仲間でありながらも、
ふだんは別々の持ち場でそれぞれの力量にゆだねられている、子どもへのかかわり。
実際のところ、先生たちのこれまで触れてきた
保育の価値観や経験値・時代背景によってやり方は人それぞれ…
というところもあるのではないでしょうか。
だからこそ、同じ方向を向いて
共通認識を持ち、足並みをそろえていくための
貴重な機会:園内研修や地域の研修の場を
現場に還元していける大切な機会として、有効に活用していきたいですね。
園内研修・地域研修とは
保育に向かう認識・足並み・保育の質を高める学びの機会。
普段は別々の持ち場を担当する職員が一堂に会する貴重な機会であり、
課題を分かち合い、気づきを得ることで共通認識のもと保育に臨むことができます。
~とはいえ、「他ではどのように研修をしているの?」というのは
園の中にいると、なかなかわからないものです。
次の記事では、一般的な園内研修と
その良い点・気を付けていきたいことをご紹介いたします。
子どもの未来を支える人のための
認定ファシリテーター講師育成講座