子どもと心が通う、魔法の手遊び

こんにちは、保育コミュニケーション協会 松原です。

新年度へ向けて、新たにお仕事を始めた方の中には
手探りをしながら業務の流れを覚える研修や、
次年度に向けた引継ぎのお仕事が進んでいる園もあるのではないでしょうか。

まだ慣れない業務の中で手探りの毎日は、気疲れもしますよね。
ぜひ帰ってきたら、ゆっくり気持ちを休めてくださいね。

今日は私自身の空回りしていた初期のころのお話です。

どうして!? 子どもに煙たがられる保育士

私自身、新人として働き始めてしばらくは
勉強をしてきたことと実際の業務では実践として求められることも違い
何をしていいのかわからない中でも
「早く仕事を覚えなくちゃ」という焦りも多く・・・

日々の生活の中で右往左往しながらも
先輩のイライラする目線が気になってしまう毎日。

結果、「子どもが好き」で入った職場でしたが
「そろそろ片づけの時間だよ」
「トイレに行こう」など、使命感から促しの声掛けをすることが多くなり
子どもから煙たがられる、悲しい保育士でした。

子どもの気持ちを尊重したい。
けれども、集団生活なので、流れがある。

その狭間で、
どう振舞ったらいいのかと悩んでいました。

そんな中でも、不思議なことに
いつも子どもとニコニコ過ごしている先輩がいました。

その先輩が声を掛けると、子どもたちは
自分の意志で気持ちよく動いていきます。

子どもの心が満たされる、魔法の手遊び

どうしてだろう?
何がちがうんだろうーーー?

不思議に思い、観察をしていると・・・先輩はよく、歌を歌っていたのです。

それは、子どもたちが好きな手遊び歌でした。
先輩が歌い始めると、子どもたちは嬉しそうに思い思いに歌を歌い
そこにはハーモニーが広がっていきます。

自然な笑顔で満たされた後、
先輩がなにげなく「そろそろ●●しようか~。」と次の行動をはじめると、
子どもたちは

「そうかな。」
「いいかもしれない」
「もうちょっと〇〇しようかな」

~と、思い思いのタイミングで動き始めます。

誰も嫌な思いをすることがなく、
自然と一日の流れにつながっていくのです。
まるで魔法だ!と思いました。

じつは私は、学生時代 手遊びが苦手でした。
なぜ、みんなでこんな恥ずかしい歌を歌わなければならないのか・・・と、
いやいや小声で歌っていました。

ところが、現場へ出てみて 手遊びの重要性に気が付きました。

子どもたちは、歌が大好き!
手遊びは、子どもと心が近づく懸け橋だったのです。

アレンジによって保育者自身も楽しめる、手遊び

そこからは、いろいろな手遊びを先輩や後輩からも教わったり、
手遊びの本を買ったりしながらレパートリーを増やしていきました。

そうする中で、子どもとの掛け合いが楽しくなり、
笑い合いながら
・スピードを速くしてみたり、ゆっくりにしてみたり
・声を小さくしたり、サプライズに大きくしてみたり
・わざと間違えて、突っ込みを入れてもらったり
~と、バリエーションを楽しむようになりました。

気が付くと、子どもとの信頼関係が積み重なっていたのでしょう。
「そろそろ〇〇する?」と声を掛けると
「うん!」
「え~。いいよ」
「まって、〇〇してから!」
~など一緒に保育を創っていくことを楽しめるようになりました。

保育を楽しみながら、子どもと喜びを分かち合える素敵な手遊び。
ぜひ、日常の中でも大切にしてみてくださいね。

動画としては、
10年前に武道館(の庭)で撮った「山小屋いっけん 展開編や

仲間の園で撮らせてもらった「ごんべえさんの赤ちゃん」などもご活用ください。

魔法の手遊び講座で、手遊びの練習

なお、「手遊びって、一回聞いただけでは覚えられないのよね~!」
…という私のような方へ。

以前、手遊びがとても上手でバリエーションの豊かな男性保育士に
その秘訣を聞いたところ・・・
「明日、あれやりたいな、と思ったら、前の日に練習をしているんですよ」
~と、いたずら笑顔で教えてくれたことがあります。

手遊びが上手な人でも、練習をしているなんて!!
苦手な私は、練習してなんぼだわ!!と思いました。

そこで、「手遊びはちょっと苦手なんです」という方へ向けて、
4月12日に「魔法の手遊び講座」を開催いたします。
一緒に練習・ワークをして、
魅力的な手遊びの引き出しを増やしていきましょう♪


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