職員育成 3つのアプローチ
あらためて、職員が成長していくまでのかかわり方をひも解くと
以下のような3つがあるのではないでしょうか。
1.【模倣】
従来の「見て盗め」といわれるやり方。
先輩や他者の動きを見る中で自発的に気づきを得て、
仮説を立て、チャレンジをしながらコツをつかみ、
やり方を体得獲得していく。
★「見て覚える」もアンテナ次第。
アンテナが立っていないと、同じ場所にいても見えるものが違うため
「気づけない」状態となってしまいます。
失敗体験からの振り返りなど、
一度やってみてアンテナが立った後に、
「他の人はどうしているのかな?」と焦点を当てることで
模倣のスイッチが入り、仮説→チャレンジ→成長とつながることも。
2.【ティーチング】
まっさらな状態の時に、
物事の意義や前提を知るために「教わる」こと。
情報の共有や、教わってやり方を覚える段階には大切。
( 早番遅番の流れ・指導案の書き方・子育て支援の在り方…etc 意図を伝える )
★ティーチングが機能するのは
最初の土台をつくる段階と、答えを求めている時
知っている情報が増えてきて考えなくなる・
「教わるのが当たり前」といった受け身の状態になると、
自分から意欲的に覚えることや
チャレンジをするスイッチが入りにくくなる場合も・・・
3.【コーチング】
教わる時期を経て(基礎がある上で)、
主体的な気づきや行動を引き出すコミュニケーション。
★教わったことを振り返る・
体験から学ぶ・気づき力を高める際などに有効
例:失敗から学ぶ・うまくいった理由を探る・研修等学びの振り返りをする
育成の目指すところは、
それぞれのステージ(新人・中堅・リーダー・主任 etc)での期待を受けて
「動ける保育者となること」なのではないでしょうか。
それを踏まえると、どれか一つだけというよりは
模倣・ティーチング・コーチング すべての合わせ技が、
現場では必要とされていると感じています。